インテル® Arria® 10 トランシーバーPHY ユーザーガイド

ID 683617
日付 4/20/2017
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ドキュメント目次

3.11.4. ミックスとマッチの例

Arria 10 トランシーバー・アーキテクチャーでは、ネイティブPHY IP コアとPLL IP コアスキームがそれぞれ独立しているため、デザインに高い柔軟性をもたらします。PLL の共有、およびデータレートのリコンフィグレーションが容易に実行可能です。以下のデザイン例は、PLL の共有、およびボンディング・コンフィグレーションと非ボンディング・コンフィグレーション両方のクロック・コンフィグレーションを示しています。

図 196. ミックスとマッチデザインの例


PLL インスタンス

この例では、2 つのATX PLL インスタンスと5 つのfPLL インスタンスが使用されています。各PLL インスタンスに対して適切なリファレンス・クロックを選択してください。IP Catalog には、利用可能なPLL がリストされています。

PLL IP コアに対しては、次のデータレートとコンフィグレーション設定を使用してください。

  • トランシーバーPLL インスタンス0:6.25 GHz の出力クロック周波数を持つATX PLL
    • マスターCGB とボンディング出力クロックをイネーブルします。
  • トランシーバーPLL インスタンス1:5.1625 GHz の出力クロック周波数を持つfPLL
  • トランシーバーPLL インスタンス2:5.1625 GHz の出力クロック周波数を持つfPLL
  • トランシーバーPLL インスタンス3:0.625 GHz の出力クロック周波数を持つfPLL
    • Use as Transceiver PLL オプションを選択します。
  • トランシーバーPLL インスタンス4:2.5 GHz の出力クロック周波数を持つfPLL
    • Enable PCIe* clock output port オプションを選択します。
    • Use as Transceiver PLL オプションを選択します。
      • Protocol mode をPCIe Gen2 に設定します。
    • Use as Core PLL オプションを選択します。
      • Desired frequency を0ps の位相シフトを持つ500 MHz に設定します。
  • トランシーバーPLL インスタンス6:4 GHz の出力クロック周波数を持つATX PLL
    • マスターCGB とボンディング出力クロックをイネーブルします。
    • Enable PCIe clock switch interface オプションを選択します。
    • Number of Auxiliary MCGB Clock Input ports を1 に設定します。
ネイティブPHY IP コアのインスタンス

PLL とクロック・ネットワークの接続に関するガイドライン

  • チャネルが10 個ある結合グループを持つ12.5 Gbps のInterlaken では、tx_bonding_clocks をトランシーバーPLL のtx_bonding_clocks 出力ポートに接続します。全10 の結合チャネルのために、この接続を行います。この接続は、結合されたグループのすべてのチャネルに到達するために、マスターCGB とx6/xN クロックラインを使用します。
  • 10GBASE-KR PHY IP の最初の2 つのインスタンスのtx_serial_clk ポートをPLL インスタンス1 (5.1625 GHz のfPLL) のtx_serial_clk ポートに接続します。この接続は、トランシーバー・バンク内のx1 クロックラインを使用します。
  • 10GBASE-KR PHY IP の残りの2 つのインスタンスのtx_serial_clk ポートをPLL インスタンス2 (5.1625 GHz のfPLL) のtx_serial_clk ポートに接続します。この接続は、トランシーバー・バンク内のx1 クロックラインを使用します。
  • 次のようにカスタムのマルチデータレートのPHY IP のための3 つのtx_serial_clk ポートを接続します。
    • PLL インスタンス2 (5.1625 GHz のfPLL) のtx_serial_clk ポートにtx_serial_clk0 ポートを接続します。このPLL インスタンスは、2 つの10GBASE-KR PHY IP チャネルと共有され、トランシーバー・バンク内のx1 クロックラインも使用します。
  • 1.25 Gbps Gigabit Ethernet の非結合PHY IP インスタンスをPLL インスタンス5 のtx_serial_clk ポートに接続します。この接続をそれぞれのチャネルに1 度、合計2 回実行します。この接続は、トランシーバー・バンク内のx1 クロックラインを使用します。
  • 8 チャネルのPCIe Gen3 ボンディング・グループを、以下のように接続します。
    • PHY IP のtx_bonding_clocks をトランシーバーPLL インスタンス6 のtx_bonding_clocks ポートに接続します。8 つのボンディングされたチャンネルのそれぞれに対してこの接続を行います。
    • PHY IP のpipe_sw_done をトランシーバーPLL インスタンス6 のpipe_sw ポートに接続します。
    • PLL インスタンス5 のpll_pcie_clk ポートをPHY IP のpipe_hclk_in ポートに接続します。
    • PLL インスタンス5 のtx_serial_clk ポートをPLL インスタンス6 のmcgb_aux_clk0 ポートに接続します。この接続はPCIe スピード・ネゴシエーション・プロトコルの一部として必要です。