AN 802: インテル® Stratix® 10 SoC デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683117
日付 4/17/2019
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ドキュメント目次

2.2. デバイスI/OをHPSペリフェラルおよびメモリーに接続するためのデザインにおける考慮事項

HPSをコンフィグレーションする際の最も重要な考慮事項の1つは、 インテル® Stratix® 10 SoCデバイス上でのI/O構成を理解することです。

1. HPS専用I/O

これらの48のI/Oは物理的にHPSに配置され、HPSに専用のものです。また、HPSクロックおよび、大容量ストレージ・フラッシュ・メモリーを含むペリフェラルに使用されます。

2. SDM専用I/O

SDMには24の専用I/Oがあり、それにはJTAG、クロック、リセット、コンフィグレーション、リファレンス電圧、ブートおよびコンフィグレーション・フラッシュ・インターフェイス、MSELが含まれます。

3. HPS EMIF I/O

SDRAMメモリーに接続可能なモジュラーI/Oバンクは3つあります。そのうちの1つは、アドレス、コマンド、およびECCデータ信号の接続に使用されます。残りの2つのバンクは、データ信号を接続するためのものです。

4. FPGA I/O

汎用I/OはFPGAロジック、FPGA外部メモリー・インターフェイス、および高速シリアル・インターフェイスに使用することができます。ほとんどのHPSペリフェラル・インターフェイスは、FPGAファブリックにエクスポートし、FPGA I/Oへのカスタム適応およびルーティングが可能です。

以下の表は、各I/Oタイプの特性をまとめています。
表 2.  SoC-FPGA I/Oタイプの要約
  HPS専用I/O SDM専用I/O HPS EMIF I/O FPGA I/O
利用可能なI/O数 48 24 3つのI/O 48バンク ほかのすべてのデバイスI/O
位置 HPS内

SDM内

FPGA I/Oバンク2L、2M、2N I/O列はFPGAデバイス内にあります
サポートされる電圧 1.8 V 1.8 V DDR3およびDDR4プロトコルのLVDS I/Oバンクサポート LVDS I/Oバンク、3V I/Oバンクおよび高速シリアル・トランシーバー
用途

HPSクロック、HPSペリフェラル、大容量ストレージ・フラッシュ、HPS JTAG

FPGA JTAG (SDM専用ピンを使用)、クロック、リセット、コンフィグレーション、リファレンス電圧、ブートおよびコンフィグレーション・フラッシュ・インターフェイス HPSメインメモリー 汎用およびトランシーバーI/O
タイミング制約 固定 固定 メモリー・コントローラーIPによる ユーザー定義
推奨されるペリフェラル

HPSペリフェラルI/O (イーサネットPHY、USB PHY、NANDやSD/MMCなどの大容量ストレージ・フラッシュ、TRACEデバッグなど)

ブートおよびコンフィグレーション・ソース、SDM専用ピンを介するFPGA JTAG、およびMSEL信号がSDMに接続されます DDR3、DDR4、SDRAM

低速HPSペリフェラル (I2C、SPI、EMAC-MII)、FPGA EMIFなどのFPGA I/O、高速LVDS I/O、トランシーバーI/O、その他の並列およびコントロール/ステータスI/O

ブートおよびコンフィグレーション中のコンソール出力に関する詳細は、「UARTインターフェイスのデザイン・ガイドライン」の章を参照ください。