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1.4. インクリメンタル最適化のフロー
インテル® Quartus® Primeプロ・エディションでは、インクリメンタル最適化をデザイン・コンパイルの各ステージでサポートします。インクリメンタル最適化では、各コンパイルステージの実行と最適化は、その次のコンパイルモジュールを順次実行するより前に行われます。Compilerでは、各ステージの結果をスナップショットとして保持し、それを解析に使用できるようにします。デザインまたは制約を変更した場合、Compilerによって実行されるのは、その変更の影響を受けるステージのみです。 合成またはFitterステージの後は、結果の表示やタイミング解析の実行ができます。デザインRTLやCompiler設定の変更は、必要に応じて行います。その後で、合成またはFitterを再実行し、変更の結果を評価します。このプロセスを繰り返して、モジュールのパフォーマンスによって要件が満たされるようにします。このフローによって、フルコンパイルの結果を待たずに、各ステージでの結果を最大限に高めます。
図 15. インクリメンタル最適化のフロー
Fitterステージ | インクリメンタル最適化 |
---|---|
Plan | このステージの後、Plan後のタイミング解析を実行して、タイミング制約を検証し、クロック間のタイミング・ウィンドウの検証ができます。ペリフェラル (I/O) の配置およびプロパティーを表示します。 |
Early Place | このステージの後、Chip Plannerでは、デザイン要素の初期ハイレベル配置を表示します。この情報を使用して、フロアプランの決定を導きます。 |
Place | このステージの後、リソースおよびロジックの使用率をCompilation Reportsで検証し、デザイン要素の配置をChip Plannerで確認します。 |
Routing | このステージの後、詳細セットアップとタイミング・クロージャーの保持をTiming Analyzerで行い、Chip Plannerを介して配線の輻輳を表示します。 |
Retime | このステージの後、Retimingの結果をFitterレポートで確認し、リタイミングのさらなる最適化を制限している制約をレポートして修正します。 |
注: Compilerで、フルコンパイル中にplanned、placed、routed、およびretimedスナップショットをデフォルトで保存するのは、 Enable Intermediate Fitter Snapshots (Assignments > Settings > Compiler Settings) をオンにした場合のみです。中間のFitterステージを個別に実行して、そのステージのスナップショットを生成することもできます。