PCIeソリューションに向けた Arria V Avalon-MMインターフェイス: ユーザーガイド

ID 683773
日付 5/21/2017
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ドキュメント目次

7.4. エラー・レポーティングとデータ・ポイズニング

エンドポイントが特定のエラーを処理する方法は、デバイスのコンフィグレーション・レジスターによって異なります。

エンドポイントに向けたデバイス・シグナリングおよびロギングの詳細については、PCI Expressの基本仕様3.0を参照してください。

ハードIPブロックは、データ・ポイズニングを実装しています。これは、トランザクションに関連するデータが破損していることを示すメカニズムです。Poisoned TLPは、ヘッダーのエラー/ポイズニング・ビットが1に設定され、次の規則が適用されます。

  • 受信したPoisoned TLPはアプリケーション層に送信され、ステータス・ビットはコンフィグレーション・スペースで自動的に更新されます。
  • 受信したPoisoned Configuration Write TLPは、コンフィグレーション・スペースに書き込まれません。
  • コンフィグレーション・スペースがPoisoned TLPを生成することはありません。ヘッダーのError/Poisonedビットは常に0に設定されます。

Poisoned TLPは、PCIコンフィグレーション・スペース・ステータス・レジスターのパリティー・エラー・ビットを設定することも可能です。

表 71.  パリティー・エラーの条件

ステータス・ビット

条件

Detected parity error (ステータス・レジスター・ビット15)

受信したTLPがポイズニングされている場合に設定されます。

Master data parity error (ステータス・レジスター・ビット8)

このビットは、コマンド・レジスター・パリティー・イネーブル・ビットが設定されており、かつ次のいずれかの条件が該当する場合に設定されます。

  • PoisonedビットがWrite Request TLPの転送中に設定される。
  • Poisonedビットが受信したコンプリーションTLPで設定される。

ハードIPブロックによって受信されたPoisonedパケットは、アプリケーション層に渡されます。Poisoned送信TLPも同様にそのリンクに送信されます。