H-tile Ethernet Hard IPユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイスおよび インテル® Agilex™ デバイス用

ID 683430
日付 12/08/2020
Public
ドキュメント目次

6.10. その他のステータス信号およびデバッグ信号

H-tile Ethernet Hard IPコアでいくつか提供しているステータスおよびデバッグ信号では、IPコアの動作およびIPコア出力クロックの安定性に対する可視性をサポートしています。
表 27.  その他のステータス信号およびデバッグ信号その他のすべてのステータス信号およびデバッグ信号は、i_stats_snapshot 信号を除いて非同期です。

信号

説明

o_cdr_lock リカバリークロックがデータにロックされていることを示します。

o_clk_rec_div64 および o_clk_rec_div66 クロックが信頼できるのは、o_cdr_lock がアサートされた後でのみです。

o_tx_lanes_stable すべての物理TXレーンが安定していて、データ送信の準備ができるとアサートされます。
o_rx_block_lock IPコアによる66ビットのブロック境界アライメントがすべてのPCSレーンで完了するとアサートされます。
o_rx_am_lock RX PCSによるアライメント・マーカーの検出とPCSレーンのデスキューが完了するとアサートされます。
o_rx_pcs_ready RXレーンが完全に整列し、データの受信準備ができるとアサートされます。
o_local_fault_status RX MACによってローカル障害が検出されるとアサートされます。例えば、RX PCSでデータの受信を妨げる問題が検出された場合です。この信号が機能するのは、 Choose Link Fault generation option パラメーターの設定をパラメーター・エディターでBidirectionalまたはUnidirectionalの値にするか、パラメーター・エディターのパラメーターを上書きするために link_fault_mode RTLパラメーターを lf_bidir または lf_unidir の値に設定した場合です。
o_remote_fault_status RX MACによってリモート障害が検出されるとアサートされます。例えば、リモート・リンク・パートナーからリモート障害順序付きセットが送信されて、データ受信ができないことが示された場合です。この信号が機能するのは、 Choose Link Fault generation option パラメーターの設定をパラメーター・エディターでBidirectionalの値にするか、パラメーター・エディターのパラメーターを上書きするために link_fault_mode RTLパラメーターを lf_bidir の値にした場合です。
i_stats_snapshot IPコアに指示して、統計情報レジスターの現在のステートのスナップショットを記録します。この信号をアサートして、TXとRXの両方の統計情報レジスターのシャドウ要求フィールドの機能を同時に実行するか、またはその機能をIPコアの複数のインスタンスに対して同時に実行します。TX統計情報レジスターおよびRX統計情報レジスターを参照してください。

信号のアサートは、統計情報カウンターの読み出し値をフリーズしたい期間だけ行います。立ち上がりエッジにより、CNTR_TX_STATUS レジスターの tx_shadow_on フィールド (ビット [1]) をオフセット0x846で、CNTR_RX_STATUS レジスターの rx_shadow_on フィールド (ビット [1]) をオフセット0x946で、1の値に設定します。また、立ち下がりエッジによりこの同じビットがリセットされます。

この信号は i_clk_tx クロックと同期しています。

o_rx_hi_ber アサートされると、RX PCSがIEEE 802.3-2015 Standardの図82-15に従ってHI BERステートにあることを示します。IPコアでは、この信号をオート・ネゴシエーションとリンク・トレーニングに使用します。
o_ehip_ready IPコアによるこの信号のデアサートは、i_csr_rst_n または i_tx_rst_n リセット、あるいは、対応するソフトリセットのいずれかに応答して行われます。リセットプロセスの完了後、IPコアでは、この信号を再アサートして、イーサネット・ハードIPブロックで初期化が完了し、メインの インテル® Stratix® 10ダイと相互操作できる状態にあることを示します。o_ehip_ready 信号がLowの間は、IPコアデータパスではクライアント・インターフェイス上のデータの準備も、イーサネット・リコンフィグレーション・インターフェイス上のレジスターアクセスの準備もできていません。
図 33. 双方向リンク障害のあるリンク起動時のステータス・インターフェイスのビヘイビア
図 34. 単方向またはリンク障害がディスエーブルの状態でのリンク起動時のステータス・インターフェイスのビヘイビア