AN 802: インテル® Stratix® 10 SoC デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683117
日付 4/17/2019
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ドキュメント目次

2.4.1. HPSをSDRAMに接続するための考慮事項

インテル® Stratix® 10 HPSのハード・メモリー・コントローラーは、ほかのハード・メモリー・コントローラーとともにFPGA I/Oカラムにあります。HPSは1つのハード・メモリー・コントローラーのみを使用でき、それは、アドレスまたはコマンド、およびECC信号が属するI/Oバンク2MのHPSブロックの最も近くに配置されます。I/Oバンク2Nは、16ビットおよび32ビットのインターフェイスDQ/DQSデータグループ信号に使用します。I/Oバンク2Lは、64ビットのインターフェイスDQ/DQSデータグループ信号に使用されます。

インテル® Stratix® 10 HPS EMIF IPのインスタンス化

外部SDRAMを インテル® Stratix® 10 HPSに接続するには、HPSに固有のEMIF IPを使用する必要があります。次のガイドラインに従い、正しいEMIF IPをHPSに適切にインスタンス化およびコンフィグレーションしてください。

ガイドライン: プラットフォーム・デザイナーで、 インテル® Stratix® 10外部メモリー・インターフェイスをHPS IPに向けてインスタンス化します。

プラットフォーム・デザイナーで特定のEMIF IPを使用し、HPSを外部SDRAMメモリーに接続する必要があります。

EMIFモジュールはIPカタログペインにあります。Library > Processors and Peripherals > Hard Processor Components > External Memory Interfaces for HPS Intel Stratix 10 の順に選択してください。

ガイドライン: hps_emifコンジットをHPSコンポーネントに接続します。

プラットフォーム・デザイナーでHPSをEMIFに接続するには、インスタンス化されたemif_s10_hps_0モジュールのhps_emifコンジットを、stratix10_hps_0 modulehps_emifコンジットに接続する必要があります。

ガイドライン: デバイスのコンフィグレーションを開始する前に、フリーランニングで安定したリファレンス・クロック・ソースを外部メモリー・インターフェイスに提供する必要があります。

詳細は、Intel Stratix 10 External Memory Interfaces IP User Guideを参照ください。

ガイドライン: HPSが外部SDRAMまたはL3 SDRAMインターコネクトのリソースにアクセスしている間、HPS EMIF IPブロックがリセットされないようにしてください。

アプリケーションがHPS EMIF IPのリセットアサートと連携してコンテキストを保存および回復できない限り、HPS EMIF IPブロックへのリセットのアサートは、HPSのリセットアサートに一致する必要があります。これは、HPS EMIFリセット入力を、HPSリセット出力 (h2f_reseth2f_cold_resetなど) または、HPSコールドリセット入力もソースするシステム内のほかのリセット (nCONFIGおよびHPS_COLD_nRESETリセット入力ピンなど) ソースからのリセットの1つまたは組み合わせに接続するだけで実現できます。

上記で説明されている方法ではなく、HPSをリセットせずにHPS EMIF IPをリセットする場合、アプリケーションはHPS EMIF IPリセットがアサートされる前に、リセット・マネージャーのbrgmodrstレジスター、ビット6 (ddrsch) を使用してL3 SDRAMインターコネクトをリセットにする必要があります。また、HPS EMIF IOPLLがロックされるまでそれを維持し続ける必要があります。そうでなければ、外部SDRAM、またはL3 SDRAMインターコネクトのリソースへのその後のアクセスにおいてプロセッサーがロックアップする可能性があります。

ガイドライン:HPSメモリー・コントローラーのデータ・マスク (DM) ピンが有効になっていることを確認します。

プラットフォーム・デザイナーでメモリー・コントローラーをインスタンス化する際は、データマスクピンを有効にするチェックボックスを選択する必要があります。このコントロールが有効になっていない場合、メモリーのネイティブ・ワード・サイズよりも小さいSDRAMのデータにマスターがアクセスするたびに、データの破損が発生します。
注: データのマスキングを有効にするチェックボックスは、メモリーサブタブにあるTopologyセクション内のExternal Memory Interfaces for HPS Intel Stratix 10 Intel FPGA IPの「Parameters」タブにあります。

ガイドライン: HPS IPに向けたStratix 10 EMIFおよび、ご利用の特定のデバイスとパッケージの組み合わせでサポートされているコンフィグレーションのDDR3またはDDR4コンポーネント、もしくはモジュールのみを選択します。

インテル外部メモリー・インターフェイス・スペック・エスティメーターは、インテルFPGAおよびSoCデバイスでサポートされている外部メモリー・インターフェイスの種類、コンフィグレーションおよび最大のパフォーマンス特性を比較できるパラメトリック・ツールです。