インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

2.6.5.3. コンフィグレーション・レジスター

Avalon-MM インターフェイスを介して16 ビットのコンフィグレーション・レジスターにアクセスできます。このコンフィグレーション・レジスターは、2.5G および1G/2.5G 動作モードにのみ適用されます。

このレジスターにアクセスする際には、以下のガイドラインを遵守してください。

  • 予約または未定義のレジスターに書き込みをしない
  • レジスターに書き込みをする際には、読み出し、変更、書き込みの順に処理し、予約または未定義のレジスタービットが上書きされないことを確実にする
表 154.  PHY レジスターの定義
アドレス Name 説明 アクセス HW リセット値

0x00

control
  • ビット[15]:RESET。このビットを1 にセットして、ソフトリセットをトリガーします。

    リセットが完了すると、PHY はこのビットをクリアします。リセット中は、レジスター値はそのまま維持されます。

RWC

0
  • ビット[14]:LOOPBACK。このビットを1 にセットして、シリアル・インターフェイスでのループバックを有効にします。
RW 0
  • ビット[12]:AUTO_NEGOTIATION_ENABLE。このビットを1 にセットして、オート・ネゴシエーションを有効にします。

    オート・ネゴシエーションは、1GbE でのみサポートされます。したがって、1GbE 以外の速度に切り替える際にはこのビットを0 にセットします。

RW 0
  • ビット[9]:RESTART_AUTO_NEGOTIATION。このビットを1 にセットして、オート・ネゴシエーションを再スタートします。

    オート・ネゴシエーションが再スタートすると、PHY はただちにこのビットをクリアします。

RWC 0
  • 残りのビットは予約されています。

0x01

status
  • ビット[5]:AUTO_NEGOTIATION_COMPLETE。「1」の値は、オート・ネゴシエーションが完了したことを示します。

RO

0
  • ビット[3]:AUTO_NEGOTIATION_ABILITY。「1」の値は、PCS 機能がオート・ネゴシエーションをサポートしていることを示します。
RO 1
  • ビット[2]:LINK_STATUS。「0」の値は、リンクが失われたことを示します。「1」の値は、リンクが確立されたことを示します。
RO 0
  • 残りのビットは予約されています。

0x02:0x03

PHY_identifier

PHY_IDENTIFIER パラメーターでセットされた値です。

RO

PHY_IDENTIFIER パラメーターの値

0x04

dev_ability このレジスターは、オート・ネゴシエーション中にデバイス機能を通知するために使用します。
  • ビット[13:12]:RF。遠端障害 (Remote Fault) を特定します。
    • 00:エラーなし
    • 01:リンク障害
    • 10:オフライン
    • 11:オート・ネゴシエーション・エラー
RW 00
  • ビット[8:7]:PS。PAUSE サポートを特定します。
    • 00:ポーズなし
    • 01:対称ポーズ
    • 10:リンクパートナーの方向への非対称ポーズ
    • 11:リンクパートナーの方向への非対称および対称ポーズ
RW 11
  • ビット[5]:FD。このビットは常に1 にセットされている必要があります。
RW 1
  • 残りのビットは予約されています。
0x05 partner_ability オート・ネゴシエーション中のリンクパートナーのデバイス機能です。
  • ビット[14]:ACK。「1」の値は、リンクパートナーがデバイスから3 つ連続したマッチング機能値を受信したことを示します。
RO 0
  • ビット[13:12]:RF。遠端障害 (Remote Fault) です。
    • 00:エラーなし
    • 01:リンク障害
    • 10:オフライン
    • 11:オート・ネゴシエーション・エラー
RO 0
  • ビット[8:7]:PS。PAUSE サポートです。
    • 00:ポーズなし
    • 01:対称ポーズ
    • 10:リンクパートナーの方向への非対称ポーズ
    • 11:リンクパートナーの方向への非対称および対称ポーズ
RO 0
  • ビット[6]:HD。「1」の値は、半二重方式がサポートされていることを示します。
RO 0
  • ビット[5]:FD。「1」の値は、全二重方式がサポートされていることを示します。
RO 0
  • 残りのビットは予約されています。
0x06 an_expansion PCS 機能およびオート・ネゴシエーション・ステータスです。
ビット[1]:PAGE_RECEIVE。「1」の値は、partner_ability レジスターが更新されたことを示します。このレジスターは読み出されると自動的にクリアされます。 RO 0
ビット[0]:LINK_PARTNER_AUTO_NEGOTIATION_ABLE。「1」の値は、リンクパートナーがオート・ネゴシエーションをサポートしていることを示します。 RO 0
0x07 device_next_page このPHY はネクストページ機能をサポートしていません。このレジスターは常に0 にセットします。 RO 0
0x08 partner_next_page RO 0

0x09:0x0F

予約済み

0x10

scratch

読み出しおよび書き込み動作をテストするためのメモリー位置を提供します。

RW

0

0x11

rev

このPHY IP コアの現在のバージョンです。

RO

PHY の現在のバージョン
0x12:0x13 link_timer 21 ビットのオート・ネゴシエーション・リンク・タイマーです。
  • オフセット0x12:link_timer[15:0]。ビット[8:0]は常に0 にセットします。
  • オフセット0x13:link_timer[20:16]が下位5 ビットを占有します。残りの11 ビットは予約されており、常に0 にセットされている必要があります。
RW 0

0x14:0x1F

予約済み

0x400 usxgmii_control コントロール・レジスター
ビット[0]: USXGMII_ENA:
  • 0:10GBASE-R モード
  • 1:USXGMII モード
RW 0x0
ビット[1]:USXGMII_AN_ENA は、USXGMII_ENA が1 に設定されている場合に使用されます。
  • 0:USXGMIIオート・ネゴシエーションをディスエーブルし、USXGMII_SPEED レジスターで動作スピードを手動で設定します。
  • 1:USXGMII オート・ネゴシエーションをイネーブルし、USXGMII オート・ネゴシエーションの間に広告されたリンクパートナー能力によって動作スピードを自動的に設定します。
RW 0x1
ビット[4:2]:USXGMII_SPEED はUSXGMII モードでのPHY の動作スピードであり、USE_USXGMII_AN は0 に設定されます。
  • 3’b000:予約
  • 3’b001:予約
  • 3’b010:1G
  • 3’b011:10G
  • 3’b100:2.5G
  • 3’b101:5G
  • 3’b110:予約
  • 3’b111:予約
RW 0x0
Bit [8:5]:予約
ビット[9]: RESTART_AUTO_NEGOTIATION

オート・ネゴシエーション・シーケンスを再起動するために1 を書き込みます。オート・ネゴシエーションが再起動されると、このビットはハードウェアによってクリアされます。

RWC (ハードウェア・セルフクリア) 0x0
Bit [15:10]:予約
Bit [30:16]:予約
0x401 usxgmii_status ステータスレジスター
Bit [1:0]:予約
ビット[2]:LINK_STATUS はUSXGMII のすべてのスピードのリンクステータスを示しています。
  • 1:リンクが確立される
  • 0:リンク同期が失われ、0 がラッチされる
RO 0x0
Bit [3]:予約
Bit [4]:予約
ビット[5]:AUTO_NEGOTIATION_COMPLETE

「1」の値は、オート・ネゴシエーションのプロセスが完了したことを示します。

RO 0x0
Bit [15:6]:予約
Bit [31:16]:予約
0x402:0x404 予約済み
0x405 usxgmii_partner_ability オート・ネゴシエーション中にリンクパートナーへ広告されたデバイス機能です。
Bit [0]:予約
Bit [6:1]:予約
ビット[7]: EEE_CLOCK_STOP_CAPABILITY
EEE (Energy Efficient Ethernet) クロック停止のサポートされる状態を示します。
  • 0:サポートされていない
  • 1:サポートされている
RO 0x0
ビット[8]: EEE_CAPABILITY
EEE (Energy Efficient Ethernet) のサポートされる状態を示します。
  • 0:サポートされていない
  • 1:サポートされている
RO 0x0
ビット[11:9]:SPEED
  • 3'b000:10M
  • 3'b001:100M
  • 3'b010:1G
  • 3'b011:10G
  • 3'b100:2.5G
  • 3'b101:5G
  • 3'b110:予約
  • 3'b111:予約
RO 0x0
ビット[12]:Duplex
デュプレックス・モードを示します。
  • 0:ハーフ・デュプレックス
  • 1:フル・デュプレックス
RO 0x0
Bit [13]:予約
Bit [14]:ACKNOWLEDGE

1 の値は、デバイスがリンクパートナーから3 つ連続したマッチング機能値を受信したことを示します。

RO 0x0
ビット[15]:LINK
リンクステータスを示します。
  • 0:リンクダウン
  • 1:リンクアップ
RO 0x0
Bit [31:16]:予約
0x406:0x411 予約済み
0x412 usxgmii_link_timer

オート・ネゴシエーションのリンクタイマーです。約0.05-ms のステップで0~2 ms からビット[19:14]におけるリンクタイマー値を設定します。外部NBASE-T PHY IP コアのリンクタイマー値と一致させるために、リンクタイマーをプログラムする必要があります。

リセット値は、リンクタイマーを約1.6 ms に設定します。

ビット[13:0]は予約されており、常に0 に設定されます。

[19:14]:RW

[13:0]:RO

[19:14]:0x1F

[13:0]:0x0

0x413:0x41F 予約済み
0x461 PHY_serial_loopback TX からRX へのPMA でのトランシーバー・シリアル・ループバックを設定します。
ビット[0]
  • 0:PHY シリアル・ループバックをディスエーブルする
  • 1:PHY シリアル・ループバックをイネーブルする
RW 0x0
Bit [15:1]:予約
Bit [31:16]:予約