H-tile Ethernet Hard IPユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイスおよび インテル® Agilex™ デバイス用

ID 683430
日付 12/08/2020
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ドキュメント目次

4.2.1. H-tile Ethernet Hard IPコアのTXデータパス

TX MACモジュールでは、宛先アドレスと送信元アドレスを含むクライアント・ペイロード・データを受信します。その後、さまざまなヘッダーフィールドの追加、付加、または更新を指定されたコンフィグレーションに従って行います。MACでは、宛先アドレス、送信元アドレス、またはクライアントから受信したペイロードの変更は行いません。ただし、TX MACモジュールでは、プリアンブルを追加し (IPコアがユーザーロジックからプリアンブルを受信するようにコンフィグレーションされていない場合)、8バイトを超えるフレームのペイロードをパディングして、46バイトの最小イーサネット・フレーム・ペイロードを満たします。i_tx_skip_crc ポートを0に駆動すると、MACでは、フレーム全体のCRCを計算します。パディングが追加されると、それもCRC計算に含まれます。i_tx_skip_crc ポートを1に駆動すると、クライアントからCRCバイトを提供する必要があります。また、最小サイズが64バイトであるため、パディングを必要としないフレームを提供する必要があります。TX MACモジュールでは、常にIDLEバイトを挿入し、平均IPGを維持します。

H-tile Ethernet Hard IPコアでは、9バイト未満の着信フレームは正しく処理されません。こうしたフレームがTXクライアント・インターフェイスに到達しないようにする必要があります。

図 9. 送信インターフェイスでの一般的なクライアント・フレームこの図で示しているのは、 Enable preamble passthrough がオフの場合に、TX MACによってクライアント・フレームに対して加えられる変更です。この図では次の表記規則を使用します。
  • <p> = ペイロードサイズ、任意の大きさ
  • <s> = パディングビット数 (0~46バイト)
  • <g> = IPGビット数 (フルバイト)

次の項で説明するのは、TX MACによって実行される機能です。