PCIeソリューションに向けた Arria V Avalon-MMインターフェイス: ユーザーガイド

ID 683773
日付 5/21/2017
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ドキュメント目次

4.1.2. バーストおよび非バースト Avalon® -MMモジュール信号

Avalon® -MMマスターモジュールは、 PCIe* リンクから受信した読み出しおよび書き込みTLPを接続されているスレーブに向けて Avalon® -MMトランザクションに変換します。最大6個の Avalon® -MMマスター・インターフェイスをイネーブルすることができます。6個あるベース・アドレス・レジスター(BAR)の1つが各マスター・インターフェイスのベースアドレスを定義します。 このモジュールは、ホスト・ソフトウェアを含む他の PCIe* コンポーネントがPlatform Designerで接続された Avalon® -MMスレーブにアクセスすることを可能にします。

BARには次の制限が適用されます。

  • 32ビットアドレスの場合、BAR2はシングルdwordアクセスとバースティングをサポートします。64ビットアドレスの場合、BAR2とBAR3はシングルdwordアクセスとバースティングをサポートします。
  • BAR3(32ビットマスターとして使用する場合)、BAR4、およびBAR5はシングルdwordアクセスのみをサポートします。
表 19.  バーストAvalon-MMマスター・インターフェイス信号 <n> = 0、1、2、3、4、あるいは5となります。

信号名

入力/出力

説明

RxmWrite_<n>_o

出力

Avalon-MMスレーブへの書き込みを要求するためにコアによってアサートされます。

RxmAddress_<n>_o[<w>-1:0]

出力

アクセスされているAvalon-MMスレーブのアドレスです。

RxmWriteData__<n>_o[<w>-1:0]

出力

スレーブに書き込まれているRXデータです。全機能IPコアに向けた<w>は、64あるいは128です。completer-only IPに向けた<w> は、32です。

RxmByteEnable_<n>_o[<w>-1:0]

出力

Dwordは書き込みデータを有効にします。

RXMBurstCount_<n>_o[6 or 5:0]

出力

qword単位で計測されるRXライトあるいはリード要求のバーストカウントです。この幅は、要求することのできる最大データを示します。バースト内の最大データは、512バイトです。このオプションの信号は、Enable burst capabilities for RXM BAR2 ports.をオンにしている場合、BAR2に対してのみ使用可能です。

RXMWaitRequest_<n>_i

入力

データ転送を保持するために外部Avalon-MMスレーブによってアサートされます。

RXMRead_<n>_o

出力

読み込みを要求するためにコアによってアサートされます。

RXMReadData_<n>_o[<w>-1:0]

入力

リード要求に応答してAvalon-MMスレーブから返されるデータを読み出します。このデータは、TXインターフェイスを介してIPコアに送信されます。全機能IPコアに向けた<w>は、64または128です。completer-only IPコアに向けた<w> は、32です。

RXMReadDataValid_<n>_i

入力

読み込まれたデータが有効であることを示すためにシステム・インターコネクト・ファブリックによってアサートされます。

RxmIrq_i[<m>:0], <m>< 16

入力

割り込みを Avalon® -MMインターフェイスに接続します。この信号は、CRAポートがイネーブルされている場合、 Avalon® -MMに対してのみ利用可能です。立ち上がりエッジは、MSI割り込みをトリガーします。ハードIPコアは、このイベントをMSI割り込みに変換し、ルートポートへ送信します。ホストは、割り込みベクトルを取り出すためにInterrupt Statusレジスターを読み出します。ホスト・ソフトウェアは割り込みをサービスし、完了時にターゲットに知らせます。

最大で16個の個別の割り込み信号(<m>≤15)が使用可能です。RxmIrq_i[<m>:0]がすべての割り込み入力がディアサートされることなく連続したサイクルでアサートされる場合、後続の割り込みに対してMSIメッセージは送信されません。割り込みの損失を回避するには、ソフトウェアは受信した各MSIメッセージに対してすべての割り込みソースがクリアーされていることを確認する必要があります。

表 20.  非バーストAvalon-MMマスター・インターフェイス信号 <n> = 0、1、2、3、4、あるいは5となります。

信号名

入力/出力

説明

RxmWrite_<n>_o

出力

Avalon-MMスレーブへの書き込みを要求するためにコアによってアサートされます。

RxmAddress_<n>_o[<w>-1:0]

出力

アクセスされているAvalon-MMスレーブのアドレスです。

RxmWriteData__<n>_o[<w>-1:0]

出力

スレーブに書き込まれているRXデータです。全機能IPコアに向けた<w>は、64あるいは128です。completer-only IPに向けた<w> は、32です。

RxmByteEnable_<n>_o[<w>-1:0]

出力

Dwordは書き込みデータを有効にします。

RXMWaitRequest_<n>_i

入力

データ転送を保持するために外部Avalon-MMスレーブによってアサートされます。

RXMRead_<n>_o

出力

読み込みを要求するためにコアによってアサートされます。

RXMReadData_<n>_o[<w>-1:0]

入力

リード要求に応答してAvalon-MMスレーブから返されるデータを読み出します。このデータは、TXインターフェイスを介してIPコアに送信されます。全機能IPコアに向けた<w>は、64または128です。completer-only IPコアに向けた<w> は、32です。

RXMReadDataValid_<n>_i

入力

読み込まれたデータが有効であることを示すためにシステム・インターコネクト・ファブリックによってアサートされます。

RxmIrq_i[<m>:0], <m>< 16

入力

割り込みを Avalon® -MMインターフェイスに接続します。この信号は、CRAポートがイネーブルされている場合、 Avalon® -MMに対してのみ利用可能です。立ち上がりエッジは、MSI割り込みをトリガーします。ハードIPコアは、このイベントをMSI割り込みに変換し、ルートポートへ送信します。ホストは、割り込みベクトルを取り出すためにInterrupt Statusレジスターを読み出します。ホスト・ソフトウェアは割り込みをサービスし、完了時にターゲットに知らせます。

最大で16個の個別の割り込み信号(<m>≤15)が使用可能です。RxmIrq_i[<m>:0]がすべての割り込み入力がディアサートされることなく連続したサイクルでアサートされる場合、後続の割り込みに対してMSIメッセージは送信されません。割り込みの損失を回避するには、ソフトウェアは受信した各MSIメッセージに対してすべての割り込みソースがクリアーされていることを確認する必要があります。

次の図は、RXマスターポートによるアプリケーション層への要求の伝播、および同時読み出し/書き込み動作もを示しています。

図 9. 同時RXM読み出しおよびRXM書き込み