Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

3.1.10. 未使用のトランシーバー・チャネル

未使用のトランシーバー・チャネルは、後で使用する予定がある場合は、未使用の期間中にチャネルのパフォーマンスや最大ボーレートが低下しないように保護する必要があります。このような未使用のトランシーバー・チャネルのパフォーマンスを維持するために、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、未使用のチャネルをプログラムして、送信ステージと受信ステージのアナログ回路の切り替えを低データレートで行うようにすることができます。これにより、アナログ回路は、信号を印加せずに一定のバイアスを印加した場合の影響から保護されます。これを実現するには、トランスミッターを設定して、低データレートでPRBSシーケンスを生成するようにし、生成したPRBSシーケンスをレシーバーにループバックします。また、レシーバーを設定して低データレートで生成したPRBSシーケンスにロックするようにします。

未使用のチャネルの現れ方には、次のような場合があります。
  • 未使用のトランシーバー・チャネルが使用中のタイル内にある
  • 未使用のトランシーバー・チャネルが完全に未使用のタイル内にある
  • 未使用のトランシーバー・チャネルがPAM4モードにある
  • チャネルが保護され、ミッションモードからチャネル保護モードへのリコンフィグレーションとその逆の操作を可能にする

次のセクションでは、未使用のトランシーバー・チャネルを保護するために、ピンごとの割り当てまたはグローバル割り当てのいずれかを使用しますが、両方は使用しません。これは、コンパイル時は、この2つの割り当てうち1つだけが適用できるためです。ピンごとの割り当ては、グローバル割り当てよりも優先されます。