Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

7.13. ポートとパラメーター

リコンフィグレーション・インターフェイスは、ネイティブPHYインスタンスに統合されています。ネイティブ PHY IPコアをインスタンス化するには、IP Parameter EditorTools > IP Catalogの順にクリックします。IPコアのパラメーターを定義するには、そのIPコア固有のParameter Editorを使用します。リコンフィグレーション・インターフェイス・ポートを公開するには、IPコアをパラメーター化するときに、Enable dynamic reconfigurationオプションをオンにします。すべてのチャネル間でリコンフィグレーション・インターフェイスを共有するには、IPコアをパラメーター化するときに、Share reconfiguration interfaceをオンにします。このオプションをイネーブルすると、IPコアによって、1つのリコンフィグレーション・インターフェイスが提示されます。これは、すべてのチャネルのダイナミック・リコンフィグレーションに対応します。アドレスビット [18:0] からは、選択したチャネルのリコンフィグレーション・スペースにレジスターアドレスが提供されます。リコンフィグレーション・アドレスの残りのアドレスビットでは、選択したロジックチャネルを指定します。例えば、ネイティブPHY IPインスタンスに4つのチャネルがある場合、reconfig_address[18:0] によりアドレスが指定され、reconfig_address[20:19] がバイナリーエンコードされて、4つのチャネルが指定されます。例えば、2'b01の reconfig_address[20:19] では、ロジックチャネル1を指定します。

次の表に挙げる信号は、ネイティブPHY IPコアが4つのチャネルに対してコンフィグレーションされ、Share reconfiguration interfaceオプションがイネーブルされている場合に使用可能です。

図 107. リコンフィグレーション・インターフェイス・ポート (ネイティブPHYリコンフィグレーション・インターフェイスを共有している場合)
表 69.  リコンフィグレーション・インターフェイス・ポート (ネイティブPHYリコンフィグレーション・インターフェイスを共有している場合) Share reconfiguration interfaceがイネーブルされている場合のリコンフィグレーション・インターフェイス・ポートです。<N> はチャネル数を表します。

ポート名

入力/出力

クロックドメイン

説明

reconfig_clk

入力

該当なし

クロック周波数は100から162MHzです。

reconfig_reset

入力

reconfig_clk

Avalon® メモリーマップド・インターフェイスをリセットします。非同期アサートと同期デアサートです。

reconfig_write

入力

reconfig_clk

書き込みイネーブル信号。信号はアクティブHighです。

reconfig_read

入力

reconfig_clk

読み出しイネーブル信号。信号はアクティブHighです。

reconfig_address[log2<N>+18:0]

入力

reconfig_clk

アドレスバス。下位19ビットではアドレスを指定し、上位ビットではチャネルを指定します。

reconfig_writedata[7:0]

入力

reconfig_clk

8ビットデータ書き込みバス。データの書き込み先は reconfig_address で示されるアドレスです。

reconfig_readdata[7:0]

出力

reconfig_clk

8ビットデータ読み出しバス。有効なデータが、読み出し動作後にこのバスに配置されます。信号が有効になるのは、reconfig_waitrequest がHighになってからLowになった後です。

reconfig_waitrequest

出力

reconfig_clk

1ビット信号。 Avalon® メモリーマップド・インターフェイスがビジーであることを示します。 Avalon® メモリーマップド・インターフェイス・インターフェイス・コマンドは、読み出し/書き込み転送を続行する準備が整うまではアサートしたままにします。

Share reconfiguration interfaceがディスエーブルされ、Provide separate interface for each channelがイネーブルされている場合、ネイティブPHY IPでは、独立したリコンフィグレーション・インターフェイスをそれぞれのチャネルに対して提供します。例えば、リコンフィグレーション・インターフェイスが、4チャネルのネイティブPHY IPインスタンスで共有されていない場合、reconfig_address[18:0] はロジックチャネル0のリコンフィグレーション・アドレス・バスに対応し、reconfig_address[19:10] はロジックチャネル1のリコンフィグレーション・アドレスバスに対応し、reconfig_address[18:0] はロジックチャネル2のリコンフィグレーション・アドレス・バスに対応し、reconfig_address[18:0] はロジックチャネル3のリコンフィグレーション・アドレス・バスに対応します。

次の図で示すのは、ネイティブPHYが4つのチャネルに対しコンフィグレーションされ、Share reconfiguration interfaceオプションがイネーブルされておらず、Provide separate interface for each channelがイネーブルている場合に使用可能な信号です。

図 108. 独立したネイティブPHYリコンフィグレーション・インターフェイスで使用可能な信号の一覧
注: RS-FECリコンフィグレーション・インターフェイスは、チャネルごとに分離されていません。
表 70.  リコンフィグレーション・インターフェイス・ポート (独立したネイティブPHYリコンフィグレーション・インターフェイスの場合) Share reconfiguration interfaceがディスエーブルされている場合のリコンフィグレーション・インターフェイス・ポートです。<N> はチャネル数を表します。

ポート名

入力/出力

クロックドメイン

説明

reconfig_clk_ch<N-1>, ...,reconfig_clk_ch0

入力

該当なし

クロック周波数は100から162MHzです。

reconfig_reset_ch<N-1>, ...,reconfig_reset_ch0

入力

reconfig_clk_ch#

Avalon® メモリーマップド・インターフェイスをリセットします。非同期アサートと同期デアサートです。

reconfig_write_ch<N-1>, ...,reconfig_write_ch0

入力

reconfig_clk_ch#

書き込みイネーブル信号。信号はアクティブHigh です。

reconfig_read_ch<N-1>, ...,reconfig_read_ch0

入力

reconfig_clk_ch#

読み出しイネーブル信号。信号はアクティブHigh です。

reconfig_address_ch<N-1>[18:0], ...,reconfig_address_ch0[18:0]

入力

reconfig_clk_ch#

各チャネルの20ビット・アドレス・バス。

reconfig_writedata_ch<N-1>[7:0], ...,reconfig_writedata_ch0[7:0]

入力

reconfig_clk_ch#

各チャネルの8ビットデータ書き込みバス。データの書き込み先は、reconfig_address によって示されるアドレスです。

reconfig_readdata_ch<N-1>[7:0], ...,reconfig_readdata_ch0[7:0]

出力

reconfig_clk_ch#

各チャネルの8ビットデータ読み出しバス。有効なデータは読み出し動作後にこのバスに配置されます。信号が有効になるのは、reconfig_waitrequest がHighになってからLowになった後です。

reconfig_waitrequest_ch<N-1>, ...,reconfig_waitrequest_ch0

出力

reconfig_clk_ch#

各チャネルの1ビット信号。 Avalon® メモリーマップド・インターフェイスがビジーであることを示します。 Avalon® メモリーマップド・インターフェイス・インターフェイス・コマンドは、読み出し/書き込み転送を続行する準備が整うまでアサートしたままにします。

表 71.   Avalon® Memory-Mappedインターフェイスのパラメーター次に示すパラメーターは、Transceiver Native PHYのパラメーター・エディターのDynamic Reconfigurationタブにあります。

パラメーター

説明

Share reconfiguration interface

On/Off

1つのリコンフィグレーション・インターフェイスを使用して、すべてのチャネルを制御することができます。デフォルトではオフです。イネーブルすると、reconfig_address の最上位ビットによりアクティブチャネルを識別します。下位20ビットでは、リコンフィグレーション・アドレスを指定します。バイナリーエンコードを使用して、アクティブチャネルを識別します (Transceiver Native PHYでのみ使用可能)。Native PHYが複数のチャネルでコンフィグレーションされている場合は、必要に応じて、このオプションをイネーブルします。

Enable dynamic reconfiguration

On/Off

リコンフィグレーション・インターフェイスをイネーブルします。デフォルトではオフです。このオプションをイネーブルすると、リコンフィグレーション・インターフェイスが公開されます。

Enable Native PHY Debug Master Endpoint

On/Off

イネーブルすると、Native PHY Debug Master Endpoint (ADME) がインスタンス化され、ネイティブPHYの Avalon® メモリーマップド・インターフェイスにアクセスできるようになります。特定の検証機能やデバッグ機能にアクセスするには、NPDMEを備えたSystem Consoleを使用します。NPDMEについての詳細は、「エンベデッド・デバッグ機能」のセクションを参照してください。

Enable capability registers

On/Off

ケイパビリティー・レジスターをイネーブルします。このレジスターでは、トランシーバー・チャネルのコンフィグレーションに関するハイレベルの情報を提供します。

Set user-defined IP identifier

ユーザー定義

ユーザー定義の数値による識別子を設定します。これは、ケイパビリティー・レジスターがイネーブルされると、user_identifier オフセットから読み出すことができます。

Enable control and status registers

On/Off

ソフトレジスターをイネーブルして、PHYインターフェイスでのステータス信号の読み出し、およびコントロール信号の書き込みが、NPDMEまたはリコンフィグレーション・インターフェイスを介してできるようにします。

Configuration file prefix

ユーザー定義

コンフィグレーション・ファイルの生成に使用するファイル・プリフィックスを指定します。ネイティブPHYの各バリアントのコンフィグレーション・ファイルに対して固有のプリフィックスを使用します。

Generate SystemVerilog package File

On/Off

SystemVerilogパッケージファイルを作成します。このファイルには、すべてのリコンフィグレーション・アドレスに対する現在のコンフィグレーション・データ値が含まれます。デフォルトではディスエーブルされています。

Generate C header file

On/Off

Cヘッダーファイルを作成します。このファイルには、すべてのリコンフィグレーション・アドレスに対する現在のコンフィグレーション・データ値が含まれます。デフォルトではディスエーブルされています。

Generate MIF (Memory Initialize File)

On/Off

MIFファイルを作成します。このファイルには、すべてのリコンフィグレーション・アドレスに対する現在のコンフィグレーション・データ値が含まれます。デフォルトではディスエーブルされています。

Enable multiple reconfiguration profiles

On/Off

Parameter Editorを使用して、複数のコンフィグレーションを格納します。各プロファイルに対するパラメーター設定は、 Parameter Editorに一覧表示されます。

Enable embedded reconfiguration streamer

On/Off

リコンフィグレーション・ストリーマーをネイティブPHY IPに埋め込み、複数の定義済みコンフィグレーション・プロファイル間のダイナミック・リコンフィグレーション・プロセスを自動化します。

Generate reduced reconfiguration files

On/Off

ネイティブPHY IPコアをイネーブルし、リコンフィグレーション・ファイルを生成して、そのファイルにプロファイル間で異なる属性のみを含めます。

Number of reconfiguration profiles

1から8

複数のリコンフィグレーション・プロファイルをイネーブルした場合にサポートするリコンフィグレーション・プロファイルの数を指定します。

Store current configuration to profile

0から7

格納するリコンフィグレーション・プロファイルを選択します。

Store configuration to selected profile

該当なし

Store current configuration to profileで指定したプロファイルに現在のネイティブPHYパラメーター設定を格納します。

Load configuration from selected profile

該当なし

Store current configuration to profileで指定したプロファイルに現在のネイティブPHYパラメーター設定をロードします。

Clear selected profile

該当なし

Store current reconfiguration to profileパラメーターで指定したプロファイルに対する格納済みのネイティブPHYパラメーター設定をクリアします。空のプロファイルのデフォルトは、ネイティブPHYの現在のパラメーター設定になります。つまり、空のプロファイルは、ネイティブPHYの現在のパラメーター設定を反映します。

Clear all profiles

該当なし

すべてプロファイルのネイティブPHYパラメーター設定をクリアします。

Refresh selected profile

該当なし

Load configuration from selected profile Store configuration to selected profileボタンを順にをクリックするのと同等です。この動作によりロードされるパラメーターは、Store current configuration to profileパラメーターで指定した格納済みのプロファイルからのものです。このパラメーターをプロファイルに格納し直します。