インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

2.3.2. マルチプロセッサー・コンパイルのイネーブル

Compilerでは、複数のプロセッサーを検出、使用して、コンパイル時間を短縮します。Compilerで使用するプロセッサーの数を指定してください。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、最大でプロセッサーを16個使用して、アルゴリズムを並列実行します。Compilerでは、デフォルトで並列コンパイルを使用します。プロセッサーの一部を他のタスク用に予約するには、ソフトウェアで使用するプロセッサーの最大数を指定します。

この方法で短縮できるコンパイル時間は、処理コアが2個あるシステムでは最大10%、コアが4個あるシステムでは最大20%です。タイミング解析を単独で実行する場合、2個のプロセッサーによってタイミング解析時間が平均10%短縮されます。プロセッサーを4個使用する場合は、タイミング解析時間の削減は平均15%に達します。

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、ユーザーが指定したプロセッサーのすべてが、必ずしも特定のコンパイル中に使用されるわけではありません。また、使用するプロセッサーの数が、指定より多くなることはありません。このため、他のタスクを行う際に、コンピューターの速度が遅くなることはありません。複数のプロセッサーを使用しても、フィッティング品質への影響はありません。指定したFitterシードの場合、特定のデザインでMaximum processors allowed設定にすると、フィッティングはまったく同じで確定的です。これは、ターゲットマシンや使用可能なプロセッサーの数に関係なく成立します。異なるMaximum processors allowed仕様によって生成される結果は異なりますが、品質は同じです。その影響は、Fitterシード設定の変更に類似しています。

デザインのコンパイル後にマルチプロセッサーのコンパイルをイネーブルするには、次の手順を実行します。

  1. インテル® Quartus® Primeプロジェクトを開くか作成します。
  2. Assignments > Settings > Compiler Settingsをクリックします。
  3. Parallel compilationで、Compilerで使用するプロセッサー数のオプションを指定します。
  4. コンパイル後のParallel Compilationレポートのプロセッサー使用に関する詳細情報が表示されます。

    コンパイルするプロセッサーの数をコマンドラインで指定するには、次のTclコマンドをスクリプトで使用します。

    set_global_assignment -name NUM_PARALLEL_PROCESSORS <value>

    この場合、<value> は1 から 16 の整数です。

    インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを使用してプロセッサー数を検出し、すべてのプロセッサーをコンパイルに使用するには、次のTclコマンドをスクリプトに含めます。

    set_global_assignment -name NUM_PARALLEL_PROCESSORS ALL
    注: Compilerでは、 Intel® Hyper-Threading® Technology (Intel® HT Technology) を1個のプロセッサーとして検出します。お使いのシステムにIntel HT Technology搭載のプロセッサーが1個含まれている場合は、プロセッサー数を1に設定します。 Intel® HT Technologyは、 インテル® Quartus® Primeコンパイルには使用しないでください。