インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
Public
ドキュメント目次

2.6.4.7.4. Arria 10 GMII PCS レジスター

アドレス ビット 読出 (R) /書込 (W) レジスター名 説明
0x490 9 RW RESTART_AUTO_ NEGOTIATION 37 項のオート・ネゴシエーション (AN) シーケンスを再開するには、このビットを1 に設定します。通常の操作では、このビットはデフォルト値である0 にセットします。このビットはセルフクリアします。
12 RW AUTO_NEGOTIATION_ ENABLE 37 項のAN を有効にするには、このビットを1 にセットします。デフォルト値は1 です。
15 RW Reset すべてのPCS ステートマシン、コンマ検出機能、および8B/10B のエンコーダーとデコーダーをリセットする同期リセットパルスを生成するために、このビットを1 にセットします。通常動作向けには、このビットを0 にセットします。このビットはセルフクリアします。
0x491 2 R LINK_STATUS 1 の値は、有効なリンクが動作していることを示します。0 の値は無効なリンクを示します。リンク同期が失われた場合、このビットは0 になります。
3 R AUTO_NEGOTIATION_ ABILITY 1 の値は、PCS 機能が37 項のAN をサポートしていることを示します。
5 R AUTO_NEGOTIATION_ COMPLETE 1 の値は、以下の状態を示します。
  • AN プロセスが完了した
  • AN コントロール・レジスターが有効
0x494 (1000BASE-X モード) 5 RW FD ローカルデバイス用の全二重モード有効です。全二重をサポートするには1 にセットします。
6 RW HD ローカルデバイス用の半二重モード有効です。半二重をサポートするには1 にセットします。KR PHY IP 向けにはこのビットは常に0 にセットします。
8:7 RW PS2、PS1 ローカルデバイスのポーズサポートです。以下のエンコーディングがPS1/PS2 向けに定義されています。
  • PS1=0 / PS2=0:ポーズがサポートされていない
  • PS1=0 / PS2=1:リンクパートナーの方向への非対称ポーズ
  • PS1=1 / PS2=0:対称ポーズ
  • PS1=1 / PS2=1:TX とRX でポーズがサポートされている
13:12 RW RF2、RF1 ローカルデバイスのRemote Fault 状態です。以下のエンコーディングがRF1/RF2 向けに定義されています。
  • RF1=0 / RF2=0:エラーが無く、リンクが有効 (リセット状態)
  • RF1=0 / RF2=1:オフライン
  • RF1=1 / RF2=0: Failure 状態
  • RF1=1 / RF2=1:AN エラー
14 R0 ACK ローカルデバイスの確認応答です。1 の値は、デバイスがリンクパートナーから3 つ連続したマッチング機能値を受信したことを示します。
15 RW NP ネクストページです。デバイス機能レジスターでは、このビットは常に0 にセットされています。
0x495 (1000BASE-X モード) 5 R FD リンクパートナーの全二重モード有効です。サポートされているのは全二重のみなので、このビットを1 にしておく必要があります。
6 R HD リンクパートナーの半二重モード有効です。1 の値は半二重のサポートを示します。半二重モードはサポートされていないため、このビットを0 にしておく必要があります。
8:7 R PS2、PS1 リンクパートナーのポーズサポートを指定します。以下のエンコーディングがPS1/PS2 向けに定義されています。
  • PS1=0 / PS2=0:ポーズがサポートされていない
  • PS1=0 / PS2=1:リンクパートナーの方向への非対称ポーズ
  • PS1=1 / PS2=0:対称ポーズ
  • PS1=1 / PS2=1:TX とRX でポーズがサポートされている
13:12 R RF2、RF1 リンクパートナーのRemote Fault 状態です。以下のエンコーディングがRF1/RF2 向けに定義されています。
  • RF1=0 / RF2=0:エラーが無く、リンクが有効 (リセット状態)
  • RF1=0 / RF2=1:オフライン
  • RF1=1 / RF2=0:Failure 状態
  • RF1=1 / RF2=1:AN エラー
14 R ACK リンクパートナーの確認応答です。1 の値は、デバイスがリンクパートナーから3 つ連続したマッチング機能値を受信したことを示します。
15 R NP リンクパートナー・レジスターのネクストページです。0 にセットされると、リンクパートナーは送信するネクストページを有しています。1 にセットされると、リンクパートナーはネクストページを送信しません。ネクストページは、AN ではサポートされません。
0x494 (SGMII モード) 14 RO ACK ローカルデバイスの確認応答です。IEEE 802.3 規格で規定されている通りの値にします。
0x495 (SGMII モード) 11:10 RO Speed[1:0]

リンクパートナーの速度です。

  • 00:銅線のインターフェイス・スピードが10 Mbps
  • 01:銅線のインターフェイス・スピードが100 Mbps
  • 10:銅線のインターフェイス・スピードが1 ギガビット
  • 11:予約
12 RO COPPER_DUPLEX_STATUS リンクパートナーの能力です。
  • 1:銅線のインターフェイスで全二重動作が可能
  • 0:銅線のインターフェイスで半二重動作が可能
注: PHY IP コアは、1G/10G PHY IP コアのSGMII モードでは半二重動作をサポートしていません。
14 RO ACK

リンクパートナーの確認応答です。IEEE 802.3 規格で規定されている通りの値にします。

15 RO COPPER_LINK_STATUS リンクパートナーのステータスです。
  • 1:銅線のインターフェイスがリンクアップしている
  • 0:銅線のインターフェイスがリンクダウンしている
0x496 0 R LINK_PARTNER_AUTO_NEGOTIATION_ABLE 1 にセットすると、リンクパートナーがAN をサポートしていることを示します。デフォルト値は0 です。
1 R PAGE_RECEIVE 1 の値は、partner_ability register に新しいpartner_ability とともに新しいページを受信した事を示します。システム管理エージェントが読み出しアクセスを行う際のデフォルト値は0 です。
0x4A2 15:0 RW Link timer[15:0] 21 ビットのオート・ネゴシエーション・リンク・タイマーの、下位側16 ビットです。タイマーの各ステップは (クロックが125 MHz の場合に) 8 ns に相当します。タイマーの合計は16 ms に相当します。リセット値によりタイマーは、ハードウェア・モードでは10 ms、シミュレーション・モードでは10 us にセットされます。
0x4A3 4:0 RW Link timer[20:16] 21 ビットのオート・ネゴシエーション・リンク・タイマーの、上位側5 ビットです。
0x4A4 0 RW SGMII_ENA PCS 機能の動作モードを決定します。このビットを1b'1 にセットすると、SGMII モードが有効になります。このビットを1b'0 にセットすると、1000BASE-X ギガビットモードが有効になります。
1 RW USE_SGMII_AN

SGMII モードでこのビットを1b'1 にセットすると、オート・ネゴシエーション時に通知されたリンクパートナー機能でPCS をコンフィグレーションします。このビットが1b'0 にセットされると、PCS 機能をSGMII_SPEED ビットとSGMII_DUPLEX ビットでコンフィグレーションします。

3:2 RW SGMII_SPEED

SGMII 速度です。PCS がSGMII モード (SGMII_ENA = 1) で動作しており、自動コンフィグレーションにプログラミングされていない (USE_SGMII_AN = 0) 場合に、以下のエンコーディングで速度が指定されます。

  • 2'b00:10 Mbps
  • 2'b01:100 Mbps
  • 2'b10:ギガビット
  • 2'b11:予約

これらのビットはSGMII_ENA = 0 またはUSE_SGMII_AN = 1 の際には使用されません。

4 RW SGMII half-duplex 1 にセットすると、10/100 Mbps の速度での半二重モードを有効にします。このビットはSGMII_ENA = 0 またはUSE_SGMII_AN = 1 である際に無視されます。これらのビットはSGMII モードのみを有効にしており、37 項のオート・ネゴシエーション・モードではない場合にのみ有効です。