インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

1.3.2.1. Fitterコマンド

FitterプロセスをProcessingメニューまたはCompilation Dashboardから起動するには、Fitterコマンドを使用します。
表 5.  Start Fitterコマンド
コマンド 説明

Start Fitter (Plan)

合成されたペリフェラル配置データおよび制約をロードし、ペリフェラル要素をデバイスI/Oリソースに割り当てます。このコマンドによって計画スナップショットが作成されます。

Start Fitter (Early Place)

すべてのコア要素を隣接した場所に配置して、デザインのプランニングを容易にします。このコマンドでは、早期配置スナップショットを作成します。Early Placeは、デフォルトでは、フル・コンパイル・フロー中は実行されませんが、デフォルトでイネーブルにするか、Compilation Dashboardから直接実行できます。

Start Fitter (Place)

すべてのコア要素を適切な場所に配置します。このコマンドによって配置スナップショットが作成されます。

Start Fitter (Route)

すべての配線をデザイン内の要素間に作成します。このコマンドによって配線スナップショットが作成されます。

Start Fitter (Retime)

レジスターのリタイミングを実行し、既存のレジスターをHyper-Registerに移動して、パフォーマンスを向上させます。このために、リタイミング制約の削除とクリティカル・パスの排除が行われます。Compilerによる短いパスのホールド違反のレポートは、Retimeステージの後にされる場合もあります。Fitterでは、ホールド違反のある短いパスの特定と修正をFitter (Finalize) ステージ中に行います。このために、配線ワイヤーをパスに沿って追加します。このコマンドによってリタイミング・スナップショットが作成されます。

Start Fitter (Retime)

配線後の最適化をデザインで実行します。このステージでは、不要なタイルをHigh SpeedからLow Powerに変換します。このコマンドによって最終スナップショットが作成されます。 インテル® Stratix® 10および インテル® Agilex™ の場合、Fitterでは、配線後の修正を実行して、リタイミングで残っている短いパスのホールド違反を修正します。