PCIeソリューションに向けた Arria V Avalon-MMインターフェイス: ユーザーガイド

ID 683773
日付 5/21/2017
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ドキュメント目次

4.6.4. PIPEインターフェイス信号

PIPE信号は、Gen1およびGen2のバリアントで使用できるため、シリアル・インターフェイスまたはPIPEインターフェイスのいずれかを使用したシミュレーションが可能です。PIPEシミュレーションはSERDESモデルをバイパスするため、PIPEインターフェイスを使用するシミュレーションの方がはるかに高速です。デフォルトでは、PIPEインターフェイスはGen1とGen2に対して8ビットです。実際のデザインに内部トランシーバーへのシリアル・インターフェイスが含まれてる場合でも、シミュレーションにPIPEインターフェイスが使用可能です。ただし、SignalTap® IIエンベデッド・ロジック・アナライザーを使用したこれらの信号のプロービングといった、ハードウェアでハードIP PIPEインターフェイスを使用することは不可能です。

表 34.  PIPEインターフェイス信号次の表では、レーン番号0を含む信号は他のレーンにも存在します。

信号

入力/出力

説明

txdata0[7:0]

出力

転送データ<n> (レーン<n>の2シンボル)です。このバスは、レーン<n>でデータを転送します。

txdatak0

出力

送信データ制御<n>です。この信号は、txdata <n>の制御ビットとして機能します。

txdetectrx0

出力

送信検出受信<n>です。この信号は、受信検出動作あるいはループバックを開始するようPHYレイヤーに指示します。

txelecidle0

出力

転送電気的アイドル<n>です。この信号は、TX出力を強制的にアイドル状態にします。

txcompl0

出力

転送コンプライアンス<n>です。この信号は、Complianceモード(負のCOM文字)でランニング・ディスパリティーを強制的に負にします。

rxpolarity0

出力

受信極性<n>です。この信号は、8B/10Bレシーバー・デコーディング・ブロックの極性を反転するようPHYレイヤーに指示します。

powerdown0 [1:0]

出力

パワーダウン<n>です。この信号は、電力ステートを特定のステート(P0、P0s、P1、P2)に変更するようPHYに要求します。

tx_deemph0

出力

転送ディエンファシス選択です。PCI Express用Arria VハードIPは、トレーニング・シーケンス(TS)中にリンクの反対側から受信した指示に基づいて、この信号の値を決定します。この値は、変更する必要はありません。

rxdata0[7:0] (1)

入力

受信データ<n> (レーン<n>の2シンボル)です。このバスは、レーン<n>でデータを受信します。

rxdatak0 (1)

入力

受信データ>n>です。このバスは、レーン<n>でデータを受信します。

rxvalid0 (1)

入力

受信有効<n>です。この信号は、rxdata <n>rxdatak <n>のシンボルロックおよび有効データを示します。

phystatus0 (1)

入力

PHYステータス<n>です。この信号は、いくつかのPHY要求の完了を通信します。

eidleinfersel0[2:0]

出力

電気的アイドルエントリーの推論機構の選択です。次のエンコーディングが定義されています。

  • 3'b0xx: 現在のLTSSMステートでは電気的アイドルエントリーの推論が不要
  • 3'b100: Gen1またはGen2の128 usウィンドウでCOM/SKPオーダーセットが存在しない
  • 3'b101: Gen1またはGen2の1つの1280 UIインターバルにTS1/TS2オーダーセットが存在しない
  • 3'b110: Gen1の2000 UIインターバルおよびGen2の16000 UIで電気的アイドルが存在しない
  • 3'b111: Gen1の128 usウィンドウで電気的アイドルの終了が存在しない

rxelecidle0 (1)

入力

受信電気的アイドル<n>です。アサートされると、電気的アイドルの検出を示します。

rxstatus0[2:0] (1)

入力

受信ステータス<n>です。この信号は、受信データ・ストリームおよびレシーバーの検出に向けて受信ステータスおよびエラーコードをエンコードします。

sim_pipe_ltssmstate0[4:0]

入力および出力

LTSSMステート: LTSSMステートマシーンのエンコーディングは、次のステートを定義します。

  • 5’b00000: Detect.Quiet
  • 5’b 00001: Detect.Active
  • 5’b00010: Polling.Active
  • 5’b 00011: Polling.Compliance
  • 5’b 00100: Polling.Configuration
  • 5’B00101: Polling.Speed
  • 5’b00110: config.LinkwidthsStart
  • 5’b 00111: Config.Linkaccept
  • 5’b 01000: Config.Lanenumaccept
  • 5’b01001: Config.Lanenumwait
  • 5’b01010: Config.Complete
  • 5’b 01011: Config.Idle
  • 5’b01100: Recovery.Rcvlock
  • 5’b01101: Recovery.Rcvconfig
  • 5’b01110: Recovery.Idle
  • 5’b 01111: L0
  • 5’b10000: Disable
  • 5’b10001: Loopback.Entry
  • 5’B10010: Loopback.Active
  • 5’B10011: Loopback.Exit
  • 5’b10100: Hot.Reset
  • 5’b10101: LOs
  • 5’b11001: L2.transmit.Wake
  • 5’b11010: Recovery.Speed
  • 5’b11011: Recovery.Equalization, Phase 0
  • 5’b11100: Recovery.Equalization, Phase 1
  • 5’b11101: Recovery.Equalization, Phase 2
  • 5’b11110: Recovery.Equalization, Phase 3
  • 5’b11111: Recovery.Equalization, Done
sim_pipe_rate[1:0]

出力

この2ビット・エンコーディングの意味は次のとおりです。

  • 2’b00: Gen1レート(2.5 Gbps)
  • 2’b01: Gen2レート(5.0 Gbps)
  • 2’b1X: Gen3レート(8.0 Gbps)
sim_pipe_pclk_in

入力

このクロックはPIPEシミュレーションにのみ使用され、refclkから派生しています 。これはPIPEモード・シミュレーションに使用されるPIPEインターフェイス・クロックです。

txswing0

出力

アサートされると、トランスミッター電圧のフルスイングを示します。ディアサートされると、ハーフスイングを示します。

tx_margin0[2:0]

出力

送信VODマージン選択です。この信号の値は、 Link Control 2 Registerからの値に基づいています。シミュレーションにもに使用可能です。

注:

  1. これらの信号はシミュレーション専用です。 Quartus® Prime開発ソフトウェアのコンパイルでは、これらのPIPE信号はフローティングのままにすることが可能です。