インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン上の推奨事項

ID 683082
日付 4/13/2020
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ドキュメント目次

2.3.6.6.1. RES-30131: Reset Nets with Polarity Conflict

内容

このルールは、ドライバーが複数のレジスターのSCLR(またはCLRN)ポートを反対の極性で駆動するかどうかを検証します。この状態は、間違ったリセット極性をロジックのブロックに接続した場合、またはRTLで間違った極性をコーディングした場合によく見られます。 

リセットが解除され、ほとんどのロジックがトグルしている場合、極性が間違っているレジスターはリセット状態に保持されます。さらに、シミュレーションおよびハードウェアのこれらのレジスターは、「stuck-at 0 or 1」のように見えます。

注: インテル® Quartus® Primeプロ・エディション合成では、通常のデータパスロジックを合成して、レジスターのSCLRポートを使用できます。その場合、実際のロジックリセットが存在しなくても、Design Assistantはルール違反を示すことがあります。ドライバが実際にシステムリセットであること、またはいずれかの信号が間違ったリセット極性でコーディングされていることを確認します。そうでない場合、ルール違反を無視できます。
図 54. 反対の極性を持つ2つのフリップフロップの駆動SCLRポートの例次の例は、2つのフリップフロップff_with_sclr_0およびff_with_sclr_0の SCLRポートを反対の極性で駆動するレジスターff_feeding_slcrを示しています。
図 55. 極性が反対のCLRNポートを持つ4つのフリップフロップのCLRNポートを駆動する入力ピンの例次の例は、4つのフリップフロップのCLRNポートを駆動するareset~入力ピンを示しています。ff_with_aclr_0[1:0]のCLRNポートは、極性がff_with_aclr_1[1:0]のCLRNポートと逆です。

推奨度

目的のリセットネットの極性を確認し、RTLを変更してリセット極性を統一します。

重大度

Medium

ステージ

論理合成

デバイスファミリー

  • インテル® Stratix® 10
  • インテル® Agilex™
  • インテル® Arria® 10