Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

3.1.3.2. PMA起動フロー

静的温度フロー (STF) と動的温度フロー (DTF) では、異なるプロセスによりリンクの起動が正常に行われます。

DTFリンクの起動フローは、リアルタイムのシナリオで使われ、動的温度条件を補正します。DTFリンクは、STFとは異なり、動的温度条件でのリンク・パフォーマンスを維持するために継続アダプテーションを実行します。PMAパラメーターのコンフィグレーションは、初期アダプテーションと継続アダプテーションを実行する前に行います。これにより、DTFリンク起動でのPMAのアダプテーション範囲を拡張します。

図 53. STFとDTFリンクの起動
注: DTFモードおよびSTFモードでは、初期アダプテーションは内部シリアル・ループバック・モードで実行され、AFEパラメーターをキャリブレーションします。
注: DTFモードおよびSTFモードでは、初期アダプテーションはミッションモードで実行され、接続されたISIチャネルに対するAFEパラメーターをキャリブレーションします。
注:
次の手順を行った後は必ず、継続アダプテーションを実行してください。この手順をこの順序どおりに実行することが、PMAを正しいステートにするために必須です。
  • 内部シリアル・ループバックの後に初期アダプテーション
  • ミッションモードにした後に初期アダプテーション
注: デバイスがミッションモードになっていて、継続アダプテーションが実行中で、ISIチャネルが変更された場合は、初期アダプテーションを再実行します。CDRロックがアサートしない場合や、予期せぬ高BERが記録された場合は、PMAアナログリセットを実行します。さらに詳しくは、PMAリセットを参照してください。
注: 初期アダプテーションの完了を読み出すには、PMAレジスターをポーリングします。詳細に関しては、PMAレジスターマップ を参照してください。
注: PMAパフォーマンス検証テスト中で、継続アダプテーションがバックグラウンドで実行中の場合、ハードPRBSエラーカウンターがビジー状態であるため、エラービットを累積してBERを計算することはできません。継続アダプテーション中にエラーを読み出すには、ソフトPRBSジェネレーターと検証ツールを実装します。継続アダプテーションの停止後は、エラーはハードPRBSエラーカウンターに蓄積できます。
注: パターンの生成と検証にロジックを使用する場合、動的温度フロー (DTF) にある継続アダプテーションのフリーズの手順は無視してかまいません。