PCI Express* 用のインテル® Stratix® 10 HタイルおよびLタイル Avalon® メモリー・マップド・ハードIPユーザーガイド

ID 683667
日付 6/03/2020
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ドキュメント目次

11.2.1.4.1. PCIe* Link Inspectorコマンド

これらのコマンドは、 PCIe* Link Inspector接続を使用して、Configuration Space、LTSSM監視、PLL、およびNative PHYチャネルのレジスターの読み出しおよび書き込みを行います。

表 81.   PCIe* Link Inspector (PLI) コマンドこれらのコマンドは、link_insp_test_suite.tcl スクリプトで使用可能です。
コマンド 説明
pli_read32 <slave_if> <pli_base_addr> <pli_reg_addr> 指定されたベースアドレスおよびレジスターアドレスでスレーブ・インターフェイスから32ビットの読み出しを実行します。
pli_read8 <slave_if> <base_addr> <reg_addr> 指定されたベースアドレスおよびレジスターアドレスでスレーブ・インターフェイスから8ビットの読み出しを実行します。
pli_write32 <slave_if> <pli_base_addr> <pli_reg_addr> <value> 指定されたベースアドレスおよびレジスターアドレスで、指定された値の32ビットの書き込みをスレーブ・インターフェイスに実行します。
pli_write8 <slave_if> <base_addr> <reg_addr> <value> 指定されたベースアドレスおよびレジスターアドレスで、指定された値の8ビットの書き込みをスレーブ・インターフェイスに実行します。
pli_rmw32 <slave_if> <base_addr> <reg_addr> <bit_mask> <value> 指定されたビットマスクを使用して、ベースアドレスおよびレジスターアドレスで、スレーブ・インターフェイスに指定された値の32ビットのread-modify-writeをスレーブ・インターフェイスに実行します。
pli_rmw8 <slave_if> <base_addr> <reg_addr> <bit_mask> <value> 指定されたビットマスクを使用して、ベースアドレスおよびレジスターアドレスで、8ビットのread-modify-writeをスレーブ・インターフェイスに実行します。
pli_dump_to_file <slave_if> <filename> <base_addr> <start_reg_addr> <end_reg_addr>

指定されたファイルにスレーブ・インターフェイスの内容を書き込みます。ベースアドレスと開始および終了レジスターアドレスは、書き込みの範囲を指定します。

<slave_if> 引数には、次の値を指定できます。

  • $atxpll
  • $fpll
  • $channel(<n>)

PCIe* Link Inspectorコマンドの例

次のコマンドは、レジスター・アドレス・マップで以下に指定されたアドレスを使用します。

次のコマンドを使用して、ATX PLLからレジスター0x480を読み出します。

% pli_read8 $pli_adme $atxpll_base_addr 0x480

次のコマンドを使用して、アドレス0x4E0のfPLLレジスターに0xFFを書き込みます。

% pli_write8 $pli_adme $fpll_base_addr 0x4E0 0xFF

次のコマンドを使用してread-modify-writeを実行し、書き込み用のビットマスク0x03で、チャネル3に0x02を書き込みます。

% pli_rmw8 $pli_adme $xcvr_ch3_base_addr 0x481 0x03 0x02

次のコマンドを使用して、LTSSM監視にRecovery.Rcvlockステートの記録をスキップするように指示します。

$pli_write $pli_adme $ltssm_base_addr 0x04 0x0000000D