3.6. トランスミッタ・データパス・インターフェイスのクロッキング
PLL で生成されたクロックは、チャネルPMA およびPCS ブロックのクロッキングに使用されます。クロッキング・アーキテクチャーは、標準的PCS やエンハンストPCS によって異なります。
マスターまたはローカルCGB は、トランスミッタPMA のシリアライザーへ高速シリアルクロックを提供し、トランスミッタPCS には低速パラレルクロックを提供します。
スタンダードPCS では、バイト・シリアライザーを使用しないコンフィグレーションに対して、TX 位相補償FIFO の読み出し側までのすべてのブロックにおいてパラレルクロックが使用されます。バイト・シリアライザー・ブロックを使用するコンフィグレーションに対しては、2 または4 で分周されたクロックがバイト・シリアライザーとTX 位相補償FIFO の読み出し側で使用されます。 TX 位相補償FIFO の読み出し側をクロッキングするクロックは、FPGA ファブリックとトランシーバー間でインターフェイスを提供するためにFPGA ファブリックに転送されます。
FPGA ファブリックへ転送されるtx_clkout が書き込み側の位相補償FIFO のクロッキングに使用される場合、同じクロックを使用するためFIFO の両側での周波数差は0 ppm となります。
書き込み側の位相補償FIFO のクロッキングにtx_clkout 以外のクロックを使用する場合、そのクロックの周波数差はtx_clkout に対して0 ppm であることを確認する必要があります。
エンハンストPCS では、パラレルクロックはTX 位相補償FIFO の読み出し側までのすべてのブロックにより使用されます。結合コンフィグレーション内のすべてのチャネルのクロックは転送されます。コア内のTX ロジックのクロッキングには、tx_clkout[0] をソースとして使用することが可能です。
エンハンストPCS の場合、トランスミッタPCS はFPGA ファブリックへ以下のクロックを転送します。
結合コンフィグレーションおよび非結合コンフィグレーションにおける各トランスミッタ・チャネルにはtx_clkout を使用します。結合コンフィグレーションでは、コアタイミング要件に応じてtx_clkout を使用することができます。
以下のいずれかの方法でトランスミッタ・データパス・インターフェイスをクロッキングすることができます。
- Quartus Prime により選択されたトランスミッタ・データパス・インターフェイス・クロック
- ユーザーが選択したトランスミッタ・データパス・インターフェイス・クロック