PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

4.3.8.3. D3Coldの開始

次のシーケンスでは、D3Cold の開始手順を示します。Avalon Streaming TXおよびRXインターフェイス上のすべての送信が完了してから、PCIe向けRタイルIPコアによってL1リクエスト (Enter_L1 DLLP) を開始することができます。さらに、RXバッファーは空である必要があります。また、app_xfer_pending_i 信号をデアサートする必要があります。

  1. ホスト側のソフトウェアでは、パワー・マネジメント・コントロール・レジスターに書き込み、D3Hotステートへの進入をリクエストします。
  2. エンドポイントは、D0から取り出されると、リクエストの送信を停止します。アプリケーション・ロジックでは、pm_dstate_o 信号を使用して、現在のDステートを監視できます。
  3. リンクがL1に遷移します。アプリケーション・ロジックでは、pm_curnt_state_o 信号を使用して、現在のLステートを監視することができます。
  4. ホスト側のソフトウェアでは、PME_Turn_Offメッセージをエンドポイントに送信して、パワーダウンを開始します。メッセージTLPの伝送により、リンクはL0に移行します。また、メッセージがAvalon Streaming RXインターフェイスにも渡されます。
  5. RタイルIPコアでは、PME_TO_Ackメッセージを自動送信して、Turn Offリクエストを確認します。
  6. 電源切断D3Coldステートの準備ができると、エンドポイントのアプリケーション・ロジックでは、p#_app_ready_entr_l23_i をアサートします。次に、RタイルIPコアは、PM_Enter_L23 DLLPを送信し、L2/3 Readyへのリンク遷移を開始します。
  7. このステートでは、電源を切断して、リンクをL3に遷移させることができます。また、ホストシステムでサポートされている場合は、リンクをL2に遷移させ、一方で refclk とVauxを維持することもできます。