PCIeソリューションに向けた Arria V Avalon-MMインターフェイス: ユーザーガイド

ID 683773
日付 5/21/2017
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ドキュメント目次

9.2. Autonomousモード

Autonomousモードでは、コアがコンフィグレーションされている間、デバイスがUserモードに入る前にPCIe IPコアを動作させることができます。

Intel FPGAデバイスは常に、ペリフェラル・イメージのコンフィグレーション・ビットを先に受信し、次にコア・ファブリック・イメージのコンフィグレーション・ビットを受信します。コアイメージのコンフィグレーション後、デバイスはUserモードとなります。Autonomousモードでは、PCI Express用ハードIPはUserモードとなる前に、ペリフェラルのコンフィグレーションが完了すると、動作を開始します。

Autonomousモードでは、リンク・トレーニング完了後、PCI Express用ハードIPはConfiguration Request Retry Status (CRRS)を持つホストからのコンフィグレーション要求に応答します。Autonomousモードでは、100 msのPCIeウェイクアップ・タイムを満たす必要があります。

PCIe用ハードIPは、次の条件でCRRSに応答します。

  • Autonomousモードをイネーブルする場合、コア・ファブリックがプログラミングされる前
  • PCIeリンクを使用してコア・ファブリックの初期化をイネーブルする場合、コア・ファブリックがプログラミングされる前
注: PCI Express用のハードIPに対してAutonomousモードをイネーブルし、さらにConfiguration Bypass機能もイネーブルする場合、コールドリセット後にGen3スピードにリンクアップできないことがあります。この場合の解決策は、FPGA全体をコンフィグレーションし、リングがGen3スピードをトレーニングできるようにワームリセットを実行します。PCI Express用autonomousハードIPやコンフィグレーション・バイパスを含むデザインは、これでGen3スピードで動作可能となります。

Autonomousモードは、Arria V、Cyclone V、Stratix V、および インテル® Arria® 10デバイス、 インテル® Cyclone® 10 GXデバイスより提供が開始されました。それ以前のデバイスでは、FPGAのフル・コンフィグレーションの後でのみ、PCI Express Hard IPコアはリセットから抜けます。