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1.5.4.2. Fast Forward Detailsレポート
Fast Forward Detailsレポートで推奨しているデザインの変更は、Fast Forwardコンパイルのパフォーマンス・レベルの達成に必要です。推奨事項には、機能的に不可能だったり、デザイン上非実用的だったりするものもあります。どの推奨事項をRTLで実装するかを検討して、同様のパフォーマンス向上を達成するようにしてください。最適化Stepのいずれかをクリックすると、選択したステップの実装の詳細とパフォーマンスの計算結果が表示されます。
Reportフィールド | 説明 |
---|---|
Step | 事前に最適化されたBase Performance fMAX、推奨されるFast Forward最適化ステップ、およびさらなる最適化を妨げるFast Forward Limitクリティカル・パスを表示します。 |
Fast Forward Optimizations Analyzed | 最適化の各ステップの実装に必要な最適化を要約します。 |
Estimated Fmax | すべてのFast Forward最適化ステップを実装した場合の潜在的なfMAX パフォーマンスを指定します。 |
Optimizations Analyzed For Fast Forward Step | 選択したStepのデザイン推奨事項を階層的に一覧表示します。テキスト部分をクリックしてレポートを展開すると、クロックドメイン、影響を受けるモジュール、変更が必要なバスおよびビットが表示されます。 |
Optimizations Analyzed (Cumulative) | 選択したStepに到達するために必要なすべてのデザイン変更の累積一覧表。 |
Critical Chain at Fast Forward Limit | パスによるHyper-Retimingの制限が、Fast Forwardのすべてのステップを適用した後も続く場合、そのパスに関する情報を表示します。クリティカル・チェーンは、さらなるHyper-Retimingを制限するパスです。Fast Forward Limitステップをクリックすると、このフィールドが表示されます。 |
Recommendations for Critical Chain | リタイミングの制限に関連するレジスター・タイミング・パスを一覧表示します。Locate Critical Chain in Technology Map Viewerで任意のパスを右クリックします。 |
図 31. Fast Forward Detailsレポート
任意のパスを右クリックして、クリティカル・チェーンの位置をFast Forward Viewerで確認してください。Fast Forward Viewerに完成デザインの予測図が表示されるのは、すべてのFast Forwardの推奨事項の実装後です。
図 32. Recommendations for Critical Chain
図 33. Fast Forward ViewerのLocate Critical Chain
図 34. Fast Forward Viewerでの予測結果の表示