インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
Public
ドキュメント目次

3.1.3.2. fPLL IP コア

表 230.  fPLL IP コアのコンフィグレーション・オプション、パラメーター、および設定
パラメーター 範囲 説明

fPLL Mode

Core

Cascade Source

Transceiver

操作のfPLL モードを指定します。

汎用PLL としてfPLL を使用するためにCore を選択し、FPGA コアクロック・ネットワークをドライブします。

Cascade Source を選択し、カスケーディング・ソースとして別のPLL にfPLL を接続します。

トランシーバー・ブロック用の送信PLL としてfPLL を使用するようにTransceiver を選択します。

Protocol Mode

Basic

PCIe* Gen1

PCIe Gen2

PCIe Gen3

SDI_cascade

OTN_cascade

SDI_direct

SATA TX

VCO の内部設定ルールを管理します。

このパラメーターは、プリセットではありません。使用するプロトコルに応じてすべてのパラメーターを設定する必要があります。

Enable fractional mode

On/Off

フラクショナル周波数モードをイネーブルします。

これにより、PLL は入力リファレンス・クロックの整数倍ではない周波数を出力することができます。

Enable physical output clock parameters

On/Off

このオプションを選択することで、手動でM、N、C、およびL のカウンター値を設定することができます。

Enable clklow and fref ports 54

On/Off

外部ロック検出器のためのfref およびclklow クロックポートをイネーブルします。トランシーバー・モードでは、「Enable Fractional Mode」および「SDI_direct」のprot_mode が選択されている場合、pll_locked port が使用できず、ユーザーがfref およびclklow クロックポートを使用して、外部ロック検出器を作成することができます。

Desired Reference clock frequency

GUI を参照してください。

目的のPLL 入力リファレンス・クロック周波数を指定します。

Actual reference clock frequency

Read-only

実際のPLL 入力リファレンス・クロック周波数を表示します。

Number of PLL reference clocks

1 ~ 5

fPLL の入力リファレンス・クロック数を指定します。

New parameter: Selected reference clock source

0 ~ 4

fPLL へ最初に選択されるリファレンス・クロック入力を指定します。

Bandwidth

Low

Medium

High

VCO の帯域幅を指定します。

帯域幅を高く設定すると、低減されたジッター除去を犠牲にして、PLL ロック時間を短縮します。

Operation mode

Direct

Feedback compensation bonding

fPLL のフィードバック動作モードを指定します。

Multiply factor (M-counter)

8 ~ 127 (整数モード)

11 ~ 123 (フラクショナル・モード)

逓倍係数を指定します (M-counter)。

Divide factor (N-counter)

1 ~ 31

分周係数を指定します (N-counter)。

Divide factor (L-counter)

1、2、4、8

分周係数を指定します (L-counter)。

Divide factor (K-counter)

ユーザー定義

分周係数を指定します (K-counter)。

Divide factor (K-counter)

Read-only

PLL の目標出力周波数を表示します。

Divide factor (K-counter)

Read-only

PLL データレートを表示します。

表 231.  fPLL のマスタークロック生成ブロックのパラメーターと設定
パラメーター 範囲 説明

Include Master Clock Generation Block

On/Off

イネーブルすると、fPLL IP コアの一部としてマスターCGB が含まれます。 PLL 出力はマスターCGB をドライブします。

x6/xN 結合モードおよび非結合モードに使用されます。

Clock division factor

1、2、4、8

ボンディング・クロックを生成する前に、マスターCGB クロック入力を分割します。

Enable x6/xN non-bonded high-speed clock output port

On/Off

x6/xN の非結合モードに使用されるマスターCGB シリアルクロック出力ポートをイネーブルします。

Enable PCIe clock switch interface

On/Off

PCIe クロック切り替え回路に使用される制御信号をイネーブルします。

MCGB input clock frequency

Read only

マスターCGB に必要な入力クロック周波数を表示します。このパラメーターを設定することはできません。

MCGB output data rate

Read only

マスターCGB の出力データレートを表示します。このパラメーターを設定することはできません。

この値は、MCGB 入力クロック周波数とMCGB クロック分周係数に基づいて算出されます。

Enable bonding clock output ports

On/Off

チャネル・ボンディングに使用されるマスターCGB のtx_bonding_clocks 出力ポートをイネーブルします。

結合したデザインには、このパラメーターをイネーブルする必要があります。

Enable feedback compensation bonding

On/Off

フィードバック補償ボンディングに使用されるマスターCGB のフィードバック出力パスをイネーブルします。イネーブルすると、フィードバック接続はPLL IP によって自動的に処理されます。

PMA interface width

8、10、16、20、32、40、64

PMA-PCS インターフェイスの幅を指定します。

この値は、ネイティブPHY IP コアに選択したPMA インターフェイス幅に一致させます。ネイティブPHY IP コアのボンディング・クロックを生成するには、正しい値を選択する必要があります。

表 232.  fPLL のダイナミック・リコンフィグレーションのパラメーターと設定
パラメーター 範囲 説明

Enable reconfiguration

On/Off

PLL リコンフィグレーション・インターフェイスをイネーブルします。シミュレーション・モデルをイネーブルし、リコンフィグレーションに向けてより多くのポートを追加します。

Enable Altera Debug Master Endpoint

On/Off

このオプションをオンにすると、Altera Debug Master Endpoint (ADME) がトランシーバーPLL IP コアにエンベッドされ、ダイナミック・リコンフィグレーションに向けてAvalon-MM スレーブ・インターフェイスへ内部で接続を実行します。ADME は、トランシーバーのリコンフィグレーション空間へのアクセスが可能で、システムコンソールを使用してJTAG 経由で特定の検証およびデバッグ機能が実行可能です。詳細については、リコンフィグレーション・インターフェイスとダイナミック・リコンフィグレーションの章を参照してください。

Separate reconfig_waitrequest from the status of AVMM arbitration with PreSICE

On/Off

イネーブルすると、reconfig_waitrequest は、PreSICE とのAVMM アービトレーションのステータスを表示しません。AVMM アービトレーション・ステータスは、ソフト・ステータス・レジスタービットに反映されます (この機能を使用するには、「Enable control and status registers feature」を有効にする必要があります)。

Enable capability registers

On/Off

fPLL のコンフィグレーションについてのハイレベルな情報を提供するケーパビリティー・レジスターをイネーブルします。

Set user-defined IP identifier  

ケーパビリティー・レジスターがイネーブルされるとuser_identifier オフセットから読み出される、ユーザー定義の数値による識別子を設定します。

Enable control and status registers

On/Off

エンベデッド・デバッグ・ロジックを介して、PLL インターフェイスでステータス信号を読み出し、コントロール信号を書き込むためのソフトレジスターをイネーブルします。

Configuration file prefix

 

生成されるコンフィグレーション・ファイルのプレフィックス名を入力します。

Generate SystemVerilog package file  

On/Off

PLL で使用されるすべての関連パラメーターを含むSystemVerilog のパッケージファイルを生成します。

Generate C header file

On/Off

PLL で使用されるすべての関連パラメーターを含むC ヘッダーファイルを生成します。

Generate MIF (Memory Initialize File)  

On/Off

現在のコンフィグレーションが含まれているMIF ファイルを生成します。

異なるPLL コンフィグレーション間で切り替えを実行するには、このオプションをリコンフィグレーションに使用します。

表 233.  クロック・スイッチオーバー (ダイナミック・リコンフィグレーションと一般オプションの間)
クロック・スイッチオーバーのパラメーター 範囲 説明
Create a second input clock pllrefclk1

On/Off

このパラメーターをオンにすると、オリジナルのリファレンス・クロックで切り替えることができるバックアップ・クロックがfPLL に接続されます。
Second Reference Clock Frequency

ユーザー定義

fPLL の第2 リファレンス・クロック周波数を指定します。
Switchover Mode

Automatic Switchover

Automatic Switchover

Automatic Switchover

入力周波数スイッチオーバーの処理方法を指定します。Automatic Switchover は内蔵の回路を使用して、入力クロックの1 つがトグルを止めてもう一方に切り替えたかを検出します。

Manual Switchover はEXTSWITCH 信号を生成し、これを使用して、少なくとも3 サイクルにわたってHigh にアサートすることによってクロックを手動で切り替えることができます。

Automatic Switchover with Manual Override は、EXTSWITCH がHigh になるまで Automatic Switchover として動作します。この場合、EXTSWITCH がHigh にある限り、すべてのautomatic switch は無視されます。

Switchover Delays

0 ~ 7

Switchover Process にサイクル遅延の特定の量を追加します。

Create an active_clk signal to indicate the input clock in use

On/Off

このパラメーターは、PLL が現在どの入力クロックを使用しているかを示す出力を作成します。Low はrefclk を示し、High はrefclk1 を示します。
Create a clkbad signal for each of the input clocks

On/Off

このパラメーターは、入力クロックごとに1 つずつ、2 つのclkbad 出力を作成します。Low はCLK が動作していることを示し、High はCLK が動作していないことを示します。

表 234.  fPLL の生成オプション
パラメーター 入力/出力 説明
Generates parameter documentation file On/Off fPLL のすべてのパラメーターおよび値の説明が含まれている.csv ファイルを生成します。
表 235.  fPLL IP コアポート
ポート 入力/出力 クロックドメイン 説明

pll_powerdown

入力

非同期

High にアサートされるとPLL をリセットします。動的にコントロールされる信号 (インテルのFPGA IP を使用する場合には、トランシーバーPHY リセット・コントローラーのpll_powerdown 出力) に接続される必要があります。

pll_refclk0

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート0 です。

5 個のリファレンス・クロック入力ポートがあります。利用可能なリファレンス・クロックポートの数は、Number of PLL reference clocks のパラメーターに依存します。

pll_refclk1

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート1 です。

pll_refclk2

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート2 です。

pll_refclk3

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート3 です。

pll_refclk4

入力

N/A

リファレンス・クロック入力ポート4 です。

tx_serial_clk

出力

N/A

GX チャネル向け高速シリアルクロック出力ポートです。x1 クロック・ネットワークとして機能します。

pll_locked

出力

非同期

PLL がロックされているかどうかを示すアクティブHigh ステータス信号です。

hssi_pll_cascade_clk

出力

N/A

fPLL カスケードクロック出力ポートです。

pll_pcie_clk

出力

N/A

PCIe に使用されます。

reconfig_clk0

入力

N/A

オプションのAvalon インターフェイス・クロックです。PLL リコンフィグレーションに使用します。

reconfig_reset0

入力

reconfig_clk0

Avalon インターフェイスをリセットするために使用されます。アサーションに非同期であり、デアサーションには同期です。

reconfig_write0

入力

reconfig_clk0

アクティブHigh のライトイネーブル信号です。

reconfig_read0

入力

reconfig_clk0

アクティブHigh のリードイネーブル信号です。

reconfig_address0[9:0]

入力

reconfig_clk0

読み取りおよび書き込み動作の両方にアクセスするアドレスの指定に使用される10 ビットのアドレスバスです。

reconfig_writedata0[31:0]

入力

reconfig_clk0

32 ビットのデータバスです。指定されたアドレスにライトデータを伝送します。

reconfig_readdata0[31:0]

出力

reconfig_clk0

32 ビットのデータバスです。指定したアドレスからリードデータを伝送します。

reconfig_waitrequest0

出力

reconfig_clk0

Avalon インターフェイス信号がビジー状態であることを示します。アサートされる場合、全ての入力が一定に保たなければなりません。

pll_cal_busy

出力

非同期

PLL キャリブレーションの進行中にHigh にアサートされるステータス信号です。

この信号とリセット・コントローラーIP 上のtx_cal_busy ポートで論理OR を実行します。

mcgb_rst

入力

非同期

マスターCGB リセット・コントロールです。

pll_powerdown と同時に、このリセットをデアサートします。

mcgb_aux_clk0

入力

N/A

リンク速度ネゴシエーション中にfPLL/ATX PLL を切り替えるためにPCIe に使用されます。

tx_bonding_clocks[5:0]

出力

N/A

マスターCGB からの低速パラレルクロック出力を伝送するオプションの6 ビット・バスです。

チャネル・ボンディングに使用され、x6/xN のクロック・ネットワークとして機能します。

mcgb_serial_clk

出力

N/A

x6/xN の非結合コンフィグレーション用の高速シリアルクロック出力です。

pcie_sw[1:0]

入力

非同期

PCIe プロトコルの実装に使用する2 ビットのレート切り替えコントロール入力です。

pcie_sw_done[1:0]

出力

非同期

PCIe プロトコルの実装に使用する2 ビットのレート切り替えステータス出力です。

atx_to_fpll_cascade_clk

入力

N/A

fPLL‐ATX PLL 間のカスケード接続クロック入力ポートをイネーブルします。
fpll_to_fpll_cascade_clk

出力

N/A

fPLL‐fPLL 間のカスケード出力ポート (Core モードでのみ) です。
active_clk

出力

N/A

PLL が使用している入力クロックを示す出力信号を生成します。この信号がロジックLow であれば、refclk0 が使用されていることを示し、ロジックHigh であればrefclk1 が使用中であることを示します (Clock Switchover がイネーブルされたCore モードでのみ)。

outclk0

出力

N/A

コア出力クロック0 です (Core モードでのみ)。

outclk1

出力

N/A

コア出力クロック1 です (Core モードでのみ)。

outclk2

出力

N/A

コア出力クロック2 です (Core モードでのみ)。

outclk3

出力

N/A

コア出力クロック3 です (Core モードでのみ)。

ext_lock_detect_clklow 55

出力

N/A

外部ロック検出用のClklow 出力です。 Enable clklow and fref port を選択することで公開できます。

ext_lock_detect_fref 55

出力

N/A

外部ロック検出用のFref 出力です。 Enable clklow and fref port を選択することで公開できます。

Phase_reset

入力

N/A

ダイナミック位相シフトリセットの入力信号です。DPS ソフトIP phase_reset 出力に接続されます。

phase_en

入力

N/A

ダイナミック位相シフトイネーブルの入力信号です。DPS ソフトIP phase_en 出力に接続されます。

updn

入力

N/A

ダイナミック位相シフトupdn の入力信号です。DPS ソフトIP updn 出力に接続されます。

cntsel[3:0]

入力

N/A

ダイナミック位相シフト・カウンター・バスです。DPS ソフトIP cntsel 出力バスに接続されます。

54 fPLL fref 信号とclklow 信号は、 インテル® の外部ソフトロック検出ロジックでのみ使用してください。
55 fPLL fref 信号とclklow 信号は、 インテル® の外部ソフトロック検出ロジックでのみ使用してください。