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1.7.3. デザイン・パーティションの作成
デザイン・パーティションは、デザイン内のインスタンスに割り当てることができる名前付き階層ロジック境界です。デザイン・パーティションを定義すると、個々のブロックのコンパイル結果の最適化およびロックダウンができます。その後で、必要な場合は、デザイン・パーティションのコンパイル結果をエクスポートして、別のプロジェクトでの再利用などの別のコンテキストで再利用します。
図 38. デザイン階層内のデザイン・パーティション
次の手順に従って、デザイン・パーティションを作成および変更します。
- インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで、パーティション作成するプロジェクトを開きます。
- 合成または最終コンパイル結果を生成するには、次のコマンドのいずれかを実行します。
- Processing > Start > Start Analysis & Synthesisをクリックして、合成コンパイル結果を生成します。
- Processing > Start Compilationをクリックして、最終コンパイル結果を生成します。
- Project Navigatorで、Hierarchyタブのインスタンスを右クリックし、Design Partition > Set as Design Partitionをクリックします。
図 39. プロジェクト階層からデザイン・パーティションを作成する
- プロジェクト内のすべてのデザイン・パーティションを表示および編集するには、Assignments > Design Partitions Window をクリックします。
図 40. Design Partitionsウィンドウ
- デザイン・パーティションのプロパティーをDesign Partitionsウィンドウで指定します。次の設定が使用可能です。
表 13. デザイン・パーティションの設定 オプション 説明 Partition Name パーティション名を指定します。各パーティション名は一意で、その構成要素は英数字のみにしてください。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、プロジェクト・リビジョンごとにトップレベル (|) 「root_partition」 を自動作成します。 Hierarchy Path エンティティー・インスタンスの階層パスを指定し、パーティションに割り当てます。この値はCreate New Partitionダイアログボックスで指定します。ルート・パーティション階層パスは | です。 Type ダブルクリックして、次のパーティションの種類のいずれかを指定します。これにより、Compilerのパーティションの処理および実装方法を制御します。 - Default - 標準パーティションを識別します。Compilerでは、パーティションを処理するために、関連デザイン・ソース・ファイルを使用します。
- Reconfigurable - リコンフィグレーション可能なパーティションをパーシャル・リコンフィグレーション・フローで識別します。ReⅩconfigurableタイプを指定すると、合成結果を保持しながら、パーティションの再調整がPRフロー内で可能になります。
- Periphery Reuse Core - ブロックベースのデザインフロー内のパーティションを識別します。このパーティションは、コンシューマーによるデバイス・ペリフェラルを再利用したコア開発のために予約されたものです。
Preservation Level 次のいずれかの保持レベルをパーティションに対して指定します。 - Not Set - 保持レベルは指定しません。パーティションのコンパイルは、ソースファイルから行われます。
- synthesized - パーティションのコンパイルには、合成されたスナップショットを使用します。
- final - パーティションのコンパイルには、最終スナップショットを使用します。
Empty 空のパーティションを指定します。Compilerでは、このパーティションをスキップします。この設定は、同じパーティションに対するPeriphery Reuse CoreおよびPartition Database File設定とは互換性がありません。Preservation LevelはNot Setにしてください。空のパーティションは子パーティションを持つことはできません。 Partition Database File Partition Database File (.qdb) を指定します。Compilerでは、これをパーティションのコンパイル時に使用します。.qdb のエクスポート先は、再利用するコンパイルのステージ (合成または最終) になります。.qdb をパーティションに割り当てて、その結果を別のコンテキストで再利用します。 Entity Re-binding - PRフロー - 各実装リビジョンでデフォルトのペルソナに置き換わるエンティティーを指定します。
- ルート・パーティションの再利用フロー - コンシューマー・プロジェクトで予約されたコアロジックに置き換わるエンティティーを指定します。
Color パーティションの色分けをChip PlannerおよびDesign Partition Plannerの画面で指定します。 Post Synthesis Export File Analysis & Synthesisを実行するたびに、パーティションの合成コンパイル後の結果を自動エクスポートします。エクスポート先は、指定した .qdb です。デザイン・パーティションの自動エクスポートができるのは、そのパーティションに保持された親パーティション (root_partitionを含む) がない場合です。 Post Final Export File Fitterの最終ステージを実行するたびに、パーティションの最終コンパイル後の結果を自動エクスポートします。エクスポート先は、指定した .qdb です。デザイン・パーティションの自動エクスポートができるのは、そのパーティションに保持された親パーティション (root_partitionを含む) がない場合です。