2.1. HDMI 2.1 RX-TX Retransmitデザインのブロック図
2.2. RX専用またはTX専用のデザインの作成
2.3. ハードウェアおよびソフトウェアの要件
2.4. ディレクトリー構造
2.5. デザインのコンポーネント
2.6. Dynamic Range and Mastering (HDR) InfoFrameの挿入とフィルタリング
2.7. デザインのソフトウェア・フロー
2.8. 異なるFRLレートでのデザインの実行
2.9. クロックスキーム
2.10. インターフェイスの信号
2.11. RTLパラメーターの設計
2.12. ハードウェアの設定
2.13. シミュレーションのテストベンチ
2.14. デザインにおける制限
2.15. デバッグの機能
2.16. デザインのアップグレード
2.5.1. HDMI TXのコンポーネント
HDMI TXのトップ・コンポーネントには、TXコアのトップレベル・コンポーネント、IOPLL、トランシーバーPHYリセット・コントローラー、トランシーバー・ネイティブPHY、TX PLL、TXリコンフィグレーション管理、および出力バッファーのブロックが含まれます。
図 7. HDMI TXのトップ・コンポーネント
| モジュール | 説明 |
|---|---|
| HDMI TXコア | IPは、トップレベルからビデオデータを受信し、補助データのエンコーディング、オーディオデータのエンコーディング、ビデオデータのエンコーディング、スクランブリング、TMDSのエンコーディングまたはパケット化を実行します。 |
| IOPLL | IOPLL (iopll_frl) は、TXコアのFRLクロックを生成します。このリファレンス・クロックは、TX FPLL出力クロックを受信します。 FRLクロック周波数 = レーンあたりのデータレート x 4 / (クロックあたりのFRL文字 x 18) |
| トランシーバーPHYリセット・コントローラー | トランシーバーPHYリセット・コントローラーは、TXトランシーバーの信頼性の高い初期化を保証します。このコントローラーのリセット入力はトップレベルからトリガーされ、ブロック内のリセットシーケンスに応じて、対応するアナログおよびデジタルリセット信号をトランシーバー・ネイティブPHYブロックに生成します。 このブロックからのtx_ready出力信号はまた、HDMI Intel® FPGA IPへのリセット信号として機能し、トランシーバーが稼働中で、コアからデータを受信する準備ができていることを示します。 |
| トランシーバー・ネイティブPHY | ハード・トランシーバー・ブロックで、HDMI TXコアからパラレルデータを受信し、送信されるデータをシリアル化します。
注: HDMI TXチャネル間のスキュー要件を満たすには、 インテル® Arria® 10 トランシーバー・ネイティブPHY のパラメーター・エディターで、TXチャネルのボンディング・モード・オプションをPMA and PCS bondingに設定します。また、最大スキュー (set_max_skew) 制約の要件をトランシーバー・リセット・コントローラーからのデジタルリセット信号 (tx_digitalreset) に追加する必要があります。これは、 インテル® Arria® 10 トランシーバーPHYユーザーガイド で推奨されている内容に従います。
|
| TX PLL | トランスミッターのPLLブロックは、トランシーバー・ネイティブPHYブロックにシリアル高速クロックを提供します。このHDMI Intel® FPGA IPのデザイン例では、fPLLがTX PLLとして使用されます。 TX PLLには2つのリファレンス・クロックがあります。
|
| TXリコンフィグレーション管理 |
|
| 出力バッファー | このバッファーは、HDMI DDCのI2Cインターフェイスとリドライバー・コンポーネントの相互通信を行うインターフェイスとして機能します。 |
| モード | データレート | オーバーサンプラー1 (2x オーバーサンプル) | オーバーサンプラー2 (4x オーバーサンプル) | オーバーサンプル係数 | オーバーサンプリングされたデータレート (Mbps) |
|---|---|---|---|---|---|
| TMDS | 250–1000 | オン | オン | 8 | 2000-8000 |
| TMDS | 1000-6000 | オン | オフ | 2 | 2000-12000 |
| FRL | 3000 | オフ | オフ | 1 | 3000 |
| FRL | 6000 | オフ | オフ | 1 | 6000 |
| FRL | 8000 | オフ | オフ | 1 | 8000 |
| FRL | 10000 | オフ | オフ | 1 | 10000 |
| FRL | 12000 | オフ | オフ | 1 | 12000 |
図 8. TXリコンフィグレーション・シーケンスのフロー