Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

2.2.1. GeneralパラメーターとDatapathパラメーター

ネイティブPHY IPコアのインスタンスをカスタマイズするには、パラメーター値を指定します。

Parameter Editor内のパラメーターの編成は、機能ブロックおよび機能ごとに次のようになっています。

  • General、Datapath Options、Common PMA Options
  • TX PMA
  • RX PMA
  • Core Interface
  • PMA Interface
  • Reset
  • RS-FEC (この機能をイネーブルした場合)
  • Dynamic Reconfiguration
図 22. General、Datapath Options、Common PMA Options
表 12.  General、Datapath Options、Common PMA Options
パラメーター 説明
Message level for rule violations

error

warning

パラメーターのルール違反に対するメッセージのレベルを指定します。errorを選択すると、すべてのルール違反に対してIPの生成ができなくなります。warningを選択すると、ルール違反はすべて警告としてメッセージウィンドウに表示され、違反があってもIPの生成はできます。
Transceiver configuration rules

PMA direct

PMA direct high data rate PAM4

Gearbox 64/66

PLL

トランシーバーのプロトコル・コンフィグレーション・ルールを選択します。このパラメーターにより、個々のパラメーターを正しく設定するためのルールを管理できます。トランシーバーの機能の中には、特定のプロトコル・コンフィグレーション・ルールに対してのみ使用できるものがあります。このパラメーターは「事前設定」はされていません。他のすべてのパラメーターは、特定のプロトコルとアプリケーションのニーズに合わせて正しく設定してください。
Transceiver mode

TX/RX Duplex

トランシーバーの動作モードを指定します。
  • TX/RX Duplex: 送信と受信の両方をサポートするチャネルを1つ指定します。

デフォルトはTX/RX Duplexです。

Number of data channels 1から24 実装するトランシーバー・チャネルの数を指定します。デフォルト値は1です。最大値は24です。
Enable de-skew On/Off PAM4 high data rate (PMA Directモードのみ) のデスキューをイネーブルします
Enable RSFEC On/Off RS-FEC機能をイネーブルします。 3
Provide separate interface for each channel On/Off 選択すると、ネイティブPHY IPコアにより、広いバスではなく、別々のデータ、リセット、クロックの各インターフェイスが各チャネルに対して表示されます。
Enable datapath and interface reconfiguration On/Off 事前にコンフィグレーションして、RS-FECのイネーブルとディスエーブルのモードを動的に切り替える機能をイネーブルします。
Preserve Unused Transceiver Channels On/Off 未使用のトランシーバー・チャネルをPAM4 high data rate (PMA Directモードのみ) 用に保持します。
Number of reference clock inputs 1から5 トランスミッターのAND/ORレシーバー用のリファレンス・クロックの数を指定します。これにより、クロックソースの動的な切り替えが可能になります。ネイティブPHY IPコアでは、使用可能な9つのクロック入力のうち最大5つが動的なクロック切り替え用に許可されます。
Initial TX reference clock input selection 0 これは、複数のクロック入力を動的に切り替えるときに、このコンフィグレーションに使われる開始クロック入力の選択を示します。
Enable dedicated RX reference clock input On/Off リファレンス・クロックをトランスミッターと共有せずに、専用リファレンス・クロックをレシーバーに割り当てるオプションです。
Dedicated RX clock input selection 0から4 Enable Receiver dedicated reference clock inputオプションをイネーブルすると、このパラメーターで入力クロックを選択できます。
SerDes/Output Driver Enable Mode

Enable Output Drivers

Disable Output Drivers

Disable PMA

シリアライザーとデシリアライザーの動作モード、およびアクティブチャネルの出力ドライバーを指定します (後出の「SerDes/Output Driver Enable Mode」のセクションを参照してください)。
  • Enable Output Driversを選択すると、PMA属性データ0x0007がPMA属性コード0x0001に書き込まれます。4
  • Disable Output Driversを選択すると、PMA属性データ0x0003がPMA属性コード0x0001に書き込まれます。
  • Disable PMAを選択すると、PMA属性データ0x0000がPMA属性コード0x0001に書き込まれます。5
SerDes POR Exit Configuration

Enable SerDes Configuration on Power Up

Disable SerDes Configuration on Power Up

電源投入時のシリアライザーおよびデシリアライザーのコンフィグレーション (デバイス・コンフィグレーション) をイネーブルまたはディスエーブルします。ここでいう「コンフィグレーション」とは、すべてのトランシーバーの設定を指します。この設定が、Disable SerDes Configuration on Power Upの場合、トランシーバーは、コンフィグレーションされず、機能しません。通常は、Enable SerDes Configuration on Power Upを選択します。

SerDes/Output Driver Enable Mode

次のQSF割り当てにより、SerDes/Output Driver Enable Modeを選択します。
set_instance_assignment -name HSSI_PARAMETER "set_int_seq_serd_en=<Serdes/Output Driver Mode>" -to <CHANNEL_PORT_NAME>
例:
set_instance_assignment -name HSSI_PARAMETER "set_int_seq_serd_en=SEQ_DIS_ALL" -to nphy|xcvr_native_s10_etile_0|g_xcvr_native_insts[0].ct3_xcvr_native_inst|inst_ct3_xcvr_channel|inst_ct3_hssi_xcvr -entity nrz_1ch

QSF割り当てとその対応モードについては、次の表を参照してください。

表 13.  QSF割り当てに使用可能な set_int_seq_serd_en の値
QSF割り当て (set_int_seq_serd_en) PMA属性コード0x0001に対するPMA属性データ 出力ドライバー レシーバー トランスミッター
SEQ_DIS_ALL 0x0000 Disable Disable Disable
SEQ_EN_TX 0x0001 Disable Disable Enable
SEQ_EN_RX 0x0002 Disable Enable Disable
SEQ_EN_TX_RX 0x0003 Disable Enable Enable
SEQ_EN_OUTPUT 0x0004 Enable Disable Disable
SEQ_EN_OUTPUT_TX 0x0005 Enable Disable Enable
SEQ_EN_OUTPUT_RX 0x0006 Enable Enable Disable
SEQ_EN_ALL 0x0007 Enable Enable Enable
3 RS-FECをイネーブルすると、データチャネルの数は1から4になります。
4

電源投入後にTXをトライステートにするには、次を実行します。

  1. PMA属性データ0x0030をPMA属性コード0x002Bに書き込み、トライステートをイネーブルします。
  2. PMA属性データ0x0000をPMA属性コード0x0001に書き込み、トライステートをディスエーブルします。
5

電源投入後にTXを再び機能させるには、次を実行します。

  1. PMA属性データ0x0020をPMA属性コード0x002Bに書き込み、トライステートをディスエーブルします。
  2. PMA属性データ0x0007をPMA属性コード0x0001に書き込み、トライステートをイネーブルします。