Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 10/31/2022
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ドキュメント目次

4.5.1.1.1. ハードウェア・デザインフロー

以下の項では、コンフィグレーションQSPIフラッシュからインプレースで実行される Nios® Vプロセッサー・アプリケーション用のブート可能なシステムを構築する手順について説明します。

次の例は、インテルArria 10 SoC開発キットを使用して構築されています。

IPコンポーネントの設定

  1. インテル® Quartus® Primeおよびプラットフォーム・デザイナーを使用して、 Nios® Vプロセッサー・プロジェクトを作成します。
  2. Generic Serial Flash Interface Intel FPGA IPを、プラットフォーム・デザイナーに追加します。
    図 19.  Nios® Vプロセッサー・プロジェクトの接続
    図 20. Generic Serial Flash Interface Intel FPGA IPのパラメーター設定
  3. QSPIフラッシュサイズに従って、Device Density (Mb) を変更します。
  4. Default Settingsのパラメーター・セクションのControl Register値のビット8を変更することによって、アドレッシング・モードを変更します。ビット8を0x0に変更すると3バイトのアドレッシングがイネーブルになり、0x1に変更すると4バイトのアドレッシングがイネーブルになります。
注:インテルFPGAデバイスの各フラッシュデバイスでサポートされているバイト・アドレッシング・モードを確認するには、Device Configuration Support Centerの、Intel Supported Configuration Devices tab > Intel Supported Third Party Configuration Devicesを参照してください。

例えば、 インテル® Arria® 10デバイスは、Micronフラッシュデバイスで使用される場合、4バイト・アドレッシング・モードをサポートします。

Nios® VプロセッサーのExecute-In-Place方式のリセット・エージェント設定

  1. Nios® VプロセッサーIPパラメーター・エディターで、Reset AgentをQSPIフラッシュに設定します。
    1. (.sof) イメージサイズは、リセットオフセットのコンフィグレーションに影響します。リセットオフセットは、QSPIフラッシュのHEXファイルの開始アドレスであり、(.sof) イメージの後の位置を指している必要があります。(.sof) イメージ空間とリセットオフセットの位置が重なる場合、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは重複エラーを表示します。デバイス・データシートのコンフィグレーション・ビットストリーム・サイズを使用して、最小リセットオフセットを決定できます。
      次の例を参照してください。
      • インテル® Arria® 10 GX 660の圧縮されていないコンフィグレーション・ビットストリームのサイズは、252,959,072 ビット (31,619,884バイト) です。
      • SOFイメージがアドレス0x0で始まる場合、SOFイメージはアドレス0x1E27B2Cまで拡張できます。この場合、重複エラーを回避するために選択できる最小リセットオフセットは0x1E27B30です。
      • インテルでは、リセットオフセットにフラッシュセクター境界アドレスを使用することをお勧めします。そうすることによって、FPGAイメージに干渉することなく、後からアプリケーション・ソフトウェア・イメージを更新できます。
      図 21. パラメーター・エディターの設定
  2. Generate HDLをクリックすると、Generationダイアログボックスが表示されます。
  3. 出力ファイルの生成オプションを指定し、Generateをクリックします。

インテルQuartus Prime開発ソフトウェアの設定

  1. インテルQuartus Prime開発ソフトウェアで、Assignment > Device > Device and Pin Options > Configurationをクリックします。
  2. Configuration schemeを、Active Serial x4 (can use Configuration Device) に設定します。
  3. Active serial clock sourceを、100 MHz Internal Oscillatorに設定します。
    図 22. Device and Pin Options
  4. OKをクリックして、Device and Pin Optionsウィンドウを終了します。
  5. OKをクリックして、Deviceウィンドウを終了します。
  6. Start Compilationをクリックして、プロジェクトをコンパイルします。