PCIeソリューションに向けた Arria V Avalon-MMインターフェイス: ユーザーガイド

ID 683773
日付 5/21/2017
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ドキュメント目次

4.1.3. 64ビットおよび128ビットのバーストTX Avalon-MMスレーブ信号

このオプションのAvalon-MMバースト・スレーブ・ポートは、インターコネクト・ファブリックからPCI Express用のAvalon‑MM Arria V全機能ハードIPへ要求を伝播します。インターコネクト・ファブリックからの要求は、PCI Express要求パケットに変換されます。着信要求は最大512バイトです。パフォーマンスを向上させるために、Intelでは128バイトの読み取り要求サイズを使用することを推奨します。512バイトのリード要求は、すべての256バイトが使用可能となるまで、遅延を持つ2,256バイトのTLPとなります。性能分析によれば、128バイトのリード要求サイズは、一般的なシステムにおいて最も低いレイテンシーとなることを示しています。

表 21.  Avalon-MM TXスレーブ・インターフェイス信号

信号名

入力/出力

説明

TxsChipSelect_i

入力

システム・インターコネクト・ファブリックは、この信号をアサートしてTXスレーブポートを選択します。

TxsRead_i

入力

リードを要求するためにシステム・インターコネクト・ファブリックによってアサートされた要求をリードします。

TxsWrite_i

入力

ライトを要求するためにシステム・インターコネクト・ファブリックによってアサートされた要求をライトします。

TxsWriteData[127 or 63:0]

入力

外部Avalon-MMマスターから送信されたデータをTXスレーブポートにライトします。

TxsBurstCount[6 or 5:0]

入力

システム・インターコネクト・ファブリックによってアサートされ、要求されたデータの量を示します。カウント単位は1サイクルで転送されるデータの量、つまりバスの幅となります。バーストカウントは、512バイトに制限されています。

TxsAddress_i[<w>-1:0]

入力

外部Avalon‑MMマスターからのリードあるいはライト要求です。このアドレスは、変換テーブルに基づいて32ビットあるいは64ビットのPCI Expressアドレスに変換されます。<w>の値は、システム作成時に決定されます。

TxsByteEnable_i[<w>-1:0]

入力

データのリードおよびライトへのバイト・イネーブルです。バーストは連続する必要があります。したがって、バーストの中間データ位相すべてに、0xFFのバイト・イネーブル値を持たなければなりません。バーストの最初と最後のデータ位相は、これ以外の有効な値を持つことができます。

128ビット・インターフェイスに対しては、次の制限が適用されます。

  • シングルdwordのすべてのバイトは、有効または無効にする必要があります。
  • 1より多くのdwordがイネーブルされている場合、イネーブルされたdwordは連続していなければなりません。有効なパターンは次のとおりです。
    • 16'hF000
    • 16'h0F00
    • 16'h00F0
    • 16'h000F
    • 16'hFF00
    • 16'h0FF0
    • 16'h00FF
    • 16'hFFF0
    • 16'h0FFF
    • 16'bFFFF
TxsReadDataValid_o

出力

読み込まれたデータが有効であることを示すためにブリッジによりアサートされます。

TxsReadData_o[127 or 63:0]

出力

ブリッジは、リードへのRXリード・コンプリーションが受信され、内部バッファに格納されると、このバス上のリードデータを返します。

TxsWaitrequest_o

出力

利用できるバッファースペースが無くなった場合にリードデータあるいはライトデータを保留するためにブリッジによりアサートされます。動作中にこの信号がアサートされると、マスターは、待機要求がディアサートされるまで、リード信号またはライト信号、そしてライトデータを安定して維持する必要があります。> TxsWaitrequest_o がアサートされる際、 TxsRead_i がディアサートされなければいけません。