PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

4.3.8. パワー・マネジメント・インターフェイス

ソフトウェアによるデバイスのDステートへのプログラムは、PCIパワー・マネジメント機能構造体のPower Management Control and Statusレジスターに書き込むことによって行われます。電力管理出力信号は、現在の電力ステートを示します。IPコアでサポートする必須電源ステートは、D0 (フルパワー) とD3Hotの2つです。オプションのD1およびD2低電力ステートはサポートされません。

デバイス電源ステート (Dステート) とリンク電源ステート (Lステート) の対応は次のとおりです。

表 68.  デバイス電源ステートとリンクの電源ステートの関係
デバイス電源ステート リンク電源ステート
D0 L0
D1 (サポートなし) L1
D2 (サポートなし) L1
D3Hot L1、L2/L3 Ready
D3Cold L2、L3

次の表で示すのは、RタイルでのL2/L3ステートのサポートです。

表 69.  RタイルでのL2/L3サポート
  EP/BP UP RP/BP DN
L2/L3 entry OK OK
L2 exit ホストにより開始またはコールドリセット コールドリセット
L3 exit コールドリセット コールドリセット
表 70.  パワー・マネジメント・インターフェイス
信号名 方向 説明 クロックドメイン EP/RP/BP
pm_curnt_state_o[7:0] 出力 現在の電源ステートを示します。
  • 8'b00000001 : L0 または IDLE
  • 8'b00000010 : L0
  • 8'b00000100 : L1
  • 8'b00001000 : L2
  • 8'b00010000 : L3
  • その他の値は無効です。
非同期 EP/RP/BP

x16/x8: pm_dstate_o[31:0]

x4: pm_dstate_o[3:0]

出力 各ファンクションの電力管理Dステートです。
  • 4'b0001: D0
  • 4'b1000: D3 Hot
  • その他の値は無効です。
非同期 EP/RP/BP

x16/x8: apps_pm_xmt_pme_i[7:0]

x4: 非該当

入力 アプリケーション・ロジックでは、この信号を1サイクルアサートして、Power Management Capability (PMC) ステートマシンをD1、D2、またはD3 Hot電源ステートからウェイクアップします。ウェイクアップすると、IPコアからPM_PMEメッセージを送信します。この信号は、1クロックサイクルの間アサートする必要があります。 slow_clk EP/BP

x16/x8: apps_ready_entr_l23_i

x4: 非該当

入力 アプリケーション・ロジックは、この信号をアサートして、L2/L3 Readyステートに入る準備ができていることを示します。app_ready_entr_l23_i 信号は、L2/L3 Readyエントリーを制御する必要があるアプリケーションに提供されます (L2/L3 Readyに入る前に特定のタスクを実行する必要がある場合)。コアでは、この信号がアクティブになるまで、(PM_Turn_Offに応答して) PM_Enter_L23の送信を遅らせます。これはレベル・センシティブ型信号です。 slow_clk EP/BP
apps_pm_xmt_turnoff_i 入力 この信号はパルス入力です。アプリケーション層からのリクエストにより、PM_Turn_Offメッセージを生成します。アプリケーション層では、この信号を1クロックサイクルの間アサートする必要があります。IPコアからは、確認応答または許可信号は返しません。アプリケーション層では、前のメッセージが送信されるまでは、同じ信号を再度パルスしてはいけません。 slow_clk tRP
app_init_rst_i 入力 アプリケーション層では、この信号を使用してダウンストリーム・デバイスにホットリセットをリクエストします。ホットリセットのリクエストの送信は、このピンに1サイクルのパルス (約20ns) が印加されると行われます。 非同期 tRP
app_req_retry_en_i[7:0] 入力

PCIeハードIPは、アサートされると、CRS (Configuration Retry Status) のコンフィグレーションTLPに応答します。ただしこれは、非CRSステータスのコンフィグレーションTLPへの応答が、前回のリセット以降行われていない場合です。ユーザー・アプリケーションでは、この信号を使用して列挙を保留することができます。この入力はルートポートには使用されません。

このバスは、ハードIPが2x8としてコンフィグレーションされている場合、両方のエンドポイントに適用されます。

x4コア (ポート2および3) にもこれらのピンがありますが、使用されないため、ゼロに駆動する必要があります。

非同期 EP
app_xfer_pending_i 入力 この信号は、L1への進入を防止するか、L1からの退出を開始します。 非同期 EP/RP/BP