Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

6.5. ハイレベルの仕様

Eタイルのリセット・シーケンス・ソリューションを構成しているのは、Reset Controller、Master Transceiver Reset Sequencer (Master TRS) 、および複数のLocal Transceiver Reset Sequencer (Local TRSまたはLTRS) です。

Reset Controllerを使用すると、適切なタイミング要件とインターコネクトを確保できます。Reset Controllerでは、リセット信号を受け取り、Local TRSへのTXリセットとRXリセットのアサートとデアサートを処理します。オプションで、独立したTXとRXリセットのイネーブルとディスエーブルや、独立したチャネルのリセットのイネーブルとディスエーブルができます。また、高速シミュレーション・サポートも提供します。

Master TRSでは、複数のLocal TRSからのリセット要求をラウンドロビン方式で処理します。リセット信号上でリセットイベント (アサートまたはデアサート) が検出されると、Local TRSでは、Master TRSにリセット要求を発行し、Master TRSからのリセット確認を待ちます。確定応答を受信すると、Local TRSでは、リセットイベントをトランシーバー・チャネルに送信します。Local TRSでは、必要に応じて、チャネルに送られる実際のリセット信号をシーケンス処理し、リセットのアサートまたはデアサートに遅延を追加します。Local TRSによるリセットの完了後、リセット要求をドロップします。その後、Master TRSは、次のLocal TRS要求に移動します。

Local TRSには、TX LTRSとRX LTRSの2つのバリエーションがあります。TX LTRSでTXリセット信号を処理し、RX LTRSでRXリセット信号を処理します。Masterにより、キャラクタライゼーションされた最小分離時間が、デバイス全体の任意の2つのリセット要求のリセット確認応答の間で守られることが保証されます。つまり、最小分離時間が、デバイス全体の任意の2つのリセット信号のリセットイベント間で保証されます。リセット信号に必要な場合は、Local TRSにより遅延が増やされます。