インテル® Stratix® 10エンベデッド・メモリー ユーザーガイド

ID 683423
日付 12/24/2018
Public
ドキュメント目次

4.2.2. eSRAM Intel FPGA IPのパラメーター

このパラメータを使用すると、実装したいチャンネルの選択ができます。
表 28.  eSRAM Intel FPGA IP Parameter Editor : Generalタブ
パラメーター 選択可能な値 詳細
インターフェイス
Interface
  • Enable Channel 0
  • Enable Channel 1
  • Enable Channel 2
  • Enable Channel 3
  • Enable Channel 4
  • Enable Channel 5
  • Enable Channel 6
  • Enable Channel 7
On/Off eSRAMに対して有効にするチャネルを指定します。1つのeSRAMあたり8チャネルあります。
  • Enable Channel 0 - このオプションによってeSRAMのチャネル0が有効になります。
  • Enable Channel 1 - このオプションによってeSRAMのチャネル1が有効になります。
  • Enable Channel 2 - このオプションによってeSRAMのチャネル2が有効になります。
  • Enable Channel 3 - このオプションによってeSRAMのチャネル3が有効になります。
  • Enable Channel 4 - このオプションによってeSRAMのチャネル4が有効になります。
  • Enable Channel 5 - このオプションによってeSRAMのチャネル5が有効になります。
  • Enable Channel 6 - このオプションによってeSRAMのチャネル6が有効になります。
  • Enable Channel 7 - このオプションによってeSRAMのチャネル7が有効になります。
PLL
PLL Reference Clock Frequency PLL基準クロック周波数の指定をeSRAM PLLに対して行います。有効範囲はどのデバイスのスピードグレードでも10 - 325 MHzです。
PLL Desired Clock Frequency PLLの希望出力クロック周波数を指定します。これはeSRAMに対する周波数です。有効範囲は200 - 750 MHzで、お使いのデバイスのスピードグレードによって異なります。
表 29.  eSRAM Intel FPGA IPコアParameter Editor : Channelタブ
パラメーター 選択可能な値 詳細
チャネル幅と深度
How wide should the data bus be? データバス幅を指定します。
  • Normalモード : 1から72ビット
  • ECCのみ有効 : 1から64ビット
  • ECCとECC Encoder and Decoder Bypass両方が有効 : 72ビットのみ
How many words of memory? 42個の使用可能なバンクの内、使用するメモリーバンクの数をeSRAMチャネルごとに指定します。バンクは2048ワード単位で指定され、各2048ワードは1バンクに相当します。指定したバンク数によってユーザーが使用できるアドレス幅が決まります。使用されていないバンクでは電源がオフになっており、パラメーター設定後のアクティベートはできません。
注: 有効になっていないバンクの処理を試みると、結果のデータはランダムになり、値なしになります。
チャネル機能
Enable ECC Encoder and Decoder On/Off ECCエンコーダーおよびデコーダーを有効にします。これは、eSRAMへの書き込みおよびeSRAMからの読み出しデータの整合性の維持に役立ちます。
注: ECCエンコーダーおよびデコーダーを有効にすると、最大データバス幅が減少し、72ビットから64ビットになります。この8ビットの差は、ECCエンコーダーおよびデコーダーによって必要とされるパリティー計算に使用されます。
Enable Dynamic ECC Encoder and Decoder Bypass On/Off ユーザーがECCエンコーダーやデコーダーを動的にバイパスすることができるように、 eccencbypass または eccdecbypass をアサートします。この機能はデバッグ目的に役立ちます。
Enable Write Forwarding On/Off 書き込み転送を有効にします。これにより、eSRAM内の同じアドレスへの書き込みおよび読み出し時のデータの一貫性が保証されます。書き込み転送では、書き込みポート上に存在するデータを取り出し、読み出しポートに読み出しデータとして転送します。

書き込み転送された読み出しデータに必要な時間は、通常の読み出しと同じです。読み出しロジックではターゲットアドレスに格納されているデータは使用しませんが、それでもそのデータはアドレスに書き込まれます。

Enable Low Power Mode On/Off Low Powerモードを有効にして消費電力を削減します。そのために、すべてのeSRAMメモリーバンクをライトスリープ状態にします。バンクがアクセスのターゲットになっている場合、その起動はアクセスの1サイクル前に行われます。バンクがスリープ状態に戻るのはアクセス完了後です。

Low Powerモードではメモリーバンクの内容は変更されません。Low Powerモードの欠点の1つは、読み出しレイテンシーが増えて、10+2から11+2になることです。