H-tile Ethernet Hard IPユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイスおよび インテル® Agilex™ デバイス用

ID 683430
日付 12/08/2020
Public
ドキュメント目次

4.2.1.5. パケット間ギャップの生成および挿入

H-tile Ethernet Hard IPのパラメーター・エディターで Average Inter-packet Gap 12に設定すると、TX MACでは、送信フレーム間の最小パケット間ギャップ (IPG) で維持します。これはIEEE 802.3 Ethernet Standardで要求されているものです。この規格で要求されている最小平均IPGは、96ビット時間 (または12バイト時間) です。MACでは、不足アイドルカウンターを使用し、フレーム間の実際のギャップを必要に応じて変えて、リンクの最大スループット要件を満たすようにします。

Average Inter-packet Gap 10または8に設定すると、TX MACでは、それに応じて10または8バイトの最小平均IPGを維持します。このオプションは、中間オプションとして提供され、IPGがイーサネット規格に準拠していなくても、IPコアのスループットを向上させる場合に適用することができます。

Average Inter-packet Gap 1に設定すると、IPコアではイーサネット・パケットを送信します。これは、データが使用可能になるとすぐに、可能な限り最小限のギャップで行われます。IPGは、コアへの書き込みの際にフレームデータ間に残すスペースに依存します。このパラメーター値を選択すると、コアはイーサネット規格に準拠しなくなりますが、アプリケーションにより平均ギャップは制御され、スループットは最大化されます。パケットサイズ (P) バイトに対して、後に挿入するアイドルバイト (G) の数を指定する式は、G=8-(P%8) です。次に例をいくつか示します。
パケットサイズ (P) ギャップ・アイドル・バイト (G)
64 8
65 7
66 6
67 5
68 4
69 3
70 2
71 1
72 8

TX MACではまた、3ppm単位でパケット間ギャップの削減もサポートします。これには、Additional IPG removed per AM periodパラメーターを使用するか、または ipg_col_rem レジスターを介して動的に設定します。

注: パケット間ギャップの生成および挿入の機能が使用できるのは、MAC + PCS IPコアのバリエーションの場合みです。