インテル® Stratix® 10エンベデッド・メモリー ユーザーガイド

ID 683423
日付 12/24/2018
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ドキュメント目次

1.1. インテル® Stratix 10® エンベデッド・メモリーの機能

インテル® Stratix 10® デバイスにはメモリーブロックが3種類内蔵されており、それらは、エンベデッドSRAM (eSRAM) ブロック、M20Kブロックおよびメモリー・ロジック・アレイ・ブロック (MLAB) です。
  • 47.25メガビット (Mb) eSRAMブロック
    • 高速パス、低レイテンシー、高帯域幅および超高速ランダム・トランザクション・レート (RTR) オンチップ・メモリー・ブロック
    • 各ブロックは8チャネルで構成され、各チャネルには42個のバンクが備えられています。
    • 各バンクでコンフィグレーション可能なのは、2Kの深度と72ビットのデータ幅までです。
    • サポート対象は、同時読み書きアクセスをチャネルごとに備えたシンプルなデュアルポートRAMのみです。
  • 20キロビット (Kb) M20Kブロック
    • 専用メモリーリソースのブロック
    • 大規模なメモリーアレイに適しており、また、多数の独立ポートを提供しています。
  • 640ビットMLAB
    • エンハンスト・メモリー・ブロックであり、兼用ロジック・アレイ・ブロック (LAB) からコンフィグレーションされます。
    • 広く浅いメモリーアレイに適しています。
    • デジタル信号処理 (DSP) アプリケーション、広く浅いFIFOバッファー、およびフィルター遅延ライン用シフトレジスターの実装用に最適化されています。
    • 各MLABは、10個のアダプティブ・ロジック・モジュール (ALM) で構成されています。

インテル® Stratix 10® デバイスの場合、MLAB内の各ALMを10個の32×2ブロックとしてコンフィグレーションします。 インテル® Stratix 10® デバイスでは、32×20シンプル・デュアルポートSRAMブロックを各MLABに1つ提供しています。

インテル® Stratix 10® エンベデッド・メモリー・ブロックでは、次の動作モードをサポートしています。
  • シングルポート
  • シンプル・デュアルポート
  • トゥルー・デュアルポート
  • シンプル・クアッドポート
  • ROM
表 1.   インテル® Stratix 10® エンベデッド・メモリーの機能次の表は、 インテル® Stratix 10® エンベデッド・メモリー・ブロックでサポートされている機能のまとめです。
機能 eSRAM M20K MLAB
最大動作周波数 750 MHz
  • 1 GHz (シンプル・デュアルポートRAMモード)
  • 600 MHz (トゥルー・デュアルポートおよびシンプル・クアッドポートRAMモード)
1 GHz
トータルRAMビット数(パリティービットを含む) 47.25 Mb 20,480ビット 640ビット
バイトイネーブル サポートあり サポートあり
アドレス・クロック・イネーブル サポートあり (シンプル・デュアルポートRAMモード) サポートあり
シンプル・デュアル・ポートの混合幅 サポートあり
FIFOバッファーの混合データ幅 サポートあり
メモリー初期化ファイル(.mif) サポートあり サポートあり
デュアル・クロック・モード サポートあり (シンプル・デュアルポートRAMモード) サポートあり
完全同期メモリー サポートあり サポートあり
非同期メモリー フロースルー読み出しメモリー動作の場合のみ
パワーアップ・ステート 出力ポートはクリアされます。
  • 登録済み出力ポートはクリアされます。
  • 未登録の出力ポートによってメモリーコンテンツが読み出されます。
非同期/同期クリア 出力レジスターと出力ラッチ 出力レジスターと出力ラッチ
書き込み/読み出し動作のトリガー 立ち上がりクロックエッジ 立ち上がりクロックエッジ 立ち上がりクロックエッジ
同一ポートのRead-During-Write 出力ポートはNew DataまたはDon't Care に設定されます。 出力ポートはDon't Care に設定されます。
混合ポートのRead-During-Write Write-forwarding機能
  • ON = New Data
  • OFF = Old Data
  • シンプル・デュアル・ポートRAM:出力ポートはOld DataまたはDon't Careに設定されます。
  • トゥルー・デュアル・ポートRAM:出力ポートはDon't Careに設定されます。
  • シンプル・クワッド・ポート:出力ポートはnew_a_old_bに設定されます。
出力ポートはNew DataOld Data、またはDon't Careに設定されます。
誤り訂正コード (ECC) のサポート
  • インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを使用したソフトIP
  • x64幅シンプル・デュアルポート・モードのビルトインサポート
  • インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを使用したソフトIP
  • ハードIP
  • x32幅シンプル・デュアル・ポート・モードのビルトインサポート
  • パリティービット
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを使用したソフトIP
Force-to-Zero サポートあり
コヒーレント読み出しメモリー サポートあり
フリーズロジック サポートあり
トゥルー・デュアル・ポート (TDP) デュアル・クロック・エミュレーター サポートあり