インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.9.1.5. TX データ・ビットスリップ

TX ギアボックスのTX ビットスリップ機能により、シリアライザーに送る前にトランスミッタのビットをスリップすることが可能です。

TX ビットスリップ・バスで指定する値がビット数になります。最小のスリップは1 UI です。最大ビットスリップ数はFPGA ファブリック-トランシーバー・インターフェイス幅から1 を引いた値です。たとえば、FPGA ファブリック-トランシーバー・インターフェイス幅が64 ビットであれば、ビットスリップ・ロジックは最大63 ビットをスリップできます。各チャネルは、スリップするビット数を決定するための6 ビットを有します。TX ビットスリップ・バスはレベル・センシティブ・ポートであり、TX シリアルデータはTX ビットスリップ・ポートのアサインメントにより静的にビットスリップされます。各TX チャネルに属するTX ビットスリップ・アサインメントがあり、ビットスリップの量は他のTX チャネルと関連します。TX ビットスリップ・ポートを適切な値でアサインメントすることにより、レーン間のスキューを改善できます。

以下の図に、tx_serial_data[0] を1 UI スリップした効果によるtx_serial_data[1] のスキューの削減を示します。このビットスリップ後に、tx_serial_data[0]tx_serial_data[1] がアライメントしています。

図 126. TX ビットスリップ