PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

4.3.4. ハードIPリコンフィグレーション・インターフェイス

このインターフェイスは、32ビットのアドレスと8ビットのデータバスを備えた Avalon® -MMスレーブ・インターフェイスです。このインターフェイスを使用して、コンフィグレーション・レジスターの値を動的に変更することができます。ただし、ウォームリセットまたはコールドリセットの後に、このインターフェイスを介してハードIPのコンフィグレーション・レジスターに変更が加えられた場合は、レジスターがデフォルト値に戻るため、その変更は失われることに注意してください。

注: このインターフェイスは、エンドポイント、ルートポート、およびTLPバイパスモードで使用できます。ただし、ルートポートまたはTLPバイパスモードを選択する場合は、このインターフェイスをイネーブルする必要があります。

ルート・ポート・モードの場合、アプリケーション・ロジックでは、このインターフェイスを使用してPCIeコンフィグレーション・スペースにアクセスし、リンク制御機能 (ホットリセット、リンクのディスエーブル、リンクの再トレーニングなど) を実行します。

TLPバイパスモードの場合、ハードIPでは、受信したType0/1コンフィグレーションTLPリクエストをアプリケーション・ロジックに転送します。アプリケーション・ロジックでは、コンプリーションTLPで応答しなければなりません。使用するステータスは、Successful Completion (SC)、Unsupported Request (UR)、Configuration Request Retry Status (CRS)、またはCompleter Abort (CA) です。受信したコンフィグレーション・リクエストTLPによってPCIeコンフィグレーション・スペース・レジスターを更新する必要がある場合は、アプリケーション・ロジックでハードIPコンフィグレーション・インターフェイスを使用して、そのPCIeコンフィグレーション・スペース・レジスターにアクセスする必要があります。

表 64.  ハードIPリコンフィグレーション・インターフェイス信号
信号名 方向 説明 EP/RP/BP クロック
pX_hip_reconfig_readdata_o[7:0] (ここではX = 0、1、2、3) 出力 Avalon® -MM読み出しデータ出力です。 EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_readdatavalid_o (ここではX = 0、1、2、3) 出力 Avalon® -MM読み出しデータValidです。アサートされると、この信号は、hip_reconfig_readdata_o[7:0] 上のデータが有効であることを示します。 EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_write_i (ここではX = 0、1、2、3) 入力 Avalon® -MM書き込みイネーブルです。 EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_read_i (ここではX = 0、1、2、3) 入力 Avalon® -MM読み出しイネーブルです。

注意:

このインターフェイスはパイプライン化されていません。ユーザー・アプリケーションは、現在の読み出しからのデータ (hip_reconfig_readdata_o[7:0]) が返されるまで待機してから、別の読み出し動作を開始する必要があります。

EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_address_i[31:0] (ここではX = 0、1、2、3)

読み出し動作実行時のハードIPリコンフィグレーション・インターフェイス

入力 Avalon® -MMリコンフィグレーション・アドレスです。

注意:

pX_hip_reconfig_address_i[31:0] バスのマッピングは次のとおりです。

  • 仮想ファンクション番号:pX_hip_reconfig_address_i[31:21]
  • 予約済み (0に設定する): pX_hip_reconfig_address_i[20]
  • 物理ファンクション番号:pX_hip_reconfig_address_i[19:17]
  • 仮想ファンクション・アクティブ: pX_hip_reconfig_address_i[16].
  • レジスターオフセット (Address Offset列を参照してください。詳細は、コンフィグレーション・スペース・レジスター関連資料のリンクから確認してください): pX_hip_reconfig_address_i[15:0]
  • Example 1: PF1のMSI-X Capability Structure (SR-IOVがディスエーブルされている場合) にアクセスするには、pX_hip_reconfig_address_i を0x0002_00B0に設定します。
  • Example 2: PF0のMSI-X Capability Structureにアクセスするには、pX_hip_reconfig_address_i を0x0021_00B0に設定します。
EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_writedata_i[7:0] (ここではX = 0、1、2、3) 入力 Avalon® -MM書き込みデータ入力です。 EP/RP/BP slow_clk
pX_hip_reconfig_waitrequest_o (ここではX = 0、1、2、3) 出力 アサートされると、この信号はIPコアがリクエストに応答する準備ができていないことを示します。 EP/RP/BP slow_clk

一例として、読み出し動作実行時のハードIPリコンフィグレーション・インターフェイスの図で、ハードIPリコンフィグレーション・インターフェイスのビヘイビアを示しています。これは、リンク・ステータス・レジスターのCurrent Link Speed and Negotiated Link Widthのフィールドに対して読み出し動作を実行したときのものです。このとき、PCIe向けRタイルAvalon Streaming IPは、Gen5 x16モードでコンフィグレーションされ、単一の物理ファンクションがイネーブルされています。コンフィグレーション・スペース・レジスターの詳細については、コンフィグレーション・スペース・レジスターを参照してください。

図 35. 読み出し動作実行時のハードIPリコンフィグレーション・インターフェイス