AN 802: インテル® Stratix® 10 SoC デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683117
日付 4/17/2019
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ドキュメント目次

5.6. ベアメタル・アプリケーションに向けたソフトウェア開発プラットフォームの構築

HWLIBは、SoC EDSで提供される一連の低レベル・ベアメタル・ソフトウェア・ユーティリティーであり、HPSのさまざまなコンポーネントを制御するためにデザインされています。HWLIBはまた、 インテル® のOSパートナーにおけるオペレーティング・システムに向けたボード・サポート・パケージの構築において一般的に使用されています。

HWLIBには2つのコンポーネントがあります。

  • SoC抽象化レイヤー (SoCAL): HPSアドレス空間内のデバイスレジスターの直接アクセスと制御を可能にするレジスター抽象化レイヤーです。
  • ハードウェア・マネージャー (HWMgr): より高度なユース・ケース・シナリオに向けてより複雑な機能とドライバーを提供するAPIです。
図 23. HWLIBの概要
注: SoCALおよびHWMgrは、すべてのハードウェアを網羅しているわけではありません。そのため、アプリケーションによってはカスタムコードの記述が必要になる場合があります。

HWLibを使用するソフトウェア・アプリケーションには、MPUサブシステムのリソースを管理するためのランタイム・プロビジョニングが必要です。これらのプロビジョニングは通常、オペレーティング・システムが提供します。

ガイドライン: アプリケーションを管理するランタイム・プロビジョニングの開発について十分に理解している場合にのみ、HWLIBを使用します。

ガイドライン: <SoC EDS installation folder>/embedded/examples/software/で提供されるHWLIB例を、ベアメタル開発の開始点として使用します。

HWLIBについての詳細は、以下のドキュメントを参照ください。
  • Intel SoC FPGA Embedded Design Suite User Guide
  • インテル® WikiのGetting Started with HWLIBs Bare-metal Developmentウェブページ