Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 10/31/2022
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ドキュメント目次

5.6.2. MicroC/TCP-IP Simple Socket Serverの動作

µC/TCP-IP Simple Socket Serverアプリケーション・メッセージを表示するために、デザイン例はJTAG UART Intel FPGA IPを使用します。次のコマンドを使用して、表示メッセージを開始できます。
juart-terminal 

JTAG UARTターミナルは、ブート・メッセージ・ログを表示し、続いてµC/TCP-IP Simple Socket Serverデザイン例からのµC/TCP-IPセットアップ・ログを表示します。

µC/TCP-IPセットアップ・ログ内で、(main.c ソースコードでコンフィグレーションされている) システムが現在のIPアドレスを採用していることを示すメッセージを見つけます。DHCPがイネーブルの場合、DHCPサーバー提供のIPアドレスは、イーサネット・インターフェイスのDHCPクライアントがDHCP IPアドレスを取得することを示すメッセージを表示します。

μC/TCP-IP Stackの接続の準備が整うと、「[sss_task] Simple Socket Server listening on port <port number>」というメッセージが表示されます。

µC/TCP-IP Stackの準備ができたら、telnetセッションを開始してスタックと相互作用できます。telnetセッションを開始するには、次の手順に従います。
  1. オペレーティング・システムから、コマンドシェルまたはターミナルを開きます。
    注: Windowsでは、StartメニューのRunも使用できます。
  2. スタティックIPアドレスまたはDHCPサーバー提供のIPアドレスを指定して、次のコマンドを入力します。
    telnet <IP Address> <Port>

開発ボードへの接続が成功すると、使用可能なコマンドのメニューがコマンドウィンドウに表示されます。

インテルFPGAデバイスへのTelnetセッションの図では、Nios V Simple Socket Server Menuおよび、次の入力コマンドを示しています。

  • 0から3: ボードLED D0からD3をトグルします。
  • S: Board LED Light Show
  • Q: Terminate Session

コマンドプロンプトでコマンドを入力すると、イーサネットはtelnet接続を介して、コマンドをソケットで待機しているタスクに送信します。タスクは、LEDを操作する別のタスクに命令を送信することによって、これらのコマンドに応答します。

次の例では、Simple Socket Server用にコンフィグレーションされたIPアドレスは、ポート80で192.168.1.45です。

図 91. インテルFPGAデバイスからのメッセージの表示
図 92. インテルFPGAデバイスへのTelnetセッション