AN 802: インテル® Stratix® 10 SoC デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683117
日付 4/17/2019
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ドキュメント目次

3.2.3.1. 例1: FPGAでHPS SDRAMから直接データを読み取る

MPUがアクセスするものと同じデータのコピーにFPGAがアクセスするには、L1データキャッシュとL2キャッシュにデータのコピーが既にある場合はそれらをフラッシュする必要があります。HPS SDRAMにデータの最新コピーが含まれている場合にFPGAがこのデータにアクセスする最適なパスは、FPGAマスターがFPGA-to-SDRAMポートを介してデータを読み取ることです。

図 13. FPGAでのHPS FPGA-to-SDRAMポートからのデータ読み取りこの図は、128ビット幅にコンフィグレーションされた3つのF2Sポートのうち2つを使用する例を表しています。

Stratix 10 HPSは、SDRAMへの128ビットポートを最大3つサポートするため、FPGAに最大3つのマスターを実装し、各ポートを介してSDRAMのデータにアクセスすることで読み取りスループットを最大化できます。FPGA-to-SDRAMポートを介してSDRAMへのパスを複数実装する場合、各ポートはそれぞれ独立して処理されるため、システムレベルで同期を行うようにしてください。1つのポートをほかのポートよりも優先する場合、各ポートのQoS設定を調整し、アプリケーションの必要性に応じてトラフィック・パターンを形成できます。 インテル® では、バースト対応可能なFPGAのマスターを使用し、4ビート以上のバースト長をポストできるFPGA-to-SDRAMポートから読み取ることを推奨しています。5

5 HPSへの Avalon® -MMバースト・トランザクションが、AXIプロトコルで指定されている4 KBのアドレス境界制限を超えないことを確認してください。