インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン上の推奨事項

ID 683082
日付 4/13/2020
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ドキュメント目次

2.3.6.7.3. NSS-30013: Design Contains Ripple Clock Structures

内容

リップルクロック構造は、カスケード内の2つ以上のレジスターの出力がそれぞれカスケード内の次のレジスターの入力クロックポートを直接駆動する構造です。

図 66. リップル・クロック構造


リップルクロック構造の各ステージは位相遅延を引き起こし、それが累積して構造の出力信号に大きなスキューをもたらします。リップルクロック構造を他の回路のクロック信号として使用すると、スキューが大きいとタイミング・クロージャーの問題が発生する可能性があります。また、リップルクロック構造の各ステージにより、新しいクロックドメインが定義されます。追加のクロックドメインにより、デザインのタイミング解析がより複雑で時間がかかります。

推奨度

デザインにリップルクロック構造を含めないでください。リップルクロック構造は、可能な限り最小限のロジックからカウンターを作成するためによく使用されます。しかし、Intelソフトウェアでサポートされているすべての インテル® Quartus® Primeプロ・エディションデバイスでは、リップルクロック構造を使用してカウンターに使用されるロジックの量を削減する必要はありません。デバイスでは、カウンタービットごとに1つのロジックエレメントを使用してカウンターを構築できるためです。

重大度

Medium

ステージ

Analysis and Elaboration

デバイスファミリー

  • インテル® Arria® 10
  • インテル® Cyclone® 10 GX