AN 802: インテル® Stratix® 10 SoC デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683117
日付 4/17/2019
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ドキュメント目次

5.4.1. Linux*またはRTOSの使用

インテル® Stratix® 10 SoCをサポートするオペレーティング・システムは、Linux OSを含めていくつかあります。

詳細は、OS SoCパートナーのエコシステム・ウェブページを参照ください。

SoC FPGAのオペレーティング・システムの選択には、次のような多くの内容が考慮されます。
  • オペレーティング・システムの機能
  • ライセンス条項
  • オペレーティング・システムに基づく共同ソフトウェア・プロジェクトおよびフレームワークの可用性
  • 利用可能なデバイスドライバーおよびリファレンス・ソフトウェア
  • 社内のレガシーコードおよび、オペレーティング・システムに関する知識
  • システムのリアルタイム要件
  • アプリケーションに必要な機能上の安全性およびその他の認証

アプリケーションに適したオペレーティング・システムを選択するには、SoC FPGAで利用可能なオープンソースおよび市販のオペレーティング・システムで提供される機能とサポートサービスに関して理解する必要があります。インテルのOSパートナーのウェブサイトには、選択を行う際に参考となる情報が提供されています。

インテル® は、Yocto Projectと互換性のあるÅngströmディストリビューションをサポートします。

パートナーOSプロバイダーは、SoC FPGAデバイスに向けたボード・サポート・パッケージおよび商用サポートを提供しています。Linuxコミュニティーもまた、SoC FPGAデバイスに向けたボード・サポート・パッケージおよびコミュニティー・サポートを提供しています。

オペレーティング・システムのリアルタイム・パフォーマンスとベアメタル・アプリケーションに関してはいくつかの誤解があります。 Arm* Cortex* のAクラス・プロセッサーの場合、ランタイム・アプリケーションを管理するために提供される機能に加え、リアルタイム・オペレーティング・システムはプロセッサーのリソースを効率的に使用する機能をいくつか提供します。

これらの効率性はアプリケーションに十分なリアルタイム・パフォーマンスをもたらし、利用可能なデバイスドライバー、ミドルウェア・パッケージ、ソフトウェア・アプリケーションおよびサポートサービスの大部分を継承できるようになります。オペレーティング・システムを選択する際にはこの内容を考慮する必要があります。