PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

1.2. 機能

PCI Express* 向けRタイル Avalon® Streaming IPでは、次の機能をサポートしています。

  • トランザクション層、データリンク層、および物理層などの完全なプロトコルスタックをハードIPとして実装
  • ルートポート (RP)、エンドポイント (EP)、およびTLPバイパス (BP) モードをサポート
    表 1.  Rタイルでネイティブにサポートされるコンフィグレーションエンドポイント = EP、ルートポート = RP、TLPバイパス = BP
    コンフィグレーション アプリケーション・インターフェイス・データ幅 (ビット) EP/RP/BP
    Gen5/Gen4/Gen3 x16 1024 EP/RP/BP
    Gen4/Gen3 x16 512 1 EP/RP/BP
    Gen5/Gen4/Gen3 x8x8 512 EP/RP/BP
    Gen4/Gen3 x8x8 256 1 EP/RP/BP
    Gen5/Gen4/Gen3 x4x4x4x4 256 EP/RP/BP
    Gen4/Gen3 x4x4x4x4 128 1 EP/RP/BP
    PIPE Direct レーンあたり64ビット なし
    注: Gen1/Gen2コンフィグレーションは、リンク・ダウントレーニングを介してサポートされます。
    表 2.  Rタイルでサポートされるトポロジー
    トポロジー\レーン番号 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
    x16 ポート0 (EP/RP/BP)
    x8x8 ポート0 (EP/RP/BP) ポート1 (EP/RP/BP)
    x4x4x4x4 ポート2 (EP/RP/BP) ポート0 (EP/RP/BP) ポート1 (EP/RP/BP) ポート3 (EP/RP/BP)
    PIPE Direct PIPE Direct
    注: ポート2が使用できるデバイスは、OPN番号の末尾にR2またはR3が付いているデバイスに限られます。OPNの詳細については、 インテル® Agilex™ FPGA & SoCデバイスの概要を参照してください。
  • 次に示すPIPE Directバンドルモードがサポートされています。これは、 インテル® Quartus® Primeのパラメーター・エディターのPIPE Direct Modeメニューから選択できます。
    • 1x16
    • 2x8
    • 4x4
    • 8x2
    • 16x1
    • 2x4 : 1x8
    • 4x2 : 1x8
    • 8x1 : 1x8
    • 1x8 : 2x4
    • 4x2 : 2x4
    • 8x1 : 2x4
    • 1x8 : 4x2
    • 2x4 : 4x2
    • 8x1 : 4x2
    • 1x8 : 8x1
    • 2x4 : 8x1
    • 4x2 : 8x1
    注: 1x16は、16個のPIPE Directチャネルすべてがバンドルモードで動作することを意味します。16x1は、16個のチャネルすべてが独立したチャネルとして機能することを意味します。2x8は、チャネルが2つの8チャネルバンドルにあることを意味します。2x4 : 1x8は、下位8レーンのチャネルが2つの4チャネルバンドルとして編成され、上位8レーンのチャネルが8チャネルバンドルにあることを意味します。
  • スタティック・ポート分岐 (x8x8、x4x4x4)。
  • Precision Time Management (PTM) をサポートします (エンドポイントのみ)。
    注: ポート0と1でのみPTMをサポートします。
  • アップストリームまたはダウンストリーム・コンフィグレーションでTLPバイパスモードをサポートします。
    • x16インターフェイス1個、x8インターフェイス2個、またはx4インターフェイス4個をサポートします。
  • 512バイトまでの最大ペイロードサイズ (MPS) をサポートします。
  • 4096バイトまでの (4KB) 最大読み出しリクエストのサイズ (MRRS) をサポートします。
  • シングル仮想チャネル (VC)。
  • レイテンシー許容レポート (LTR) 。
  • ページ・リクエスト・サービス (PRS)。
    注: ポート0と1でのみPRSをサポートします。
  • MSIおよびMSI-X。
    注: ポート0と1でのみMSIおよびMSI-Xをサポートします。
  • コンプリーション・タイムアウト範囲。
  • 不可分操作 (FetchAdd/Swap/CAS)。
  • 拡張タグサポート。
    • 10ビットタグ対応 (全ファンクションを合わせた場合、最大768個の未処理タグ (x16) / 512個の未処理タグ (x8/x4) を随時サポート)。
  • 独立したスペクトラム拡散クロック (SRIS) を使用した個別のRefclk。
  • スペクトラム拡散クロック (SRIS) を使用しない個別のRefclk。
  • 一般的なRefclkアーキテクチャー。
  • PCI Express* Advanced Error Reporting (PFのみ)。
    注: Advanced Error Reportingは、PCIe向けRタイル Avalon® Streaming IPで常時イネーブルされています。
  • ECRCの生成およびチェック (IPがTLPバイパスモードでない場合)。
    • IPがTLPバイパスモードの場合、アプリケーション・ロジックによってECRCの生成とチェックを処理する必要があります。
  • データバスのパリティー保護。
  • D0およびD3デバイス電源管理ステートをサポートします。
  • レシーバーでのレーンのマージ。
  • リタイマーの存在検出。
  • ユーザー・パケット・インターフェイス (個別のヘッダー、データ、およびプリフィクスを使用)。
  • ユーザー・パケット・インターフェイス (ヘッダー、データ、およびプリフィクス・バスがそれぞれ4つのセグメントで構成される分割バス・アーキテクチャーを使用、x16モードのみ)。
  • 最大768個の未処理のノンポステッド・リクエスト (x16コアのみ)。
  • 最大512個の未処理のノンポステッド・リクエスト (x8およびx4コア)。
  • 8ビットタグまたは10ビットタグがイネーブルされている場合にサポートされる未処理のノンポステッド・リクエストの概要:
    表 3.  サポートされる未処理のノンポステッド・リクエスト
    ポート アクティブコア 8ビットタグ 10ビットタグ
    0 x16 256 768 (*)
    1 x8 256 512
    2、3 x4 256 512
    注: (*): タグ 256から1023を使用します。
  • コンプリーション・タイムアウト・インターフェイス。
    • PCIeハードIPは、オプションで発信ノンポステッド・パケットを追跡して、コンプリーション・タイムアウト情報をアプリケーションに報告することができます。
  • インテル® Quartus® Primeプロジェクトでは、 PCI Express* 向けRタイル Avalon® Streaming IPのピン割り付けは変更できません。ただし、このIPでは、ポートごとのレーン反転 (x16、x8、x4_0、x4_1) とPCB上の極性反転をデフォルトでサポートしています。
  • Autonomous Hard IPモードをサポートします。
    • このモードでは、PCIeハードIPとホストの通信は、FPGAコンフィグレーションとUserモードへの移行が完了する前にできます。
      注: Readiness Notificationsメカニズムを使用していない限り、Root Complexまたはシステム・ソフトウェアは、デバイスのConventional Reset後に少なくとも1秒間待った後で、有効なコンフィグレーション・リクエストに対してデバイスからSuccessful Completionステータスが返されない場合、そのデバイスが故障していると判断します。この期間は、リンク・トレーニングの完了速度とは無関係です。
  • CvP InitおよびCvP Updateをサポートします。
    注: Gen3、Gen4、およびGen5 x16バリアントの場合、ポート0 (レーン0から15に対応) によりCvP機能をサポートします。Gen3、Gen4、およびGen5 x8バリアントの場合、ポート0 (レーン0から7に対応) のみでCvP機能をサポートします。ポート1 (レーン8から15に対応) ではCvPはサポートしていません。
  • インテル® Quartus® Primeの22.3リリースでサポートされているシミュレーターは、VCS*、VCS* MX、Siemens EDA QuestaSim*、およびXcelium* のみです。
    注: Xcelium* シミュレーターがサポートされているデバイスは、OPN番号の末尾にR2またはR3が付いているデバイスに限られます。OPNの詳細については、 インテル® Agilex™ FPGA & SoCデバイスの概要を参照してください。
  • RタイルPHY層では、ビーコン信号の送信はサポートしていません。
注: このユーザーガイド全体を通して、Avalon-STという用語は、 Avalon® Streaming インターフェイスの略語、またはIPとして使用することがあります。
1 これらのコンフィグレーションが使用できるデバイスは、OPN番号の末尾にR2またはR3が付いているデバイスに限られます。OPNデコードの詳細については、 インテル® Agilex™ FPGA & SoCデバイスの概要を参照してください。