PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

4.3.5. エラー・インターフェイス

これは、オプションのインターフェイスです。このインターフェイスを使用すると、アプリケーション層からIPコアへのエラー報告や、逆にIPコアからアプリケーション層へのエラー報告ができます。具体的には、アプリケーション層では、app_error_info_i 信号によって定義されるさまざまなタイプのエラーをIPに報告できます。Advanced Error Reporting (AER) の場合、アプリケーション層では、TLPヘッダーとエラー・ログ・リクエストをログに記録するための情報の提供を app_err_* インターフェイス経由で行います。

注: 物理ファンクション (PF) のAER機能は、デフォルトでイネーブルされています。AERは、仮想ファンクション (VF) に対しては実装されません。VFを使用する場合は、AERではなく、VFエラー・フラグ・インターフェイスを使用してください。
表 65.  エラー・インターフェイス信号
信号名 方向 説明 EP/RP/BP クロックドメイン
pX_serr_out_o 出力

システムエラーが検出されたことを示します。

EPモード: この信号がアサートされるのは、RタイルPCIeハードIPにより、訂正可能/非致命的/致命的エラーのメッセージが送信されたときです。

RPモード: この信号の1クロックサイクルのパルスは、階層内のいずれかのデバイスによってERR_COR、ERR_FATAL、ERR_NONFATALのいずれかのエラーが報告され、関連付けられているイネーブルビットがルート・ポート・コントロール・レジスターで設定されたことを示します。この信号は、内部エラーが検出されたときにもアサートされます。エラーのソースは、ポート・コンフィグレーション・レジスターおよびステータスレジスターのルート・ポート・エラー・ステータス・レジスターに記録されます。

BPモード: トランザクション層またはデータリンク層のエラーがハードIPコアによって検出されると、この信号をトリガーします。詳細情報は、ポート・コンフィグレーション・レジスターおよびステータスレジスターのバイパス・モード・エラー・ステータス・レジスターに記録されます。

すべてのモード: この信号をアサートして、受信データ、またはRタイルハードIPとFPGAコア間のデータ・クロッシングでパリティーエラーが検出されたかどうかを示します。

TXの場合:

GUIオプションのEnable byte parity ports on Avalon-ST interfaceをイネーブルすると、パリティーチェックが行われます。そのとき使用するパリティービットは、ポート pX_tx_stN_data_par_ipX_tx_stN_hdr_par_i、およびpX_tx_stN_prefix_par_i で提供されます。

RXの場合:

受信されるデータに対してRタイルの内部でパリティーチェックが行われます。

さらに、GUIオプションのEnable byte parity ports on Avalon-ST interfaceをイネーブルすると、パリティービットが、ポート pX_rx_stN_data_par_opX_rx_stN_hdr_par_o および pX_rx_stN_prefix_par_o で提供されます。それにより、アプリケーション・ロジックでパリティーチェックを追加で実行し、EMIBを通過した後にデータの整合性の検証ができるようになります。

エラーが発生した場合は、ハードIPリコンフィグレーション・インターフェイスを使用してアドレス0x1319を読み出し、エラーの種類に関する追加情報を確認できます。

[0]: rx_correctable_err

[1]: rx_uncorrectable_err

[2]: rx_parity_err

[3]: tx_correctable_err

[4]: tx_uncorrectable_err

[5]: ハードIP内のデータパスのフロントエンドの tx_parity_err

[6]: ハードIP内のデータパスのバックエンドの tx_parity_err

EP/RP/BP slow_clk
pX_app_err_valid_i 入力 この信号の1サイクルのパルスは、app_err_info_iapp_err_hdr_i、および app_err_func_num_i のデータがそのサイクルで有効であり、app_err_hdr_i が次の4サイクルで有効であることを示します。 EP/RP slow_clk
pX_app_err_hdr_i[31:0] 入力

このバスには、エラーTLPに対するヘッダーおよびTLPプリフィクスの情報が含まれています。

128ビットのヘッダーと32ビットのTLPプリフィクスは、5サイクルでハードIPに送信されます (各クロックサイクルで32ビットの情報が送信されます)。

サイクル1: ヘッダー [31:0]

サイクル2: ヘッダー [63:32]

サイクル3: ヘッダー [95:64]

サイクル4: ヘッダー [127:96]

サイクル5: TLPプリフィクス

EP/RP slow_clk
pX_app_err_info_i[13:0] 入力
このエラーバスには、次の情報が含まれています。
  • [0]: 不正な形式のTLP
  • [1]: レシーバー・オーバーフロー
  • [2]: 予期せぬコンプリーション
  • [3]: コンプリーター・アボート
  • [4]: コンプリーション・タイムアウト
  • [5]: サポートされていないリクエスト
  • [6]: 有害なTLPを受信しました
  • [7]: AtomicOpエグレスがブロックされました
  • [8]: 訂正不可能な内部エラー
  • [9]: 訂正可能な内部エラー
  • [10]: アドバイザリー・エラー
  • [11]: TLPプリフィクスがブロックされました
  • [12]: ACS違反
  • [13]: ECRCチェックが失敗しました
EP/RP slow_clk

x16/x8: pX_app_err_func_num_i[2:0]

x4: NA

入力 このバスには、エラー有効信号をアサートするファンクションのファンクション番号が含まれています。 EP/RP slow_clk
pX_app_err_ready_o 出力 この信号がデアサートされると、エンドポイントが別のメッセージを処理中で、連続したユーザー入力に対してこのマスターを処理できない可能性があることを示します。 EP/RP slow_clk