Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 10/31/2022
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ドキュメント目次

4.4.2.2. SDMブートローダー

SDMブートローダーはHALアプリケーション・コードであり、プロセッサーの起動にMailbox Client Intel FPGA IP HALドライバーを利用します。インテルは、SDMベースのデバイスでコンフィグレーションQSPIフラッシュを使用して Nios® Vプロセッサーを起動する場合に、このブートローダー・アプリケーションをお勧めします。

システムのリセット時に、 Nios® Vプロセッサーは最初に小さなオンチップメモリーからSDMブートローダーを起動し、SDMブートローダーを実行して、Mailbox Client IPを使用してコンフィグレーションQSPIフラッシュと通信します。

SDMブートローダーは、次のタスクを実行します。

  • コンフィグレーションQSPIフラッシュで Nios® Vソフトウェアを見つけます。
  • Nios® VソフトウェアをオンチップRAMまたは外部RAMにコピーします。
  • プロセッサーの実行をオンチップRAMまたは外部RAM内の Nios® Vソフトウェアに切り替えます。

プロセスが完了すると、SDMブートローダーはプログラム制御をユーザー・アプリケーションに渡します。インテルは、SDMブートローダーのメモリー構成で説明されているメモリー構成をお勧めします。

図 16. SDMブートローダーのプロセスフロー
  1. Nios® Vプロセッサーは、オンチップメモリーからSDMブートローダーを実行します。
  2. SDMブートローダーがコンフィグレーション・フラッシュと通信し、 Nios® Vソフトウェアを見つけます。
  3. SDMブートローダーは、 Nios® VソフトウェアをConfiguration FlashからオンチップRAM/外部RAMにコピーします。
  4. SDMブートローダーは、 Nios® Vプロセッサーの実行をオンチップRAM/外部RAMの Nios® Vソフトウェアに切り替えます。