Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

7.7.1. リコンフィグレーション・ファイル

Eタイル・トランシーバー・ネイティブPHY IPコアでは、オプションで、IPインスタンスに対して指定したパラメーターをコンフィグレーション・ファイルとして保存できます。コンフィグレーション・ファイルには、その特定のIPインスタンスのアドレスとデータ値が格納されます。コンフィグレーション・ファイルの生成は、IPの生成中に行われます。コンフィグレーション・ファイルの場所は、IPインスタンスの <IP instance name>/altera_xcvr_native_s10_etile_181/synth/reconfig サブフォルダーです。コンフィグレーション・データは、次の形式で使用できます。

  • SystemVerilog packages: <name>.sv
  • C Header files: <name>.h
  • Memory Initialization File (MIF): <name>.mif

コンフィグレーション・データを格納するには、トランシーバー・ネイティブPLLパラメーター・エディターのDynamic Reconfigurationタブでコンフィグレーション・ファイル形式を1つ以上選択します。コンフィグレーション・ファイルの内容を使用して、あるトランシーバー・コンフィグレーションから別のトランシーバー・コンフィグレーションにリコンフィグレーションできます。

リコンフィグレーション・ファイルでは、非RS-FECモードからRS-FECモードへの移行、またはRS-FECモードから非RS-FECモードへの移行はサポートしていません。

生成されたMIFファイルには、リコンフィグレーションが必要なRS-FECレジスターは含まれません。

SystemVerilogコンフィグレーション・ファイル

package altera_xcvr_rcfg_10_reconfig_parameters_CFG0;

localparam ram_depth = 21;
function [34:0] get_ram_data;
  input integer index;
  automatic reg [0:20][34:0] ram_data = {
    35'h0380706, // [34:16]-DPRIO address=0x038; [15:8]-bit mask=0x07; [2:2]-hssi_xcvr_cfg_rb_cont_cal=dcc_cont_cal_en(1'h1); [1:1]-hssi_xcvr_cfg_rb_dcc_en=dcc_mast_en(1'h1); [0:0]-hssi_xcvr_cfg_rb_dcc_byp=dcc_byp_dis(1'h0);
    35'h03C0202, // [34:16]-DPRIO address=0x03C; [15:8]-bit mask=0x02; [1:1]-hssi_xcvr_cfg_dcc_csr_en_fsm=dcc_en_fsm(1'h1);
    35'h0A4FF40, // [34:16]-DPRIO address=0x0A4; [15:8]-bit mask=0xFF; [7:0]-hssi_xcvr_int_seq3_tx_refclk_ratio=64(8'h40);
    35'h0A8FF40, // [34:16]-DPRIO address=0x0A8; [15:8]-bit mask=0xFF; [7:0]-hssi_xcvr_int_seq4_rx_refclk_ratio=64(8'h40);
    35'h21A8080, // [34:16]-DPRIO address=0x21A; [15:8]-bit mask=0x80; [7:7]-hssi_adapt_rx_word_mark=wm_en(1'h1);
    35'h2310400, // [34:16]-DPRIO address=0x231; [15:8]-bit mask=0x04; [2:2]-hssi_aibcr_tx_aib_dllstr_align_dy_ctlsel=aib_dllstr_al
注: DPRIOは Avalon® メモリーマップド・インターフェイス・アドレスを指します。

SystemVerilogコンフィグレーション・ファイルには、2つの部分が含まれています。最初の部分は、35ビットの16進数値からなるデータ配列で構成されます。2番目の部分は、パラメーター値で構成されます。データ配列に対しては、各35ビット16進値が、さまざまなビット位置を記述するコメントに関連付けられます。

表 68.  SystemVerilogコンフィグレーション・ファイル・ラインのマッピング
ビット位置 説明
[34:16] Avalon® メモリーマップド・インターフェイス・アドレス
[15:8] Avalon® メモリーマップド・インターフェイスのビットマスク。このビットマスクにより、トランシーバー・ネイティブPHY IPコアのいずれかでコンフィグレーションされているビットが公開されます。
[7:0] 機能ビット値

例えば、35'h002310400の値で表わされるのは、0x00231のアドレスと0x04のビットマスクです。ビット2にある機能の名前は hssi_aibcr_tx_aib_dllstr_align_dy_ctlsel です。これは、aib_dllstr_al に設定されています。値は0です。MIFファイルとCヘッダーファイルの設定は、SystemVerilogパッケージファイルと同様です。複数のトランシーバー機能が同じアドレスに存在している場合があります。また、1つのトランシーバー機能が複数のアドレスにまたがることがあります。

トランシーバー・ネイティブPHY IPコアのコンフィグレーションは、複数 (最大8つ) 生成することができます。任意のコンフィグレーションを選択して、デフォルトのデバイス・コンフィグレーションにすることができます。