H-tile Ethernet Hard IPユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイスおよび インテル® Agilex™ デバイス用

ID 683430
日付 12/08/2020
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ドキュメント目次

4.3.1. TX PCSおよびRX PCSデータパス

H-tile Ethernet Hard IPの各インスタンスには、フル機能のマルチレーンPCSレイヤーが含まれています。これにより、FPGAファブリックからのインターフェイス・オプションが数多く提供されます。
図 16. TX PCSデータパス

FlexEモードでは、PCSのTXエンコーダーはバイパスされます。OTNモードでは、TXエンコーダーとスクランブラーの両方がバイパスされます。

  • TX PCSエンコーダー: データの書き込みが、PCS66インターフェイスからエンコード形式でできるようにします。

  • TX PCSスクランブラー: データをスクランブルできるようにします。データがスクランブルされていない場合、チャネルは正しくロックされません。
    注: OTNモードでは、入力データがスクランブルされると予想されるため、スクランブラーはバイパスされます。
  • アライメントの挿入: TX PCSインターフェイスによりアライメント・マーカーを挿入します。
  • ストライパー: 論理シーケンシャルなデータをセグメント化して、データ・スループットを向上させます。
図 17. RX PCSデータパス

FlexEモードでは、RXデータは、整列とスクランブル解除がされますが、デコードはされません。OTNモードでは、整列のみが行われます。

どちらのモードでも、着信データはエンコードされないため、データはデコードされません。

  • アライナー: 受信データの整列ができるようにします。
  • RX PCSデスクランブラー: 着信スクランブル・データのスクランブル解除ができるようにします。
    注: OTNモードでは、デスクランブラーはバイパスされます。
  • RX PCSデコーダー: 着信エンコードデータの書き込みが、PCS66インターフェイスからデコード形式でできるようにします。