H-tile Ethernet Hard IPユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイスおよび インテル® Agilex™ デバイス用

ID 683430
日付 12/08/2020
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ドキュメント目次

A. 高度なRTLパラメーター

H-tile Ethernet Hard IPコアの高度なパラメーターは、生成されたRTLで提供され、IPコア・インスタンスに合わせて変更できます。多くの場合、このパラメーターはデフォルト値のままにしておく必要があります。

RTLパラメーターを使用すると、IPコア・インスタンスをカスタマイズして、お使いのIPコア・バリエーション用に選択したデフォルトや、同じIPコア・バリエーションの他のインスタンスとは異なるものにすることができます。この機能により、デザインを微調整する際に、電源投入後に再生成やレジスターの読み書きを行う必要がなくなります。さらに、パラメーター値を指定して、それが複数のインスタンスで同一にならないようにできます。例えば、インスタンスごとに異なるTX送信元アドレスを指定する際は、関連するレジスターへの書き込みは不要です。

最も有用なRTLパラメーターは、RTL Parameters のセクションに一覧表示しています。この付録内のRTLパラメーターは、高度なアプリケーション用です。ほとんどの場合、このパラメーターは有用ではありません。その理由は、すべてのIPコア・インスタンスは、同じデザイン内では同じ値で、パラメーター・エディターのパラメーターで値の指定ができるからです。もう1つの理由は、 インテル® PSGチームではデフォルト値の使用をお勧めしているからです。

表 31.   H-tile Ethernet Hard IPのRTLパラメーター
パラメーター パラメーターの説明
すべてのIPコア・バリエーションで使用可能なパラメーター
hi_ber_monitor RX PCS hi-BERモニターをイネーブルします。
  • 値が enable (デフォルト値) の場合: イーサネット規格に準拠した設定です。IPコアのhi-BERモニターがオンになります。RX PCSでは、RXフレーム・ヘッダー・エラー数をカウントします。IEEE Standard 802.3–2015 に従い、IPコアのデータレートに適した xus_timer_window および ber_invalid_count 値を使用します。IPコアでは、hi_ber状態を検出すると、o_hi_ber 信号の値を1に設定します。
  • 値が disable の場合: hi-BERモニターはオフになります。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x360での RXPCS_CONF レジスターの use_hi_ber_monitor フィールド (ビット [20]) の初期値およびリセット値です。

rx_pcs_max_skew IPコアによって許容される最大RX PCSスキューを指定します。
  • 値の範囲は1から47 (10進数) です。
  • デフォルト値は47 (10進数) です。
  • この値はテスト用に変更できます。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x360での RXPCS_CONF レジスターのrc_pcs_max_skew[5:0] フィールド (ビット [19:14]) の初期値およびリセット値です。

MAC+PCS IPコア・バリエーションのみで使用可能なパラメーター
enforce_max_frame_size IPコアによるオーバーサイズのパケットの受信または切り捨ての可否を指定します。
  • デフォト値は、ユーザーが Enforce maximum frame size パラメーターに対して指定した値です。
  • 値が disable の場合: RXフレームがRTLパラメーター rx_max_frame_size の値を超える場合、IPコアでは、RXオーバーサイズ・パケット・カウンターのインクリメントをオフセット0x924および0x925で行い、RXクライアント・インターフェイスの o_rx_error バスのビット [3] (オーバーサイズ) の設定を適切な時期に行います。
  • 値が enable の場合: RXフレームがRTLパラメーター rx_max_frame_size の値を超える場合、IPコアでは、パケットを切り捨てて最大RXフレームサイズにし、RXオーバーサイズ・パケット・カウンターのインクリメントをオフセット0x924および0x925で行い、適切なRX FCSエラーのあるパケットカウンターのインクリメントを行い、RXクライアント・インターフェイス上の o_rx_error バスのビット [3] (オーバーサイズ) および [1] (CRCエラー) の設定を適切なタイミングで行います。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの enforce_max_rx フィールド (ビット [7]) の初期値とリセット値です。

flow_control

TXおよびRX MACのフロー制御モードを設定します。

  • 値が none の場合 (パラメーター・エディターの Stop TX traffic when link partner sends pause Disable Flow Controlの場合はデフォルト): IPコアではフロー制御を実装しません。
  • 値が sfc の場合: IPコアでは、厳密に準拠したイーサネット標準フロー制御を実装します。i_tx_pauseo_rx_pause の両方のポートが機能しています。IPコアでイーサネット・リンクのPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによりトラフィックを停止します。
  • 値が sfc_no_xoffの場合: i_tx_pauseo_rx_pause の両方のポートが機能しています。IPコアでイーサネット・リンクのPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによるトラフィックの停止は行われません。
  • 値が pfc の場合: i_tx_pfco_rx_pfc の両方のポートが機能しています。IPコアでイーサネット・リンクのPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによりトラフィックを停止します。
  • 値が pfc_no_xoff の場合: IPコアでは、厳密に準拠したイーサネット標準フロー制御を実装します。i_tx_pfco_rx_pfc の両方のポートが機能しています。IPコアでイーサネット・リンクのPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによるトラフィックの停止は行われません。
  • 値が both の場合 (パラメーター・エディターの Stop TX traffic when link partner sends pause Yesの場合はデフォルト): i_tx_pauseo_rx_pausei_tx_pfc、および o_rx_pfc のすべてのポートが機能していますIPコアがイーサネット・リンク上でPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによるトラフィックの停止は行われません。
  • 値が both_no_xoff の場合 (パラメーター・エディターの Stop TX traffic when link partner sends pause パラメーターの値がNoの場合はデフォルト): i_tx_pauseo_rx_pausei_tx_pfc、および o_rx_pfc のすべてのポートが機能しています。IPコアがイーサネット・リンク上でPAUSE XOFFフレームを受信した場合、TX MACによるトラフィックの停止は行われません。

このパラメーターの値によって決定されるのは、次のレジスターフィールドの初期値とリセット値です。

  • 0ffset 0x605での TX_PAUSE_EN レジスターの en_pfc_port[8:0] フィールド (ビット [8:0])。
  • 0ffset 0x60Aでの TX_XOF_EN_TX_PAUSE_QNUMBER レジスターの en_xoff_qnum_sel[2:0] フィールド (ビット [2:0])。
  • 0ffset 0x611での TXSFC_EHIP_CFGレジスターの en_sfc フィールド (ビット [0])。
  • 0ffset 0x611での TXSFC_EHIP_CFG レジスターの en_pfc フィールド (ビット [1])。
  • 0ffset 0x705での RX_PAUSE_ENABLE レジスターの en_rx_pause[7:0] フィールド (ビット [7:0])。
  • 0ffset 0x709での RXSFC_EHIP_CFG レジスターの en_sfc フィールド (ビット [0])。
  • 0ffset 0x709での RXSFC_EHIP_CFG レジスターの en_pfc フィールド (ビット [1])。
flow_control_holdoff_mode ホールドオフ・タイマー・ソースの設定をTX PAUSEおよびTX PFCキューに対して行います。
  • 値が per_queue の場合 (デフォルト値): IPコアでは、TX PAUSE (i_tx_pause) および各TX PFCキュー (各 i_tx_pfc[n]) を調整するために、それぞれ独自のホールドオフ・タイマーを使用します。
  • 値が uniform の場合: IPコアでは、TX PAUSE (i_tx_pause) および各TX PFCキュー (各 i_tx_pfc[n]) を調整するために、ユニフォーム・ホールドオフ・タイマーを使用します。この各キューの調整には、より短いユニフォーム・ホールドオフ・タイマーおよびそれぞれ独自のホールドオフ・タイマーを使用します。プライオリティー・フロー制御では、すべてのキューのホールドオフ時間が同じ場合、このモードを使用すると、IPコアによって、同じイーサネット・フレーム内のすべてのPFCキューに対してトリガーされたXOFFフレームが送信される可能性が高くなり、スループットが向上します。
  • 値が no_holdoff の場合: ホールドオフ・タイマーはありません。非推奨です。

このパラメーターの値で決定されるのは、次のレジスターフィールドの初期およびリセット値です。

  • 0ffset 0x607での RETRANSMIT_XOFF_HOLDOFF_EN レジスターの ldoff[8:0] フィールド (ビット [8:0])。
  • 0ffset 0x60Bでの CFG_RETRANSMIT_HOLDOFF_EN レジスターの en_holdoff_all フィールド (ビット [0])。
forward_rx_pause_requests RX MACで、RXクライアント・インターフェイス上の着信PAUSEフレームおよびPFCフレームを転送するか、内部処理後にドロップするかを選択します。
注: フロー制御がオフの場合、IPコアでは、すべての着信PAUSEフレームとPFCフレームをRXクライアント・インターフェイスに直接転送し、内部処理は実行しません。
  • デフォルト値は、ユーザーが Forward RX pause requests パラメーターに対して指定した値です。
  • 値が enable の場合: RX MACでは、RXクライアント・インターフェイス上の受信PAUSEフレームおよびPFCフレームを転送します。
  • 値が disable の場合: フロー制御がオンの場合、IPコアでは、RXクライアント・インターフェイス上の着信PAUSEおよびPFCフレームは転送しません。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x706での RX_PAUSE_FWD レジスターの rx_pause_fwd フィールド (ビット [0]) の初期値およびリセット値です。

holdoff_quanta ホールドオフ・タイマーの設定を標準イーサネット・フロー制御 (PAUSE XOFF) に対して行います。
  • デフォルト値は32768です。
  • 範囲は1から、クォンタムの最大数までです。これにより、IPコアで送信するPAUSE XOFFフレームの到着が、以前のPAUSE XOFFフレームの期限前に確実に起きることが保証されます。
  • このパラメーターの値 (実際には影響を受けるレジスターフィールド) によって決定される周波数により、TX MACでPAUSE XOFFフレームを再送信します。この間、対応するPAUSE要求はアサートされます。
  • このパラメーターにより、100GBASE-R4バリエーションのクォンタムがカウントされます。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x608での RETRANSMIT_XOFF_HOLDOFF_QUANTA レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0]) です。

ipg_removed_per_am_period IPコアによりアライメント・マーカー期間ごとに除去するパケット間ギャップ数を指定します。
  • このパラメーターのデフォルト値は、20にパラメーター・エディターの Additional IPG removed per AM period パラメータに対して指定した値を加えたものです。RTLパラメーター ipg_removed_per_am_period の正しい値は、標準の100Gbps動作の場合は20です。
  • 範囲は1〜216–1です。
  • このパラメーターの値が1増えるごとに、スループットが3ppm増加します。
  • スループットの大幅な向上を指定するには、ipg_removed_per_am_period RTLパラメーターの代わりに tx_ipg_size RTLパラメーターを使用します。
このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset0x406での IPG_COL_REM レジスターの ipg_col_rem[15:0] フィールド (ビット[15:0]) の初期値とリセット値です。
link_fault_mode リンク障害イベントに対するIPコアTX MACおよびRX MAC応答を指定します。
  • デフォルト値は、パラメーター・エディターの Choose Link Fault generation option パラメーターに対して指定した値です。
  • 値が lf_bidir: の場合: イーサネットの仕様に準拠します。IEEE 802.3 Figure 81-11のステート図を実装します。
  • 値が lf_unidir の場合: IEEE 802.3 Clause 66を実装します。IPコアでは、ローカル障害に応答して、リモート障害順序付きセットをパケット間ギャップで送信しますが、着信リモート障害順序付きセットには応答しません。
  • 値が lf_off: の場合: TX MACリンク障害応答をオフにします。このオプションは、提供されている場合は、下位互換性のためです。

このパラメーターによって決定されるのは、次のレジスターフィールドの初期値およびリセット値です。

  • 0ffset 0x405での LINK_FAULT_CONFIG レジスターの en_lf フィールド (ビット [0]) です。
  • 0ffset 0x405での LINK_FAULT_CONFIG レジスターの en_unidir フィールド (ビット [1]) です。
pause_quanta TX MACから送信するPAUSE XOFFフレームにTX MACによって書き込まれるクォンタム数を指定します。
  • デフォルト値は65535です。
  • 範囲は1から65535 (216–1) です
  • インテルFPGAチームでは、このパラメーターは最大値に維持することをお勧めします。IPコアでは、PAUSE XONパケットを随時送信して、PAUSE XOFFリクエストをキャンセルできます。

このパラメーターによって決定されるのは、0ffset 0x609での TX_PAUSE_QUANTA レジスターフィールドの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0]) の初期値およびリセット値です。

pfc_holdoff_quanta_0 各パラメーターでは、対応するキューのプライオリティー・フロー制御 (PFC XOFF) に対してホールドオフ・タイマーを設定します。各パラメーターに対しては次のとおりです。
  • デフォルト値は32768です。
  • 範囲は1から、最大のクォンタム数までです。これにより、IPコアで送信するPAUSE XOFFフレームの到着が、以前のPAUSE XOFFフレームの期限前に確実に起きることが保証されます。
  • このパラメーターの値 (実際には影響を受けるレジスターフィールド) によって決定される周波数を使用して、TX MACからPFC XOFFフレームが再送信されます。この間、対応するPFC要求がアサートされます。
  • このパラメーターにより、100GBASE-R4バリエーションでクォンタムがカウントされます。

この各パラメーターの値によって決定されるのは、対応するキューに対する次のレジスターの初期値およびリセット値です。

  • 0ffset 0x628での PFC_HOLDOFF_QUANTA_0 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x629での PFC_HOLDOFF_QUANTA_1 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62Aでの PFC_HOLDOFF_QUANTA_2 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62Bでの PFC_HOLDOFF_QUANTA_3 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62Cでの PFC_HOLDOFF_QUANTA_4 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62Dでの PFC_HOLDOFF_QUANTA_5 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62Eでの PFC_HOLDOFF_QUANTA_6 レジスターのholdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x62FでのPFC_HOLDOFF_QUANTA_7 レジスターの holdoff_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
pfc_holdoff_quanta_1
pfc_holdoff_quanta_2
pfc_holdoff_quanta_3
pfc_holdoff_quanta_4
pfc_holdoff_quanta_5
pfc_holdoff_quanta_6
pfc_holdoff_quanta_7
pfc_pause_quanta_0 各パラメーターでは、TX MACから対応するキューに対して送信するPAUSE XOFFフレームにTX MACによって書き込まれるクォンタム数を指定します。
  • デフォルト値は65535です。
  • 範囲は1から65535 (216–1) までです。
  • インテルFPGAチームでは、このパラメーターは最大値に維持することをお勧めします。IPコアでは、PAUSE XONパケットを随時送信して、PAUSE XOFFリクエストをキャンセルできます。

各パラメーターの値によって決定されるのは、対応するキューに対する次のレジスターの初期値およびリセット値です。

  • 0ffset 0x620での PFC_PAUSE_QUANTA_0 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x621での PFC_PAUSE_QUANTA_1 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x622での PFC_PAUSE_QUANTA_2 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x623での PFC_PAUSE_QUANTA_3 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x624での PFC_PAUSE_QUANTA_4 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x625での PFC_PAUSE_QUANTA_5 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x626での PFC_PAUSE_QUANTA_6 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
  • 0ffset 0x627での PFC_PAUSE_QUANTA_7 レジスターの pause_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0])
pfc_pause_quanta_1
pfc_pause_quanta_2
pfc_pause_quanta_3

pfc_pause_quanta_4

pfc_pause_quanta_5
pfc_pause_quanta_6
pfc_pause_quanta_7
remove_pads パディングバイトの削除を選択します。オンになっている場合、IPコアでは、パディングバイトをイーサネット・パケットから除去します。これは、データをRXクライアント・インターフェイスに送信する前に行われます。オフにすると、IPコアはパディングバイトを維持し、それをRXクライアント・インターフェイスのデータに含めます。
  • デフォルト値は、 Remove pads パラメーターに対して指定した値です。.
  • 値が enable の場合: RX MACによって除去されるRXパケットからのパディングバイトでは、Length/Typeフィールドがパケットのペイロード長より小さい値を保持しています。パケットがVLANまたはStacked VLANパケットの場合、IPコアでは、VLANまたはStacked VLANヘッダーのLength/Typeフィールドを読み出します。
  • RX CRC転送がオンになっている場合 ( Keep RX CRC パラメーターがオンの場合) 、 remove_pads パラメーターの設定を disable にしてください。
  • 値が disable の場合: RX MACによるRXパケットからのパディングバイトの削除は、RXクライアント・インターフェイス上でデータを送信する前には行われません。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0fset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの remove_rx_pad フィールド (ビット [8]) の初期値およびリセット値です。

rx_length_checking IPコアでTXおよびRXパケットの長さエラーをチェックするかどうかを選択します。長さエラーに含まれるのは、ペイロードが適切なLength/Typeフィールドで示された長さより短い場合だけです。
  • 値が enable の場合 (デフォルト値): RX MACによってアンダーサイズ・エラーが示されるのは、ペイロードサイズが、適切なLength/Typeフィールドで示された長さよりも短い場合です。
    • Length/Typeフィールドの値が1500より大きい場合、示しているのは長さではありません。また、RX MACでは、パケットの長さエラーはチェックしません。
    • ペイロードが、Length/Typeフィールドで示されているよりも大きい場合、RX MACではエラーは表示しません。これは、この違いはパディングバイトである場合があるからです。IPコアでは、オーバーパッドされたフレームを受け入れます。
    • RX VLAN検出がイネーブルされている場合、IPコアでは、VLANまたはStacked VLAN RXパケットのペイロード長とこのフレームタイプに固有のLength/Typeフィールドと比較します。
  • 値が disable の場合: RX MACでは、RXパケットの長さエラーはチェックしません。
  • このパラメーター名にrxがあっても、TX MACとRX MACの両方によって、対応する統計情報カウンターの長さエラーがカウントされるのは、このパラメーターの値が enable であり、ソフトウェアによって0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの en_plen フィールド ( ビット [0]) の結果の値1を変更していない場合です。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの en_plen フィールド (ビット [0]) の初期値とリセット値です。

rx_max_frame_size IPコアによってイーサネット・リンク上で受信できる最大パケットサイズ (バイト単位) を設定します。このとき、RX統計情報カウンター内のオーバーサイズ・パケットは報告しません。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの RX maximum frame size パラメーターの値です。
  • 範囲は65から216–1です。
  • Enforce maximum frame size パラメーターをオンにし、 enforce_max_frame_size RTLパラメーターの値を変更しないか、または enforce_max_frame_size RTLパラメーターの設定を enable にした場合、IPコアでは、このサイズより大きい着信イーサネット・パケットを切り捨てます。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x506での MAX_RX_SIZE_CONFIG レジスターの max_rx[15:0] フィールド (ビット [15:0]) の初期値およびリセット値です。

rx_vlan_detection IPコアでRX VLANおよびStacked VLAN Ethernetフレームを通常の制御フレームとして扱うか、検出して異なる方法で扱うかを指定します。
  • デフォルト値は、パラメーター・エディターの RX VLAN detection パラメーターに対して指定した値です。
  • 値が enable の場合: パラメーターがこの値である場合、IPコアでは、RX VLANおよびStacked VLAN Ethernetフレームを認識し、Length/Typeフィールドのデコードを実行し、このフレームをVLAN統計情報に含め、0ffset 0x962および0x963での RxFrameOctetsOK カウンター内のイーサネット・フレーム全体ではなくペイロードバイトをカウントします。
  • 値が disable の場合: IPコアでは、このフレームを通常の制御フレームとして扱います。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの disable_rxvlan フィールド (ビット [1]) の初期値およびリセット値です。

rxcrc_covers_preamble RX MACでCRCをチェックする際の前提として、カバーするのがプリアンブルおよび標準イーサネット・フレーム (フル・イーサネット・パケット) か、標準イーサネット・フレームのみ (計算にプリアンブルを含まない) かを指定します。
  • 値が disable の場合 (デフォルト値): RX MACによるCRCチェックの実行では、プリアンブルを含まない標準イーサネットCRC計算を想定します。
  • 値が enable の場合: RX MACによるCRCチェックでは、元のCRC計算にプリアンブルが含まれていると仮定します。このオプションが有用なのは、プリアンブル・パススルーがオンになっていて、イーサネット・リンク・パートナーでもCRCのデコード時にプリアンブルが考慮されている場合です。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x50BでのRXMAC_EHIP_CFG レジスターの rxcrc_covers_preamble フィールド (ビット [1]) の初期値およびリセット値です。

strict_preamble_checking IPコアで、プリアンブルが標準イーサネット・プリアンブル (0x55_55_55_55_55_55) 以外のRXパケットを拒否するかどうかを決定します。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの Enable strict preamble check パラメーターの値です。
  • 値が enable の場合: RX MACでは、プリアンブル (バイト [6:1]) が標準イーサネット・プリアンブル (0x55_55_55_55_55_55) 以外のパケットをドロップします。
  • 値が disable の場合: RX MACでは、着信イーサネット・パケットのプリアンブル・バイトは調べません。
  • この機能は、プリアンブル・パススルーがオンかどうかに関わらず使用可能です。ただし、通常、プリアンブル・パススルーをオンにする理由は、非標準のプリアンブルを提供するためです。その場合、厳密なプリアンブル・チェックは目的に反します。
  • このオプションによって提供される追加の保護層は、起動時またはビットエラーの発生時に起こる可能性のある誤ったStartフレームに対するものです。

このパラメーターの値は、0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの en_strict_preamble フィールド (ビット [4]) の初期値およびリセット値です。

strict_sfd_checking IPコアで、SFD バイトが標準イーサネットSFD (0xD5) 以外のRXパケットを拒否するかどうかを決定します。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの Enable strict SFD check パラメーターの値です。
  • 値が enable の場合: RX MACでは、プリアンブル (バイト [0]) が標準イーサネット・プリアンブル (0xD5) 以外のパケットをドロップします。
  • 値が disable の場合: RX MACでは、着信イーサネット・パケットのSFDバイトは調べません。
  • この機能は、プリアンブル・パススルーがオンかどうかに関わらず使用可能です。
  • このオプションによって提供される追加の保護層は、起動時またはビットエラーの発生時に起こる可能性のある誤ったStartフレームに対するものです。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x50Aでの RXMAC_CONTROL レジスターの en_check_sfd フィールド (ビット [3]) の初期値およびリセット値です。

tx_ipg_size IPコアによってTXイーサネット・リンク上で維持する最小平均パケット間ギャップ (IPG) を指定します。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの Average Inter-packet Gap パラメーターの値です。.
  • 値が ipg_12 の場合: TX MACでは、12バイトの最小平均IPGを維持します。この値はイーサネット規格に準拠しています。
  • 値が ipg_10 の場合: TX MACでは、10バイトの最小平均IPGを維持します。この非準拠オプションによってスループットが向上します。
  • 値が ipg_8 の場合: TX MACでは、8バイトの最小平均IPGを維持します。この非準拠オプションによってスループットがさらに向上します。
  • 値が ipg_1 の場合: TX MACでは、最小IPGの制御は試行しません。この非準拠オプションによってスループットが向上します。この値を設定してIPGの制御をアプリケーションに委ねることができます。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x40Bでの TXMAC_EHIP_CONFIG レジスターの ipg[1:0] フィールド (ビット [2:1]) の初期値およびリセット値です。

tx_max_frame_size IPコアによってイーサネット・リンク上で送信できる最大パケットサイズ (バイト単位) を設定します。このとき、TX統計情報カウンター内のオーバーサイズ・パケットは報告しません。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの TX maximum frame size パラメーターの値です。.
  • 範囲は65から216–1です。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x407での MAX_TX_SIZE_CONFIG レジスターの max_tx[15:0] フィールド (ビット [15:0]) の初期およびリセット値です。

tx_vlan_detection IPコアでTX VLANおよびStacked VLAN Ethernetフレームを通常の制御フレームとして扱うか、検出して異なる方法で扱うかを指定します。
  • デフォルト値はパラメーター・エディターの TX VLAN detection パラメーターに対して指定した値です。
  • 値が enable の場合: パラメーターがこの値である場合、IPコアでは、TX VLANおよびStacked VLAN Ethernetフレームを認識し、Length/Typeフィールドのデコードを実行し、このフレームをVLAN統計情報に含め、0ffset 0x862および0x863での TxFrameOctetsOK カウンター内のイーサネット・フレーム全体ではなくペイロードバイトをカウントします。
  • 値が disable の場合: IPコアでは、このフレームを通常の制御フレームとして扱います。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x40Aでの TXMAC_CONTROL レジスターの disable_txvlan フィールド (ビット [1]) の初期値およびリセット値です。

txcrc_covers_preamble TX MACで生成するCRCによってカバーされるのが、プリアンブルと標準イーサネット・フレームか、または標準イーサネット・フレームのみかを指定します。
  • 値が disable の場合 (デフォルト値): i_tx_skip_crc の値が0の場合、TX MACでは、標準イーサネットCRC計算を実行します。これにはプリアンブルは含まれず、結果を発信イーサネット・フレームに挿入します
  • 値が enable の場合: i_tx_skip_crc の値が0の場合、TX MACでは、プリアンブルを含むCRC計算を実行し、その結果を発信イーサネット・フレームに挿入します。このオプションが有用なのは、プリアンブル・パススルーがオンになっていて、イーサネット・リンク・パートナーによってもCRCのデコード時にプリアンブルが考慮される場合です。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x40Bでの TXMAC_EHIP_CFG レジスターの txcrc_covers_preamble フィールド (ビット [9]) の初期値およびリセット値です。

uniform_holdoff_quanta TX PFCキューに対するユニフォーム・ホールドオフ・タイマー・ソースを設定します。
  • デフォルト値は32768です。
  • 範囲は1から最大のクォンタム数までです。これにより、IPコアで送信するPAUSE XOFFフレームの到着が、以前のPAUSE XOFFフレームの期限前に確実に起こります。
  • このパラメーターの値を個々のホールドオフ・タイマーおよび flow_control_holdoff_mode (影響されるレジスターのフィールド) の値と組み合わせることで、TX MACからPFC XOFFフレームを再送信する頻度が決定されます。この間、対応するPFC要求はアサートされます。
  • このパラメーターにより、100GBASE-R4バリエーションではクォンタムがカウントされます。

このパラメーターの値によって決定されるのは、0ffset 0x60Cでの CFG_REATRANSMIT_HOLDOFF_QUANTA レジスターの holdoff_all_quanta[15:0] フィールド (ビット [15:0]) です。