Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 10/31/2022
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ドキュメント目次

1.1. インテル® FPGAおよびエンベデッド・プロセッサーの概要

インテルFPGAデバイスは、多くのオプションを提供しながら、完全なマイクロプロセッサーとして機能するロジックを実装できます。

ディスクリート・マイクロプロセッサーとインテルFPGAの重要な違いは、パワーアップ時にロジックがインテルFPGAファブリックに含まれていないことです。 Nios® Vプロセッサーを含むハードウェア・デザインでインテルFPGAデバイスをコンフィグレーションした後に、 Nios® V ベースのシステムでソフトウェアを実行する必要があります。 Nios® V プロセッサーは、RISC-V仕様に基づくソフトIP (Intellectual Property) プロセッサーです。デザインの要件に応じて、 Nios® VプロセッサーをインテルFPGAのどこにでも配置できます。

インテル® FPGA IPベースの組み込みシステムをディスクリート・マイクロプロセッサー・ベースのシステムとして動作させるには、システムに以下が含まれている必要があります。
  • インテルFPGAコンフィグレーション、ハードウェアおよびソフトウェアのデバッグをサポートするJTAGインターフェイス
  • パワーアップ時のインテルFPGAコンフィグレーション・メカニズム

システムにこれらの機能がある場合、インテルFPGAにロードされたテスト済みのハードウェア・デザインから、デザインを改良することができます。インテルFPGAを使用すると、デザインをすばやく変更して、問題に対処したり、新しい機能を追加したりすることもできます。システムのJTAGインターフェイスを使用してインテルFPGAをリコンフィグレーションすることにより、これらの新しいハードウェア・デザインを簡単にテストできます。

JTAGインターフェイスは、ハードウェアおよびソフトウェア開発をサポートします。JTAGインターフェイスを使用して、次のタスクを実行できます。
  • インテルFPGAのコンフィグレーション
  • ソフトウェアのダウンロードおよびデバッグ
  • UARTのようなインターフェイス (JTAG UARTターミナル) を介したインテルFPGAとの通信
  • ハードウェアのデバッグ (Signal Tap組み込みロジック・アナライザーを使用)
  • フラッシュメモリーのプログラム

Nios® Vプロセッサー・ベースのデザインでインテルFPGAをコンフィグレーションした後のソフトウェア開発フローは、ディスクリート・マイクロコントローラーのデザインのフローと似ています。