Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

7.12.1. リファレンス・クロックの切り替え

入力クロックソースは、動的に切り替えることができます。

リコンフィグレーション・インターフェイスをチャネル・インスタンスで使用して、トランスミッター、レシーバー、またはその両方を駆動するリファレンス・クロック・ソースを指定できます。このチャネルでは、リファレンス・クロック・ネットワークの9つの使用可能なクロックソースのうち、最大5つの異なるリファレンス・クロック・ソースのクロッキングをサポートします。

リファレンス・クロックの切り替えを実行する際、EタイルネイティブPHY IPコンフィグレーション・ウィンドウのNumber of reference clocks inputs per channelパラメーターで複数のリファレンス・クロックを指定することは必須ではありません。

Number of reference clocks inputs per channelパラメーターで複数のリファレンス・クロックを指定し、使用可能なリファレンス・クロックをQSFの物理ピンに割り当てると、ロジック・リファレンス・クロック・ピンのマルチプレクサ設定 (マッピング) をPMAレジスター0xEC、0xEE、および0xEFの物理リファレンス・クロックに格納できます。その後、これらのレジスターを読み戻してから 0xEC[3:0] に書き込むことで、リファレンス・クロックの切り替えを実行できます。

Number of reference clocks inputs per channelが1に定義されていて、オンボード・リファレンス・クロックがEタイルの複数のリファレンス・クロックの物理ピンで使用可能であれば、リファレンス・クロックの切り替えを実行することができます。ただし、ユーザーの責任において、どの物理リファレンス・クロックに有効なオンボードクロックが接続されていているのかを把握し、適切な値を0xEC[3:0] に書き込み、マルチプレクサ設定を設定し、ターゲットの物理リファレンス・クロック・ピンを選択してください。

リファレンス・クロックの切り替えの際は、さまざまなリファレンス・クロックの切り替えのユースケースのすべてについてこのセクションで推奨事項を説明していますので、それに従ってください。

公開されている refclk ポートの数は、指定するリファレンス・クロックの数によって異なります。リコンフィグレーション・インターフェイスを使用して、さまざまな refclk# のマルチプレクサの設定を検索し、その検索した値をチャネルに書き込みます。検索値については、PMA Avalon® Memory-Mappedインターフェイス・レジスター を参照してください。

図 106. リファレンス・クロック・ネットワーク

リファレンス・クロック・ネットワークでは、デフォルトでReference Clock Muxを使用します。それは、次のことを意味します。

  • refclk_in_A は、デバイス・コンフィグレーション時のデフォルトのリファレンス・クロックです。
  • refclk_in_A は、PMAリセット後のデフォルトのリファレンス・クロックです。

最も頻繁に使われるリファレンス・クロックのダイナミック・リコンフィグレーションのユースケースは次のとおりです。

  • refclk[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7] リファレンス・クロック任意の2つのクロック間の切り替え、または refclk[0, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8] のリファレンス・クロック周波数の変更
  • refclk[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7] から refclk[8] への切り替え
  • refclk[1] リファレンス・クロック周波数の変更

リファレンス・クロックでの正しいダイナミック・リコンフィグレーションについては、ユースケースに応じた手順を次のセクションで確認してください。入力リファレンス・クロック周波数の変更の際は、その手順に従う必要があります。また、リファレンス・クロック周波数は、直接変更できません。38 39

すべての手順に対する要件は次のとおりです。

  • 最低2つのクロックがボンディングされていること。refclk[1] は常にボンディングされている必要があります。
  • 少なくとも1つのクロックが所定の時間に安定していること。
  • PMA Muxの安定したクロックへの切り替えは、リファレンス・クロック・マルチプレクサの切り替え前に行うこと。

PMA属性コードの書き方については、PMA属性の詳細 を参照してください。

38 リファレンス・クロックの周波数範囲は、デバイス・データシートに従って、125MHzから700MHzです。
39 プロトコルによるPPMの変動は、周波数の変更とは見なされません。