PCI Express* 向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPユーザーガイド

ID 683501
日付 10/07/2022
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ドキュメント目次

2.3.2. リセット

次のガイドラインに従って、PCI Express向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPのリセットの実装を適切に行ってください。
  • Rタイルには、PERST# (pin_perst_n) ピンが1つだけあります。したがって、pin_perst_n をトグルすると、Rタイル全体に影響を及ぼします。RタイルのコンフィグレーションにConfiguration Mode 1またはConfiguration Mode 2を使用している場合、pin_perst_n をトグルすると、すべてのアクティブなコアが影響を受けます。コンフィグレーション・モードの詳細については、PCI Express向けRタイルAvalon StreamingインテルFPGA IPでサポートされるコンフィグレーション・モードを参照してください。
  • pin_perst_n は、Rタイルが接続されている関連パワードメインからの「電源良好」を示すものです。また、Rタイル refclk0refclk1 の両方が安定していることを示します。この2つのリファレンス・クロックのうち1つが後で安定した場合は、そのリファレンス・クロックが安定した後に pin_perst_n をデアサートします。
  • pin_perst_n のアサートは、PCI Express向けRタイルAvalon StreamingインテルFPGA IPのAutonomousモード機能に必要とされるものです。Autonomousモード (デフォルトではイネーブル) では、IPのリンクアップは、FPGAファブリックのコンフィグレーションに関係なく、pin_perst_n のリリース時に正常に行われます。また、FPGAファブリックがコンフィグレーションされて準備が整うまで、Configuration Retry Status (CRS) を設定してCompletion TLPを送信します。
  • デバイスの劣化の可能性を防ぐため、FPGAがユーザーモードのときにPCI Express向けRタイルStreamingインテルFPGA IPに電源が供給されても、pin_perst_n 信号がアクティブに保持されないようにする必要があります。PCI Express向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPの使用を計画していても、デザインサイクルの初期段階では使用していない場合は、IPをBTIモードでコンフィグレーションしてください。それには、次のqsf割り当てを使用します。

    set_global_assignment -name PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL ON

  • pin_perst_n のアサートは、機能レベルのリセット中、または機能レベルのリセットの完了前には行わないでください。これは、リンク・トレーニングのプロセスに影響を与える可能性があるためです。これが発生した場合は、リンク・トレーニングのプロセスを適切に完了するために、コールドリセットが必要になります。
  • PCI Express向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPの pX_reset_status_n_o 信号の累積特性は、連続した pin_perst_n のアサートの数に関連しています。pin_perst_n の連続する各イベントは、順にキューに入り、次々と実行されます。そのため、PCI Express向けRタイル Avalon® StreamingインテルFPGA IPがリセットから復帰して、pX_reset_status_n_o 信号をデアサートするまでの合計時間に影響を及ぼします。 pX_reset_status_n_o 信号の詳細については、リセットを参照してください。