Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 10/31/2022
Public
ドキュメント目次

2.4.1. リセット要求インターフェイス

Nios® Vプロセッサーには、オプションのリセット要求機能が含まれています。リセット要求機能は、reset_req 信号と reset_req_ack 信号で構成されます。

プラットフォーム・デザイナーでリセット要求をイネーブルするには、
  1. Nios® V Processor IP Parameter Editorを起動します。
  2. Use Reset Request設定で、Add Reset Request Interfaceオプションをオンにします。
    図 11.  Nios® Vプロセッサーのリセット要求のイネーブル

reset_req 信号は、割り込みのように機能します。reset_req をアサートすると、コアへのリセットが要求されます。コアは未処理のバス・トランザクションがその動作を完了するのを待ちます。例えば、保留中のメモリー・アクセス・トランザクションがある場合、コアは完全な応答を待ちます。同様に、コアは保留中の命令応答を受け入れますが、reset_req 信号を受信した後は命令要求を発行しません。

リセット動作は、次のフローで構成されています。
  1. 保留中の動作をすべて完了する
  2. 内部パイプラインをフラッシュする
  3. Program Counter命令をリセットベクトルに設定する
  4. コアをリセットする

リセット動作全体には、数クロックサイクルかかります。reset_req_ack がアサートされてコアリセット動作が正常に完了したことを示すまで、reset_req はアサートされたままにする必要があります。そうしないと、コアの状態が非確定的になります。